カテゴリー: 2.感染症
投稿者: satohcli10-9
皆さんこんにちは。年末からインフルエンザが流行しています。正月早々家族で罹った気の毒な方もいるようで、ここにも年明けから何人ものインフルエンザの方が来院しています。そこで問題となるのが、この時期の発熱患者さん全員を、インフルエンザであるかどうか検査しなければならないのか?ということです。会社や学校、幼稚園、保育園に通う人たちの場合は、「流行っているのではっきりさせてくるように。」とか、「検査ではっきりするまで出勤や登校、登園はご遠慮願いたい。」などと言われて病医院に来る人が多いものです。しかし、よく考えると、これは必ずしも正しいこととも言えません。それは次のように考えられるからです。
1;インフルエンザは発熱する疾患の一つに過ぎず、世の中には数百種類のウイルス、細菌による熱性疾患があります。症状や所見から医師が軽症と判断した患者さんに対しても、勤務先や学校、保育園などが検査を強要するのは科学的ではないし、そんな権利もありません。こうした対応は後で申し上げますが、世界の非常識です。
2;2歳以下、65歳以上の方、あるいは何らかの病気で抵抗力が落ちている方、心臓や呼吸器の病気の方、妊婦さん以外は普通のインフルエンザに対しタミフル、イナビルなど抗ウイルス薬は必ずしも必要ではありません。先進国でも検査すらしない国が多いです(アメリカは検査を推奨するようになりました)。鎮痛解熱剤を飲んで、自宅で休むよう指示するのが一般的です。なお、日本と海外では考え方が違い、あちらでは薬の使い過ぎで耐性ウイルスが出現し、肝心な時に薬が効かない状況になることを危惧しています。少なくとも、インフルエンザの患者全員にタミフルを出すのは日本だけといえます。
3;一般のインフルエンザでは、職場を一定期間休むよう決めた法律はありません。あくまで、学校、幼稚園、保育園など教育現場に対しての法律です。新型インフルエンザについては法律ですべての人を対象に定められていますが、一般的なインフルは、あくまで自主規定です。実は医療機関、高齢福祉施設などについても、法律で就業が規制されている訳ではありませんが、常識的に休みますよね。
4;検査自体が痛いです。熱が出るたびにやっていたら、保育園の子供さんなんかはひと冬に4回も5回もやることになりますが、どう思いますか?個人レベルで言えば、インフルエンザでも重い時と軽い時が有り、微熱でしっかりしており、症状も軽ければ、検査不要です。ただし、集団の感染予防という面からは、たとえ軽かろうがインフルエンザの人が登校登園してきたら大問題でしょう。管理者の責任問題にも昨今はなりかねません。でも痛いですよね。「ちょっと違うだろうな。」と思いつつわんわん泣く子供を押さえつけて、仕方なく検査している我々はなんでしょうね?そういう時ってやっぱり出ないんです、ほとんど。
要するに、集団感染を防ぐということと、個人の利益が時に相反します。治療も必ずしも必要ではありません。それでも画一的な対応を、過剰ともいえる対応をしなければならないのが、今の日本の現状です。なんだかクレーム対策みたいでしょう?そうなんですよね、「何か有ったらどうするんだ。」的な考えが蔓延している故の、一種の過剰反応だと思います。なお、新型インフルエンザに関しては、全例検査は不要、抗ウイルス薬も全例投与となります。対応は大違いです。
そう言えば、ノロウイルスの検査をしている医師もいますが、3歳以上65歳未満では保険はききません。やっても薬はなく、自然に治る病気ですので、これも過剰な対応は不要です。感染対策も厳密にやれば大変ですので、できる範囲で仕方ないと思います。命にかかわることはほとんど無い病気ですので(万に一つもないとは言いませんが、交通事故のほうがはるかにハイリスクです)、余り神経過敏になるのもどうかと思います。一生のうち、何回かはかかりますから、どうせ。
以上、世の中で広まっていることが、必ずしも常識なのか、正しいことなのかの一例としてもとらえることができそうな話だと思います。ではまた。
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投稿者: satohcli10-9
みなさん、明けましておめでとうございます。お正月は開けましたが、どのように過ごしていましたか?我が家はクリスマスの後に上の子供たちがつくばに帰省してきたので、家でお正月を過ごしていました。その時、「ああ、やっぱり自分は年を取ったんだな。」と痛感した出来事が有りました。
それは仕事も終わった年末に、僕と子供たちとで肺活量を測定してみた時の事です。娘たちは大学生でも3000ml前後、高3の息子は5000ml,僕は55歳で約4000mlでした。その時、「えっ?なんで1000も違うの?(息子と、という意味です)昔は自分も5000は有ったのに!!」と少なからずショックを受けました。なんせ身長もほとんど変わらないし、あっちの方がややぽっちゃりだし(ただし、彼は中学、高校と硬式テニス部員でしたし、テニスは全くかないませんが)。ですが、冷静になって考えると、これは当然のことなのです。医学的な事実として、呼吸機能は年齢とともに必ず低下します。低下の幅が大きいか小さいか、その違いだけなのです。50歳を過ぎて、若い人と同じな訳は無いに決まっています。道理で、走っても全然追いつかないわけです。ボディが同じで、エンジンの排気量が1000ml違うと、まったく走りが違いますよね。理屈は十分わかっているはずですが、いざ自分のこととなると、こんな風に思ってしまうものなのですね。ちょっと恥ずかしいです。自分も「年相応」だと、つくづく思い知らされました。
ただし、中年の皆さん、僕たち中高年者の全てが若者より劣っているわけではありません!!例えば、筋力は意外に落ちないものです。また、がんばれば伸びます。自分を例に挙げれば、ダンベルを持つと、まだ息子より1.5から2倍の重量が上がりますし、数年前より明らかに腕、背中、胸の筋肉量は増えています(若い時に始めればもっと良かったと思いますが)。ボディビルダーも、全日本で上位の人たちは40歳代が多いです。50台の選手もいます。なお、ボディビルで大学日本一の選手はもちろん20代前半の若者ですが、例外なく、中年であるはずの彼らに筋量も、最大筋力もまったくかないません。瞬間的な筋力、筋肉の大きさ、太さはは若ければ良いという訳ではなく、数年どころか十数年、二十年近くかかって作ってゆくもののようです。
また、新しいことにまだまだ取り組める時期です。!NHKの子供向け教養番組「日本語で遊ぼう」の監修をしている斉藤孝明治大学教授も、「自分のことに時間が使えるようになる中高年者こそ、教養を高め、色々な新しいことにチャレンジできるものです」というようなことをおっしゃっています。若い時に読んだ本でもまた読み返すと新しい発見が有りますし、今まで読んだことのなかった作者やジャンルの本にも挑戦できます。さらに、あまり聞かなかったジャンルの音楽なんかも聞こうと思えば聞けるものです。若い時に比べ、物を知ってるつもりであっても、全てのことを知り尽くしているわけではありません。「ああ、なんで今まで読んでなかったんだろう、聞かなかったんだろう。」ということがままあるものです。ちなみに僕は、若い時にまったく読まなかった村上春樹さんと瀬戸内寂聴さんをここ2年ほどで「読み倒し」ました。また音楽は、もともと楽器を弾くので(ギター、ドラム、パーカッションなど少々)あれこれと(ジャズ、ラテン、民族音楽、ロックやフォークソングなども)聞いていましたが、なぜか昔は聞かなかった山下達郎やサザン、ユーミンなど80年代のJ-Popを今更のように聞いてます(過ぎ去った青春を懐かしんでいる、という一面もありますが)。
僕たちは毎年、一つずつ確実に年を取ります。それは或る年齢からは、余り嬉しいものとは言えないでしょう。ですが、それは仕方のないことですから、その中で「充実して過ごす」「受け入れながらも老け込まない。」ことは大事かなって感じます。ただし、怪しげな「アンチエイジング」には走らない方が良いと思います。若ければ良いってものでもないし、その年齢なりの良さ、さらにはその年になって初めて判ることって必ずありますよね(僕は若いうちは傲慢な人間だったので、昔はそんなことは全く判りませんでした。今思うととても恥ずかしいですけれど。)ミドル、あるいはシルバーエイジの皆さん、まだ人生は長短の差こそあれ、まだ自分の手の中にあります。この一年、家族や仕事のために使うことはもちろん大事ですが、自分の取り分もお忘れなく、充実させましょう、お互いに。
新年から取り留めのない文章になりましたが、今年もよろしくお願いします。
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投稿者: satohcli10-9
こんにちは。今日は寒くてあいにくの休日ですね。通りのプラタナス、公園のカエデなどの紅葉もそろそろ色あせ、落ち葉で歩道が色づいています。間もなく冬が訪れてきます。寒くなると急に上がってくることがあるのが血圧です。今日は血圧、中でも血圧とは何を測っているのかということと、血圧計について少しお話します。
まず皆さんご存知の血圧についてですが、これは血管内の圧力のことです。さらに、心臓が収縮したときに生じる圧のことを収縮期血圧(上の血圧)と言い、拡張したときの血圧を拡張期血圧と言います。また、それを体の外から測定できないかということで、ロシア人医師のコロトコフさんが考えた方法が、今、私たちが日常的に測っている「血圧」です。まず動脈を血液が流れないほど圧迫し、次いでその圧迫を少しずつ緩めてゆきます。するとあるところで血液の流れが再開し、トントンという音が聞こえます。その時の圧力が収縮期血圧で、さらに緩めると音がしなくなります。ここを拡張期血圧と言います。つまり、血管を圧迫し、その際に生じる音を聞いて、その時圧迫している圧力のことを「血圧」と言っているのです。自動血圧計はまたちょっと違って、圧迫をするのは同じですが、音ではなく、血液が流れる圧(脈圧)をセンサーで感知し、上下を決めています。圧迫を緩めてゆき、脈圧が急に上がったところが上の血圧で、圧迫が緩んだために抵抗が減り、低くなったところが下の血圧、という訳で、実は微妙に違うものを測定しているのです。だって片方は音で、もう片方は圧ですから。本来は音で判断することが望ましいとされていますが、人間の場合聴力、耳の良し悪しに左右されること、また機械に音センサーを付けたものも有りましたが、センサーの位置で精度が狂うことや雑音を拾うことなどもあり、現在は圧を測定するオシロメトリック法が主流です。ただ、聴覚が正常な人間と比べると、下の血圧が高く出る印象が有りますが、その一方機械の方が低く出る、という論文もあります。
僕は今のところ耳は悪くなっていないようで、下の血圧は機械より5~10mmHg低い所まで聞こえます。ですから外来では自分の測定値を優先してます。そこで昔循環器学会の会場で聞いた、笑うに笑えない話を一つ。10年以上前のことです。僕が血圧の発表をしている、比較的小さなセッションを聞いていた時、司会(座長と言います)の先生どこかの教授でしたが、聴衆者の中に高血圧の専門の他大学の教授を見つけ、「先生、何かご意見有りませんか?」と振ったわけです。その先生は発表についてコメントしてから、「ところで、うちの医局(大学病院)は、全部自動にしたんだ。なんでかというと、うちの大学の近くにうちと定年退職した元教授なんかが勤めてる病院が有って、そこへ患者が行くと、うちの若いやつが(医師のことです)血圧が高いよって言ってる患者にも、「良い血圧ですよ。」て言ってるんだ!あいつら聞こえてないんだよ!耳が悪くなってさ。(だから、その先生たちの測る血圧は当てにならない、ということです)」をおっしゃいました、会場は笑っていいやら悪いやら、年配の先生方は固まっていたようでしたが、さらにその先生は、「俺も年だから、当てにならないんだよ。」と続け、最後にダメ押し「あんたらも気を付けたほうがいいよ。」大先生らしく、誰も何も言えないままその場は終わりました。
日付が変わり、24日になりました。間もなく9時。雪が降っていますね。僕は子供みたいにうれしいです。ではまた。
カテゴリー: 2.感染症
投稿者: satohcli10-9
こんにちは。今日は良い天気ですね。僕は朝の犬の散歩をして、ベッドパッドなど洗って、晴れの日の休日にふさわしい事をしていました。本当はテニスの予定でしたが、先週左足ふくらはぎの肉離れ(正式には左腓腹筋筋断裂と言います)のため歩くのも大変でした。今は歩けますが、走れないのでテニスやマシンはしばらくお休みです。
さて、最近インフルエンザが流行っている、という話をお聞きになりませんか?実は、今年の8月頃からつくば市内でもぽつぽつと患者さんが発生し、9月、10月は決まった学校、幼稚園、保育園など、狭い範囲で流行していました。ですがここ半月程は市内のあちこちで患者が少しずつですが発生しており、しかも流行すでに全国規模となっております。これはどういうことでしょうか?しかも、8,9月はA型であったものが、現在つくば、土浦、牛久などではほとんどB型になっています。これは厚生省の発表とは大きく異なり(全国的にはA型、香港亜型と呼ばれるものが流行しています)、興味深い点です。では、これは今年新しく流行する型なのでしょうか?
これについては現在何のコメントも出されていませんが、どちらも昨年からの続き、あるいは多少の変異株であると考えてよいと思います。というのは、A型インフルエンザは、大陸から渡ってくる冬鳥に付着したウイルスが家畜に感染し、そこで人間に感染しやすい型に変異したものが流行するのではないか、と言われておりました。しかし、最近の研究では日本国内の湖沼にインフルエンザウイルスは定住しているとも言われ、それらが「里に下りてきて」感染するということが考えられています。ですから、一見季節外れのような流行がほぼ毎年日本各地で報告されているのでしょう。なおB型については、人間にしか感染しません。またタイプの異なる2つの株が存在し、維持されているとのことです。ということは、一年中人間界のどこかにいて、増えたり減ったりしながら人に感染しているいるということです。これはパンデミック(世界恐慌的な大流行)にはなりえませんが、地味に居続けるので、ちょっといやらしいですね。ちなみに、あまりタミフルが効いていない印象があるのもB型です。
……一日が過ぎてしまい、これは14日の仕事が終わってからの書き込みです。何人かインフルの検査をしましたが、今日は0人でした。やはり、冬の本格的な流行期とは違いますね。熱が出て、体が痛い、だるいという症状を示す病気は実はたくさんあって、インフルエンザはその一つにすぎません。また、新型など、ごく一部を除けば決して命の危険が高いような病気でもありません。人口の1割以上が毎年感染するともいわれる、ありふれた病気です。むやみに恐れず、冷静な対応が必要です。
今日はスーパームーンということでしたが、関東はあいにくの雨ですね。でも、明日もまだ月が大きくきれいに見えると言います。「スーパー十六夜」をせめて楽しみましょう、ではまた。






こんにちは。すっかり秋になりました。今年はお天気が今ひとつなのが残念ですが、それでも晴れた日は空が高く、トンボが舞い、少し少なくはなりましたがまだ虫の声が聞こえます。日も短くなり朝夕は上着が要るようになりましたね。個人的には秋も好きなのですが、その一方で鼻炎やぜんそくの子供たちが悪化する季節でもあるので悩ましいところです。
さて、今日の話題は季節に関係ないもので、脂肪肝についてです。「脂肪肝」というと、何だかちょっと太って、検診では少し肝臓の数値が上がって(GOT,GPTとか書いてあります)、おなかの超音波では脂肪肝と書かれていて、検診の説明や、かかりつけのお医者さんでも(大した緊迫感はなく)「ああ、ちょっと太ったからですよ、ダイエットですね、あとは運動ですね。」「まあ、おいおい体重を減らせばいいでしょうね。今忙しいんでしたら、ひと段落ついてからでも。ははは。」などというのんきなことを言っていたものです。患者さんのほうでも、「いやあ実は毎年言われてるんですよ、今年こそはとがんばっているんですが、なかなかやせなくて、うふふ。」「何でもおいしく食べられるんですよのね、判っているんですがね。あははは」などと皆さん苦笑いをしながらお話しています。実は僕も、その程度の認識しかなく、悠長な会話をしていたな医者の一人でした。しかし近年、脂肪肝から肝硬変となり、肝臓がんになってしまうことがたびたびあることが判ってきて、内科医の間で大問題となっているのです。
日本では、検診で男性の3,4割、女性の1,2割が脂肪肝と診断されています。そのうち1,2割がこれからお話しするNASH(非アルコール性脂肪肝炎)と報告され、肝硬変、肝臓がんになる危険があるのです。ということは、ただ脂肪がついているだけだと思われていた脂肪肝の患者さんのうち1割くらいは、とてもまずいことになっている、つまり対応を間違えれば、あるいは甘く考えていたら死んでしまう、ということになります。
このNASHというのは比較的新しい概念で、専門誌に出てきたのは10年位前からのようで、僕のような、消火器専門ではない医者の間で知られてきたのはここ数年です。自覚症状はなく、肝硬変になり、だるさや黄疸が出るまで普通に過ごせます。血液検査では普通の脂肪肝と区別はつきません。肝硬変になればそれなりの異常はありますが、その前の段階では診断はつきません。確実なのは肝生検と言って、超音波をしながら肝臓に太い針を刺し、肝臓の細胞を取ってきて調べる、これしかありません。幸いつくばでは学園病院、記念病院、筑波大学、または東京医大の霞ヶ浦など、肝臓専門医がいる病院はたくさんありますので、検査はそれほどまたずにしてくれます。しかし、痛そうで、怖そうですよね。でも、肝臓専門医に勧められたらどうしましょう?答えは一つです、必ずやってもらってください。肝硬変になってからではおそいのですから。
治療は一つ、減量しかない、ということです。薬を飲んでもだめです、「ウルソ」「小柴胡湯」などの薬は効かないそうです。とにかく肝硬変になる前に、真剣に減量してください。5%の減量で肝臓の炎症と細胞の変性が改善され、7%で治癒すると報告されています。痩せれば治る、これはすごいことです。余計なコストはかかりません。体に良いことをしていれば治るのです。ついでに血圧や、血糖、コレステロールも良くなり、体も締まって、見た目も良くなります。
検診でひっかかっている皆さん、こんなつまらないことで死んでいる暇はありません、自分のため、家族のためにも仕事も大事ですが、命あっての仕事です、気持ちを入れ替えて頑張ってください。
では、今日はこの辺で。午前5時になりました、今日は日曜日なので、僕はスクールでテニスのレッスンを受ける予定です。子供たちと毎週のようにテニスをやっていたころよりだいぶお粗末になっていますが、せめて大学生になった娘たちに打ち負けないように、がんばっています(息子にはとうの昔に追い越されました)。午後は筋トレもやります。休みの日にごろごろしていては、運動する時間はありませんから。ではごきげんよう。
カテゴリー: 総合
投稿者: satohcli10-9
こんにちは。今日は連休最後の日ですが、あいにくのお天気に。僕は受験生の親なので、さして遠出もできません。今日はこうして事務仕事と、夕方に少し運動をするつもりです。さて、先日「ためしてガッテン」という健康番組で(いつも見ているわけではなく、子供たちと暇つぶしに見ていました)、「血糖値スパイク」なる言葉を初めて聞きました。勉強不足ですいませんが、医学用語としては、「食後高血糖」が以前から使われているものですから。なお、医学的にはこの「食後高血糖」という言葉は以前からあり、糖尿病の前触れであることや病気のリスクとしては知られていましたが、「血糖値スパイク」それ自体がすでに病気であること、つまり、心筋梗塞、脳梗塞などの心血管疾患につながるということが判ったというのです。これは大変な話で、今までの検診や、食後に適当に血糖をチェックしただけでは判らない、ということになり、一層厳密な検査が求められているのです。さて、ではどうしましょうか?
まずは冷静にご自分のリスクを評価します。親族の糖尿病歴の有無、運動の習慣、体型、食事の量、内容などについてです。また、病院を受診した時には時々採血をしましょう、できれば食後2時間から3時間位までに採血するのが良いでしょう。その際に中性脂肪もチェックして、食後高脂血症も調べましょう。またその際には何をどのくらい食べてきたのかを医師に伝えるのが良いでしょう。なお、そこで、「そんなこと言われてもどのくらいのカロリーあるか判んないから。」とか、「ご飯食べない時に、改めて血を取りましょうね。」などといった医師がいたら、首絞めてやってください!医者変えましょう。
ところで、あの番組では大変重要なことが抜けていました。「グルコーススパイク(血糖値スパイク)」の原因として、インスリンが膵臓から十分な量が出ているのに、体の細胞がインスリンに対する反応が悪くなっているため、その結果血糖が上がってしまうと言われていました。これは医学的には「インスリン抵抗性」と言われ、血糖上昇の大事な原因の一つ(ここが重要)ではあります。しかし、日本人(さらには多分朝鮮民族、漢民族、モンゴル民族なども含めた東アジア人)の多くは、白人に比べてインスリンの分泌(生産)量が少なく、そのため太っていなくても血糖が上がりやすいのです。これは遺伝子レベルの問題で、日本人の約8割の人が白人に比べインスリンの分泌能力が約半分程度しかない、と言われています。ですから、大部分の日本人にとっては、誰でも「高血糖スパイク」に陥っている可能性がある、ということです。
ちょっと待って!そんな大事なこと、なんでテレビで言わないの?と思いますよね。まして、出演して解説していたのは順天堂大名誉教授の河盛先生、糖尿病の研究にかけては知らぬ者は無い、というほどの「大先生」です。僕でも知っていることですから、当然お話しなさらないはずはないのです。ということは考えられるのはただ一つ、放送時間の関係で、編集した際にNHKが削除したのだと思われます。そんなこと有るの?と思われて当然ですが、マスコミは適当にコメントや発言を切り貼りするものなのです。その結果、伝えるべきことの一部が伝わらなかったり、意味が全然違ったりすることはよくあるのです。まして、その分野の「素人さん」が編集するものですから、「トンデモ健康番組」になることはよく有るのです。医学関係者の間では、「ためしてガッテン」はみのもんたの健康番組と「同レベ」の内容だということで、たびたび糾弾されます。まあ実際はそこまでひどくはないでしょうが、構成の段階で、コメンテーターの確認位は取られたほうが良いと思いますね。なんせ「NHKですから!」
皆さんが十全の信頼を置いているテレビや新聞報道にも、理系の専門分野については時にずいぶんとお粗末な内容があることは、研究者の方々がたくさんおられるつくばでは時折耳にすることです。「研究内容について、記者発表の時いくら説明しても(出席した記者は)全然判んなくて、後で記事を見たら(自分たちが言ったことと)全然違うこと書いてるんですよね。」ということを、あちこちの研究所の方からお聞きすることがあります。なんにせよ、今回の放送はとても良い内容でしたので、片手落ちになってしまっているのは残念ですし、どこかで高名な先生がお話しされる機会が有れば良いのですが。
世の中には、みんなにとって何か有益な情報や、ぜひ知ってもらいたいことがあっても、そういうことに限ってなかなか正しく伝わっていないものですね。正しいことをみんなで分かちあうように、それぞれの立場で皆が努力することで、世の中は少しづつでも良くなるのでしょうか?あ、また話が大きくなってしまい、まとまりがつきません。今回の僕の言いたいことは、まず高血糖スパイクの存在と原因について、もうひとつは、大事なことをであっても、それが必ずしも正しく伝えられているわけではないようだ、ということです。ではまた、ごきげんよう。
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投稿者: satohcli10-9
こんにちは。もう10月ですね。この間夏になったと思ったらあっという間に秋になっていました。毎年この季節には、僕たちのクリニックではインフルエンザのワクチンを毎日打っています。午後2時半から3時半までの1時間、昼休みや午後の診療時間を30分削って、ひたすらワクチンを打っているのです。すでに土曜日は12月末までほぼいっぱい、平日も、10月の空きはわずかです。一般の診察時にも、例えば高齢者の患者さんには診察時に注射していますし、合わせると延べ1000本以上は打つと思います。
そう言うと、なんとなく「書き入れ時。」とか「儲かってますね(さすがにこの辺りでは、面と向かってこう言うストレートな物言いをする方はいませんが)」というイメージをもたれがちですが、僕たちからすると、そう言うポジティブなイメージはありません。むしろ「あー、なんか忙しいよね。」とか「毎日疲れるよね、昼休み短いし(休みなしで働いている皆さん、ごめんなさい。ですが、これ以上時間を詰めると僕も年になってきたので、午後の診療に間違いなく響くのです。)」というものなのです。
時には、せっかく僕たちのクリニックを信用していただき、予防接種を受けようとしても、すでにいっぱいでお断りすることがあります。そして毎年外来で繰り返す「先生のところがいっぱいで入らなかったんですよ!」「すいません。」「仕方ないのでよそで打ちました。」「ごめんなさいね、間に合ってなくて。」など。こうしたやり取りはなるべく避けたいので、僕としてはできるだけ頑張っているつもりですが、それでも希望される方全員に打てないのが現実です。すいません、皆さんの希望に添えなくて、この場を借りて、お詫びいたします。
ただし、かかりつけの患者さんにできるだけ不便をおかけしないように、例えば僕のクリニックでは、インフルエンザのワクチンのみ打ちに来る、いわゆる「一見さん」はお断りしてます。いつも来てくれる人にしか注射しません。また、流行っていない病院が客寄せのために、「デフレ価格」でやっているところを除けば、価格は抑えているつもりです(とはいえ、ヤマダ電機のように、きっちり周辺調査をしているわけではありませんが)。
インフルエンザの予防手段として、WHOも一番に推奨するワクチン。でも、医療機関にとっては医学的な要素以外で、悩み多き代物です。なお、当院では今月6日から、12月29日、年末まで行います。ご希望の方は、お電話あるいは直接窓口にてご予約を受け付けていますので、お早めにご連絡ください。ではまた。
明日が皆さんと僕にとって良い日でありますように。
カテゴリー: 2.感染症
投稿者: satohcli10-9
こんにちは。秋雨前線と度重なる台風のせいで、ここしばらくお天気がぱっとしません。ほかの病気もあれこれ増えていますが、最近流行っている麻疹について、少しお話します。
まず麻疹って、過去の病気のイメージがありますね、なんせめったに流行りませんから。ただこれは今の子供や若い成人の方がワクチンをきっちり接種しているからです。ただし、これも大きな穴があり、2回のワクチン接種をしても、その効果が一生続くわけではなく、人によっては数年か、十数年で抗体が下がってしまうかもしれないことです。さらに、麻疹のウイルスをやっつける薬がいまだに存在せず、またこれからも出て来る見込みがないこと、つまり、かかったとしても医学の力では治せないことです。つまり体力任せ、ということです(ここでいう体力とは、筋力ではなく、免疫力のことですから)。
まず基本的なことから。麻疹はウイルスによる病気です。感染力は非常に強力で、飛沫感染、飛沫核感染(空気感染のようなものです)、接触感染などによる感染で、免疫が無ければ、あるいは不十分ならほぼ100%発病します。ただし、体内から外界に出てしまえば比較的早く死んでしまい(不活性化)まして、約2時間で感染力がなくなります。 潜伏期間は平均10日間で、7から18日程度の幅があります。症状としては、初めは熱(38,5度以上が多い)、咳、鼻水、目の充血など、重めの風邪か、インフルエンザのようなものです。が、その3日から4,5日後に一瞬少し熱が下がったと思ったら再び発熱し(39度以上出ます)、頭部、顔面から全身に広がる赤白まだらの紅斑(湿疹などでは有りません)が現れ、4から7日間続き、やがて解熱します。肺炎、中耳炎、脳炎など、合併症も多く、また特効薬も無いのですが、全身状態がかなり悪くなり、(重いインフルエンザのようなものです)、また合併症の多くは細菌感染で、しかも重症例も多いので、現在でも約4割の患者さんは入院します。
ワクチンを打ったのに免疫が下がったため感染した場合はもっと微妙で、わかりにくいものです。修飾麻疹と呼ばれ、潜伏期は14から20日程度と長く、最初の症状は軽く、いきなり発熱と紅斑が出ることもあります。患者自身は比較的軽症ですが、咽頭(のどのこと)からはウイルスがきっちり検出されますので、感染源となります。今回の麻疹流行のきっかけは、このタイプの患者さんからだった可能性が高いですので、熱が出て体に何か出てきたら、必ず病院にかかってください、またその際には前もってお電話いただけると、こちらも2次感染予防の準備がしやすいので、よろしくお願いします。
予防としてはワクチンしかありません。なお、麻疹ワクチンの定期接種は、日本では1976年(昭和51年)からですので、それ以前に生まれた方はほぼ100%一度かかっているはずです。かからないで済むほど甘い病気ではありませんし、かかった場合は一生免疫がついていますので、ひとまず安心です、それ以降、2008年3月まではワクチンは1回のみの接種でしたので、もしかしたら免疫がなくなっているかもしれません。血液検査も可能ですが、検査費用は基本的に100%自己負担ですし、5000円は少なくともかかるでしょう(もっと高いかもしれません)。ワクチンを打ったほうが間違いないと思います。ただし麻疹単独のワクチンは超品薄で、10倍払っても手に入りません。麻疹風疹ワクチン(MRワクチン)を接種してください。デメリットは何もありませんので。また、2回打ちをした方も、厳密に言えば100%安全ではありません。ただし、仮に免疫が下がっていても、ワクチンなしでかかるよりは軽いはずですので、ひとまず様子を見てはいかがでしょうか?なお、小児科、感染症科などで働く医療関係者は、抗体チェックをしたほうが安心でしょうね。老婆心ながら。
さて、世の中にはまだまだ直せない病気がたくさんあり、その中には、たとえ科学が進んだとしてもコストが合わないために今後も薬が開発されないであろう、という病気もたくさんあります。麻疹もそのうちの一つでしょう。ただし、ワクチンができる前には世界で毎年1億人が感染し、そのうち600万人が死亡した!!という病気ですから、しっかりとしたワクチンがあるだけでもありがたいと思わなければなりません。病気そのものの解説などは、厚生省のホームページなどを見てください。
あいにくのお天気ですが、どうぞ有意義にお過ごしください。僕は午後は筋トレをするつもりです。昨日は肩、腕でしたので、今日は胸と背中を予定してます。もともと筋肉がなく、太りやすい体質なので、余計に頑張るしか無いのです(涙)。ではまた。
カテゴリー: 2.感染症
投稿者: satohcli10-9
こんにちは、久しぶりの更新で、しかもこの話題は1か月前にすべきだった、と言う位つくば市内のあちこちで発生していましたし、今も現在進行中です。主に未就学児の子供さんに多いのですが、小学生にも結構出ていますので、今回は特に子供の肺炎、気管支炎について。
子供の肺炎、気管支炎と言ってまず一般の方でもご存じなのは、マイコプラズマとRSウイルスによるものでしょう。ただし、今回に限らず、マイコを調べても、半分以上は陰性、つまりそれ以外の菌でした。RSに関しても、本来は入院する適応をチェックする際でなければ保険が効かないので、クリニックレベルでは調べないのです。また、RSは幼児のうちに、人間ならほとんど全員が一度は感染しますので(1歳までに60~70%,2歳までにほぼ全員が感染する)、あまり大騒ぎしても仕方ないのです。軽ければ風邪で済むし、運が悪ければ細気管支炎、肺炎になる、そういう事です。RSウイルスについては治療薬が無く、対症療法や、入院中も一般的な呼吸管理のみで、数日で退院することが多い病気です。ですから、必要以上に騒ぎ立てるほどの病気ではありません。そういう意味では、幼稚園や保育園であまり神経質になるものでは無いということを、親御さんも、先生方もご理解いただきたいものです。
マイコプラズマに関しては、入院する場合もありますが、自然治癒する場合もあります。ただし、いずれにしても咳は数週間続くでしょう。最近この菌について、困ったことが起こっています。それは、以前はこの病気に対して使っていた、マクロライド系抗生物質が効かなくなってきたことです。特に日本国内では、マイコプラズマの60%がマクロライド耐性菌とも言われています。その原因は医者に大きな責任がありますが、患者さんのほうも少し考えてもらいたいことが有ります。それは、風邪や中耳炎ですぐに抗生剤を出してしまい(これを薬の乱用といいます)、それを感染症の専門家が指摘しても、かなりの数の耳鼻科、内科、一部の小児科医(最近の僕より若い小児科の先生たちは、きちんと勉強されているのでむやみに抗生剤は出しませんが)が「現場を知らない学者の言うことだ。」「治んなかったらどうする。」などと言い続け、あげくの果てにマクロライドを世界で一番無駄遣いして(日本の医者が、です)、その結果、世界で類を見ないほど耐性菌が増えたのです。しかも、この事実が医学雑誌などに出ていても、ほとんどの臨床医は読むことさえしないのです。また、一般の患者さんや、あるいはその保護者も、「抗生剤くらいくれなきゃね。」「あそこの薬は強いけど治るし。」などと、これまたトンでも発言をしている人も多いのです。感染症の学会は、一般の風邪に抗生剤の必要はないと繰り返し勧告してますし、中耳炎も、痛みや熱がないなど、軽い場合は3日を経過しても症状が改善しない時には抗生剤の投与をするよう記載されています。また、気管支炎レベルなら抗生剤を必ずしも投与する必要はない、とも言っております。また、それで自然に治る例が大部分であり、抗生剤を出したから治ったのではなく、時間がたったから勝手に治った例がほとんどなのです。
残念ながら、マイコプラズマにクラリス、ジスロマックを投与しても悪化する例がここつくばでも多く、その場合は使えるものが極めて限られてきます。キノロン系と呼ばれる抗生剤ですが、小児に使える種類が限られ、また、使って良い病気も、例えばオゼックスという薬は、肺炎と、中耳炎(最初からは使いません、治りにくい時のみ)、コレラ、炭疽だけです。
本当に必要な時に役に立つよう、無駄に使わない、よく考えて使う、これは石油や水資源などの話だけでなく、薬も全く同じなのです。医者は賢くなければ話になりませんが、患者さん達も、必要な治療は何か、何が正しいのか、ネットの情報は玉石混合ですが、きちんとした病院や厚生省、関連学会などのサイトではきちんとしたことを言っています。お互いに、賢くなりましょうね。ではまた。
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投稿者: satohcli10-9
こんにちは。台風が通過した今日はものすごく熱くなりましたね。昨日北海道から本州に戻ってきた僕には(とはいえ3日しかいませんでしたが)、少々強烈な暑さです。まだ青少年たちは夏休み。スポーツや野外活動の機会には、熱中症のリスクも伴いますので、しばらくは十分な注意が必要です。
さて、熱中症とは何か?高温の環境である程度過ごしたり、体を動かしていると、体の中の水分や、ナトリウムなどの塩分が主に発汗により失われます。また体温を下げるために末梢血管(体のすみずみに広がっている細かい血管)が広がり、熱を放出しようとします。そのため、血圧が下がったり、相対的に血液の循環する量が不足したりして、内臓(脳も内蔵です)や筋肉などに十分に血液が回らない状況になります。そのために起こるいろいろな障害、症状のことを熱中症というのです。ですから、熱いところにいる時にリアルタイムに起こりますので、例えばスポーツをしていて次の日に体調を崩した、または具合が悪い、というのは全然熱中症ではありません。
さて、熱中症は1度、2度、3度の3段階があり、緊急性、重症度が全く違いますので、皆さんも覚えていて損はないでしょう。以下、簡単に説明いたしますが、より詳しく知りたい方は、厚生省や環境庁のホームページなどもご覧ください。
まず1度は、めまい、たちくらみがある。筋肉痛、足やほかの筋肉がつる(こむら返り)これらは低ナトリウム血症によるものです。また、時には失神する場合もあります(意識は戻ります)。さらには大量に発汗(汗が出ること)します。この状況ではまだ明らかな体温の上昇はなく、深部体温(直腸などの温度)も38度以下です。これに対しては、安静、冷やす、水分と塩分の補給、これはただの水だけではなく、ナトリウムなどが入っているスポーツドリンクが良いです。あまり成分にこだわらず、量が必要です。
2度になると頭痛、吐き気、倦怠感、脱力感、判断力や集中力の低下が起こります。このレベルでは体温調節は上手くゆかなくなり、38度台の高体温となってきます。深部体温は38~40度となります。積極的に体を冷やす、十分に水分、塩分を取ることはもちろん重要ですが、自分であまり飲めないことも考えられますので、病院に受診させます。輸液(点滴)も必要なことが多いです。場合によっては入院しますが、その判断は、主に意識状態、症状の改善の程度などで判断します。
3度は最も重篤な状態で、体温調節が破たんしており、39度以上の高体温となります。意識がない、または低下しており、けいれんも起こることもあり、この状況では血液検査で肝臓、腎臓の障害、血液凝固機能の異常など、命にかかわるほどの異常も認めるようになってきます。すぐに病院に搬送し、集中治療室による管理が望ましいとされ、残念ながら当院では無理ですので、救急車でメディカルセンター、記念病院、土浦協同病院、(受けてくれれば大学病院もあり)などの3次救急病院での治療が必要です。要するに、熱くなりすぎるだけでも人間は簡単に死ぬことがある、こう覚えていて下さい。
いつも熱いならむしろ起こりにくく、急に暑くなった、湿度が高い、激しい運動や重労働、または熱い室内などで起こりやすいものです。さらに注意していただきたいのは、一人でいるときに起こると動けないままどんどん悪化してゆき、そのまま死んでしまい、後で発見された時には手遅れ、ということも多いのです。人通りの少ない夏の道をランニングしたり、一人で畑仕事をしたりする時は、前もって家族に声をかけたり、携帯電話を持っているようにするなど、助けを呼べるようにしておくことも大事でしょう。最近は、水分補給はみなさん気を付けていらっしゃるようですからここでは申し上げません。
夏の日差しを浴びて、外で何かをするのは悪いことばかりではありません。ただし、地球が温暖化し、僕が若かった頃(30年位前)より格段に夏は暑く、厳しくなっています。体調を崩さず夏を満喫できるよう、少しの慎重さ、注意深さが必要だと思いますが、いかがでしょうか?ではまた。