種実類について
秋は栗やナッツ類など、木の実の季節ですね。
「カリウムの多い食品について、どのような物があるかご存知ですか?」の質問に「生野菜・果物・生魚」と答えられる方が多く、見逃されがちな木の実ですが、
実は・・・『調理の工夫でもカリウムが減りにくい』という特徴があります。
そこで今回はナッツ類について紹介していますので、参考にしてください。

種実類
食品名目安量分量
(g)
熱量
(kcal)
たんぱく質
(g)
カリウム
(mg)
リン
(mg)
食塩相当量
(g)
マカダミアナッツ
(炒り味付け)
1粒 1g1007208.33001400.5
ごま
(炒り)
大さじ1杯 10g10059920.34105600.0
くるみ
(炒り)
1個 6g10067414.65402800.0
ぎんなん
(ゆで)
1粒 2.5g1001664.1580830.0
カシューナッツ
(フライ味付け)
1粒 1.5g10057619.85904900.6
松の実
(炒り)
小さじ1杯 3g10069014.66205500.0
そらまめ
(フライビーンズ)
1粒 1g10047224.77104401.8
アーモンド
(フライ味付け)
1粒 1.5g10060619.27404800.3
アーモンド
(バターピーナッツ)
1カップ 125g10059225.57603800.3
らっかせい
(炒り)
1カップ 110g10058526.57703900.0
かぼちゃの種
(炒り)
1粒 0.5g10057426.584011000.1
グリンピース
(揚げ豆)
1粒 0.5g10042320.88504500.9
ピスタチオ
(炒り味付け)
1粒 1g10061517.49704400.7


食材に含まれるカリウムは、水に溶けやすい性質を持っています。
そのため、イモ類や野菜は「茹でこぼし」や「水にさらす」などの調理の工夫により、カリウムを減らすことができます
しかし、種実類(栗・アーモンド・ピーナッツ等)は、洗っても茹でてもカリウムがほとんど減らないため、摂りすぎないように気をつけましょう。

栗については第6回で紹介していますので参考にしてください。
食材カリウム含有量(mg)
茹で
ほうれん草690490
ぎんなん700580
じゃがいも410340
(食品100gあたり)

~ 食材に含まれるカリウムを減らす調理の工夫 ~
①水に接する面積が多くなるように、細かく切る (千切り・みじん切り)。
②流水、またはたっぷりの水にさらす。
③たっぷりの湯で、茹でこぼす (茹で時間は通常の料理と同様に)。
 炒めたり・揚げたりする調理は、茹でこぼし後におこなうと、さらにカリウムは減少します。
 蒸すことでも、カリウムは減ります。
④煮込み料理の際は、茹で汁を1度捨て新しい水で調理をすることで、さらにカリウムを減らすことができます。
※ 電子レンジによる下ごしらえでは、カリウムはほとんど減りません。
平成22年9月発行