「手当をする」。「顔色をうかがう」。「肌で感じる」。
「皮膚は内臓の鏡」。と皮膚に関する表現は多いと思います。
 皮膚になにかトラブルがある場合は身体の中に起こっている
異常が皮膚に反映されていると思います。
 
 患者さんを診察することで、いまの状態がどのようになっているか、
水毒か、於血か、血虚か、気のめぐりが悪いかを患者さんからいろいろと
話を聞きながら判断します。幸い皮膚科の場合は、患者さんの皮膚を
直接触ることにより、水毒、熱、等の状態を以前と比べながら
漢方薬の量や種類をきめ細かく調整できます。(前回チョレイトウは
1.25g。今回チョレイトウは0.5gという具合です。)

 「いぼ」、「いわゆる急性の湿疹」等でも、患者さんの診察と治療を行いながら
毎回患者さんの体調、身体の状況をとらえることができるので
漢方、東洋医学は皮膚科には適していると思います。

 原因がよくわからなくとも強いかゆみや、よくわからない症状、
ストレスにも漢方薬はアプローチができ東洋医学は皮膚科には
相性がよいと考えています。

 漢方薬の処方に関わらず東洋医学的に患者さんを西洋医学
とともに診察することは有用な手段と思います。

 NHKテレビテキスト きょうの健康 3月号 2016
 で 漢方薬 が掲載されております。p56-71
 福島県立医科大学 会津医療センター教授 三潴忠道先生

 ご参照ください。