漢方薬の効果や効能(ききめ)の説明書を薬局でもらった後に
患者さんから時に問い合わせがあります。
 
 よくある質問です。
 
 ”猪苓湯(チョレイトウ)” に対して、尿量減少、尿道炎、排尿痛
と書いてあるが自分はそういった状態ではない。
 
 ⇒利水剤、すなわち、皮膚と身体にたまっている水をだす目的で
処方しています。これらの病気として薬は処方していません。

 現在の皮膚は渇いているのに何故乾かすための猪苓湯がでているのか。

 ⇒今まで使っていたいろんな付け薬、ステロイド外用剤、保湿剤を
中止すると皮膚がじくじくしてきて、リバウンドが起こります。
それを抑える目的で、利水剤として処方しています。わざと皮膚を乾かす
ことにより早く治す目的があります。

 以上のように、薬の効果、効能とは違った目的で漢方薬を処方
していることが多いのが現状です。
このような事をご理解いただき治療を受けていただくと幸です。