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March 2016 の投稿一覧です。
カテゴリー: 総合
投稿者: wakui-clinic
 よくみられる湿疹で、多くの方がつらい思いをされています。
 手湿疹、アトピー性皮膚炎、かぶれ、主婦湿疹のことが多いようです。

 小さい水ぶくれができてかゆみがでてひっかっく。そのうちに
皮がむけてかさかさしてところどころが割れていたくなる。
このようなことを繰り返して手のひらや甲の皮膚があれて湿疹だらけに
なる。
このような経過をくりかえしている方が多いようです。

 1、アレルギー素因(アレルギーになりやすく、ぜんそく、花粉症、アトピーの方に多い)
 2、汗をかきやすい
 3、ストレスが多い
 4、金属アレルギー
 5、たばこ

これらが原因としていわれていますが、

 1、日常生活で手に触れるもののかぶれ
 2、今まで使っている塗り薬(ステロイド外用剤、保湿、ハンドクリーム等)が合わない
 3、手の洗い過ぎ
 4、”冷え” と ”ストレス”
 5、自律神経の異常
 6、心因的なもの
 
 があるようです。
 
 毎日手は使うところです。また目に見えるところです。
症状がよくなるまでは大変と思いますが、
生活様式に注意しつつ、時間をかけて加療していけば
よくなる病気と思います。
 

 
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投稿者: wakui-clinic
 塩尻で開業して驚いたことは、”お血”の患者さんが非常に多いことです。

 ”お血” とは 血液のゆがみで、血液が詰まって循環が悪くなることです。
ドロドロ血に変化し物資が作用できない状態も ”お血” 。女性ホルモンも
含まれます。

 <わかりやすい ”お血”>
  1、出血   吐血、下血、出血
  2、血のかたまり   うちみ、ねんざ、骨折、子宮筋腫、痔
  3、うっ血、血管拡張   足の静脈瘤、動脈留、皮膚の黒ずみ
  4、血の道症   更年期障害、月経異常、月経前症候群、月経困難症
           不妊症、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮癌、卵巣嚢腫、
           卵管炎、膣炎

 <わかりにくい ”お血”>
  1、慢性の痛みやしびれ
  2、慢性の皮膚病、皮膚のしみ、吹き出物
  3、経過の長いうつ病
  4、冷え症
  5、頑固な便秘
  6、治療の難しい病気(がん、膠原病、関節リュウマチ、耳鳴りなど)
            やこじれた病気
  7、生活習慣病、肥満、骨そしょう症

 ”お血” とは結局以下のようにとらえられます。
   1、血液循環が悪くなること
   2、血液に含まれる物質のはたらきが低下すること
   3、体の局所で血液の配分がかたよること(充血と貧血)

”お血” に対しては、西洋薬より漢方薬での対処が有効で得意の分野です。
4大 駆お血剤(くおけつざい) として以下が有名です。
  1、桃核承気湯:とうかくじょうきとう
  2、桂枝茯苓丸:けいしぶくりょうがん
  3、加味逍遥散:かみしょうようさん
  4、当帰芍薬散:とうきしゃくやくさん

ここ塩尻では特に、”お血” は、アトピー性皮膚炎、にきび、しみ、
そばかす、ストレスの多い方にみられるようです。

”お血” の解消が、体質改善と治りにくい皮膚病の解決と治療に
結びつく大切なポイントと思います。

 出典
   更年期のつらい症状は漢方で治る
   原田智浩 著 
   現代書林
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投稿者: wakui-clinic
 皮膚の症状は、お天気、気候 によって良くなったり
悪くなったりします。

 3月20日は春分の日で、3月17日から彼岸の入りで
例年ここ1週間は、皮膚、体調が悪くなりやすいです。

 ヒトは天候の影響を受けやすくできているようで季節の変わり目、
台風や雨、雪の日等で体調がくずれることがあるようです。
女性は、低気圧の影響を男性より受けやすく雨の降る前は
体調が悪くなる方がいます。
”気象医学” といい天候の体内への影響を唱える先生もおります。

 治療中の患者さんで、症状が悪化しても思い当たるふしがない。
そんな時は お天気 を考えてみてください。

 現時点での皮膚、体調が悪い方。ひとつ前の季節の過ごし方が
影響します。春先が調子が悪い場合は冬の過ごし方が悪いという
ことです。

 お天気、気候を意識して過ごしてはいかがでしょうか。
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投稿者: wakui-clinic
 皮膚の病気も他の病気と同じくストレスがかかると
悪化します。

 ところで、ストレスがかかった時に身体にはどのようなサインが
現れるでしょうか。以下ような事柄があげられます。

1、睡眠の乱れ
   寝つきが悪くなる。途中で目が覚める。早く目が覚める。
   これらのいずれか、あるいはひとつ、または、全部。
2、やる気がしない。とにかく疲れる。

3、食欲の変化。
   食欲がでる、減る。

4、感情の変化
  イライラする、かっか する。

5、肩がこる、腰が痛くなる、脚が思い、身体が重い。

6、物事をなかな決められない、物事を悪い方へ考えがち

 これらが代表的なサインです。
一方で、

  1、舌の先~縁が紅くなる
  
  2、舌の表面の色が白くなったり紅くなったりする

  3、手のひらが紅くなったり真っ赤になる
 
  4、手が冷たくなる

  これらは、目でみてわかる皮膚のサインです。

  なお、患者さんによってストレスのサインが違います。
ご自身のサインがわかると重宝します。

 以上のような身体と目で見てわかるストレスのサインを
早めにキャッチできれば、体調を崩さずに皮膚の症状の悪化を
防ぐことが可能と思います。

 ストレスを減らして体調が楽になる漢方薬がいくつかあります。
気剤や理気剤、補剤といわれる漢方薬です。自分にあった薬があると
ずいぶんと楽です。