皆さん診察室の机上に胸ポケット大の黒くて虫眼鏡
のような丸いレンズがついた機械にお気づきでしょうか。
診察の際に、皮膚の病変にあててライトをつけ拡大して見る機械
です。 ”デルマトスコピー” あるいは ”ダーマトスコピー” 
といいます。
 もともとは ”ほくろ” を詳しくみる機械です。
 ”ほくろ” にあてて、良性か悪性、すなわちほくろの癌=
悪性黒色腫(malignant melanoma)(メラノーマ)か否を
判断する機械です。
 最近は、この機械を用いていろんな病気や病態がわかるように
なりました。
 ”ほくろ” だけでなく、脂漏性角化症、血管の腫瘍、間質の腫瘍、
いぼが治ったか否かの判定、腫瘍のできている深さ、みずいぼの確認、
頭しらみ、爪の水虫、疥癬、等いろんな病気の診断に応用できます。
 
 痛くも痒くもなく、すぐに肉眼でいろんな事がわかる機械です。
 デルマトスコピーの出現で、患者さんの恩恵は大きいと思います。