今日は12日、連休の中日ですが、つくばは穏やかな一日でしたね。クリニック裏の小さな神社あたりを歩いていると、いなごやトノサマバッタ、アキアカネなどが道端のあちこちで見受けられます。また、神社の入り口には大きな木がそびえ立っていて、毎年その辺りには、必ずと言っていいほどスズメバチが巣を作ります。巣から頭をのぞかせ、近づくと周囲を威嚇するように飛んできます。虫は慣れておりますので、そうは驚きませんが、何匹か出てくると退却するのが賢明でしょう。今日は蜂について少しお話します。
ハチについて、皆さんはどういうイメージを持ちますか?、多くの方は怖いもの、危ないものと思っていますよね。でも、ほとんどの蜂はやたらめったに人に向かってくる訳ではありません。また、蜂の毒そのものはそう強いものではなく、例えば、ミツバチでは「300から500か所刺されると、毒液の直接作用で死ぬことがある。(ハリソン内科書)」と記載されています。従って、ハチに刺されて死亡する人のほぼ全員が、アレルギー反応によってです。 
まず、ハチ毒についてですが、症状としては、刺された部分の充血、腫れ、出血、激しい痛みが起こり、まれに壊死、また発熱、けいれん、虚脱がまれに起こることがあります。スズメバチでは症状が激烈で、悪心、嘔吐、下痢、胸痛、チアノーゼ、痙攣が起こることがあります(薬、毒物中毒救急マニュアル 改訂7版)。毒の成分については省略します。アナフィラキシーについては、免疫細胞の一部から、自分の体にむしろ害を引き起こす物質が大量に放出させるために、血管が拡張し、またそこから血漿成分が漏れ出してきて、血圧が下がってしまうこと、さらには気管が収縮し、分泌物が貯留し(痰が大量にたまるということ)とそれによる呼吸困難になること、じんましん、浮腫が起こります。こうなると、数分の遅れが死を招きます。

すいません、午前1時近くなり、眠くなりましたので、治療は明日お話しします!ではまた。