カルチャーショックイン坂出2

前回の続きで、箇条書きの4から

4.道路の表示が不親切
坂出在住の人間にはなんとも感じないだろうが
道路標識が不親切。
坂出から宇多津に行くのにみんなは
何も思わないかもしれないが、
慣れてない人間にとってあの道路は恐怖。
先ず、坂出グランドホテル辺りをはしっていたら、
気が付いたら高速に乗りそうになる。
(高速の表示が遅い)
その難関を超えてゆっくり左にまがったら、
またどの路線にはいっていいか全くわからない。
(指示がない)
私は、3度ほど瀬戸大橋の下にいってしまった。
極めつけは、コメリをでて
坂出インターにのって高松方面に帰ろうとおもったら
坂出北インターの周囲を2周した。
(坂出インターへの表示がおかしい)
やっと坂出インター周辺にたどりついたら
19号線から11号線に曲がるところがわかりにくい
そこで、また通りすぎてしまった。。。。
それからというもの、
坂出から高速に乗ることがない。

5. 高齢社会
上里医院では、施設上特に高齢者の患者さんが多い
とは言え、それを差し引いても
患者さんの平均年齢が高い。
私は抗凝固剤を上里先生が使用していた
〇〇だけしか出していなかったのだが、
その○○の会社の人から、
“先生、ほかの会社の薬に変えたのですか”
と聞かれたことがある。
自分は、特に他の薬を出した覚えがなかったので
、どうしてそんなことを聞くのか聞いたら、
最近、薬の出が減っているというのである。
不思議だったのだが、
よく考えれば服用している方が
自然減していることに気が付いた。
そういえば、診ている患者さんが、
1年間で何人もなくなっているのだ。
上里医院の師長は、
前の病院から一緒にきている師長なのだが、
ある日、
80歳の患者さんがきて、“まだ若い”
と言ったことにびっくりした。
前の病院では、
超高齢者に入る部類であったから。

6、雨の日
  上里医院にくる患者さんは、農家の方が多い。
そうなると患者さんの出足が読めない。
  いままで、結構田舎でも、
雨の日は患者さんがやや少ない
傾向にあったのだが、
農繁期の上里医院では、
雨の日の方が患者さんが多い。
つまり、雨の日の方が、
仕事にならないから病院に
くる方が多いのである。

7.点滴神話
どこにいっても、点滴と抗生剤はよく
求められる医療行為であるが、
坂出はそれが激しい。
なにかにつけ、点滴をしてくれと言ってくる。
坂出に来てから初めの内は
“点滴にはほとんど栄養がない”とか、
“水であるから脱水しか効果がない”
ということをいちいち説明していたのだが
これまた、最近はいちいち言うのがめんどくさくなって
激減していた点滴が徐々に増えてきているのも事実。
気は心、一部の患者さんにとっては、
他のなにの薬より効果があることも確か。
それに加えてビタミン剤神話もあり、
よく入れてくれといわれる。
これも最初は“普通に食べていたら十分”とか、
“ビタミン剤を入れてもほとんど尿に出る”とか、
“保険がきかない”とかいろいろ説明していたが
、ある日、ひょんなことで、
ビタメジンを点滴の中にいれて、
しゃべらなくなって、食べさせるにも口もあけない
高齢者に投与すると、
それから元気を取り戻し、
口を開けて食べる様になった人がいた。。
計算上十分ビタミンは経口ではいっていたし、
水溶性ビタミンが経静脈的にしが、
吸収しないわけがない。。。。。
しかるに、これに気をよくして
何症例か試してみたら半分ぐらいの人に
確かに効果がある。
これらのことを考えると昔、
保険が甘かった時に点滴にビタミン剤を
投与していたのは意外にも
日本人を元気にしていたのかも
しれないと思ったりして。

To be continue