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03 January 2016 の投稿一覧です。
カテゴリー: 総合
投稿者: wakui-clinic
「皮膚は内臓の鏡」と昔からよく言われています。
 人間の身体は大変良くできています。驚くほど精巧にできています。
 その方の弱いところが、皮膚にでると思います。
 例えば、鼻の下が紅い時は膀胱が、口の周りが紅い時は、胃腸が弱って
いるというように。

 軽いやけどや軽度のかぶれや湿疹は、外用剤、塗り薬で軽快します。
しかし、
長く患ったり、広範囲の湿疹、慢性の湿疹は、塗り薬のみでは
なかなかよくなりません。湿疹は、身体にとって不都合な物を排泄しようと
(外に出そうとする)反応です。
 食生活や生活習慣を改めて、また、その方の弱い所を改善して(五臓六腑
例えば、肝や心等)養生していけば改善していくと思います。

 そのためには、いろんな手段や方法(西洋医学、東洋医学、ツボ、呼吸など)
を用いて治療する必要があると思います。
また、悪化要因や犯人を探してこれらを除くことも大切です。
カテゴリー: 総合
投稿者: wakui-clinic
皮膚科での治療だから処方された薬、軟膏やクリーム、保湿剤を
一生懸命塗る。これが一般的な考え方です。

ところが、当クリニックでは、一部の病気や皮膚の状態を除いて
なるべく薬は塗らない、という方針をとっています。

ことに、アトピー性皮膚炎や貨幣状湿疹、慢性の湿疹等では意識的に
外用、すなわち、塗り薬は塗らない、塗る場合はなるべく少量で必要最小限
の量で塗るという事を患者さんにすすめています。

上記のような慢性の湿疹や疾患では、今まで多くの種類やたくさんの量の外用剤を
使っていることが多いと思います。皮膚が敏感になっており、もともとは
大丈夫でも、塗ることでかえって症状が悪化する、今まで使用した薬の
基材(軟膏等の薬に含まれるワセリン等)でかぶれるという事がよくある
からです。

アトピー性皮膚炎の脱ステロイド療法を行う際には、「脱軟膏」といって
あえて軟膏類はぬらない。という方法を行うと、アトピーの軽快が早いようです。

いろんな軟膏やクリーム等の外用剤を試してもよくならない。こんな時は
思い切って何も塗らない。塗る量や回数を減らす、という方法も一つの
治療の選択肢かもしれません。