HER-SYS

今、問題になっている
新型コロナの全数把握。

当初から、HER-SYSという
厚生労働省が立ち上げたシステムなのだが
今、問題になっているのは
これ。
ただ、全国の知事がいきり立って
これをやめさそうとしているが、
個人的には
どうしてそこまでうるさく
いっているのかがやや不思議な
感じもする。

HER-SYSというのは
どういうものかといえば
病院で、陽性者がいれば
それに登録する。

住所、氏名、年齢、電話番号
の個人情報を入れた上に
現在の症状、その人のリスク
(年齢、既往歴など)
血液の酸素濃度、
ワクチン接種の回数、種類
想定される感染の場所や形式。

確かにわずらわしさはあるが、
自分としてはそこまで、、という感がある
当院でも一番多い時は8人の陽性者がでたが、
登録するのに一人1分ほどですむ
(若干いい加減なので、重症度が高くない人は
若干適当にいれているところもあるが、、、)

実のところ一番厄介なのは
発熱の患者さんをみることで、
一人の患者さんを診るのに
かなりの時間と労力を費やすこと。

防護の恰好をして、
そのまま、診察をして、
検査をして、また防護をして
話を聞き、処方をする。
それに他の患者さんの数倍の労力を費やすのだ。

もう一つは、経過観察。
患者さんの状態を
保健所が忙しくて後追いができない
ので、
いつも、診ている患者さんを中心に後追い
の観察をしていたが、
それが、1日に2回、電話で熱や体の状態を
聞いてそれを記録して、

HER-SYSにいれていたのだが、
これも最大13人ほどみていたので、
この聞き取りと対処、
HER=SYSへの入力に朝、夕1時間づつぐらい
時間をとられていた。
これらの事にかなりの時間をとられていただけであり

後は、保健所との連絡、

一般の回線と同じであるから、
なかなかつながらない


これらの事に時間を費やすのであって
最初の今、問題になっている
HAR-SYSの
最初の入力に対してはそこまで
不自由を感じたことはない。

テレビで知事たちがいきりたって
全数把握をやめようとしているのは、
保健所の仕事を減らすことと
全数把握で、
日々、数字がでることで、
自分たちの政策を責められるからではないだろうか。

本当の現状を知らない知事たちが、
誰かに言わされている感が強くでいけない

それを、医療現場が困っていると
いつものことながら
医療現場の負担という
ことにして
医療現場という言葉で、われわれが、
また利用されている感が
強くてならない。

大体、がこういうこと自体が
本末転倒で、
感染者数が少ない時は何も言わなかったのに
感染者数が増えたらこういうことを言い出す。

決して、悪いシステムではないのに
数がふえて困りだしたのでこういう風になる。

なんだか、本末転倒で、
先ず、感染者を減らせ!!
というのが、私の言いたいことで、

このままの感染者数では、
コロナ対策に金がかかりすぎる。

社会を回すために
結局莫大な税金を投入しているのだ。
(コロナ対策には莫大な
金がかかっています。
それも底が尽きたから、
金を減らせるところを減らし始めているのだが)

結局、HER-SYSも
この費用減らしの一環かもしれないが、
このままの感染者数では
いろんなことを中止しないと

あとあと、莫大な増税の
波がやってきそうな気がする。。。。。。