こんにちは。もう10月ですね。この間夏になったと思ったらあっという間に秋になっていました。毎年この季節には、僕たちのクリニックではインフルエンザのワクチンを毎日打っています。午後2時半から3時半までの1時間、昼休みや午後の診療時間を30分削って、ひたすらワクチンを打っているのです。すでに土曜日は12月末までほぼいっぱい、平日も、10月の空きはわずかです。一般の診察時にも、例えば高齢者の患者さんには診察時に注射していますし、合わせると延べ1000本以上は打つと思います。
そう言うと、なんとなく「書き入れ時。」とか「儲かってますね(さすがにこの辺りでは、面と向かってこう言うストレートな物言いをする方はいませんが)」というイメージをもたれがちですが、僕たちからすると、そう言うポジティブなイメージはありません。むしろ「あー、なんか忙しいよね。」とか「毎日疲れるよね、昼休み短いし(休みなしで働いている皆さん、ごめんなさい。ですが、これ以上時間を詰めると僕も年になってきたので、午後の診療に間違いなく響くのです。)」というものなのです。
時には、せっかく僕たちのクリニックを信用していただき、予防接種を受けようとしても、すでにいっぱいでお断りすることがあります。そして毎年外来で繰り返す「先生のところがいっぱいで入らなかったんですよ!」「すいません。」「仕方ないのでよそで打ちました。」「ごめんなさいね、間に合ってなくて。」など。こうしたやり取りはなるべく避けたいので、僕としてはできるだけ頑張っているつもりですが、それでも希望される方全員に打てないのが現実です。すいません、皆さんの希望に添えなくて、この場を借りて、お詫びいたします。
ただし、かかりつけの患者さんにできるだけ不便をおかけしないように、例えば僕のクリニックでは、インフルエンザのワクチンのみ打ちに来る、いわゆる「一見さん」はお断りしてます。いつも来てくれる人にしか注射しません。また、流行っていない病院が客寄せのために、「デフレ価格」でやっているところを除けば、価格は抑えているつもりです(とはいえ、ヤマダ電機のように、きっちり周辺調査をしているわけではありませんが)。
インフルエンザの予防手段として、WHOも一番に推奨するワクチン。でも、医療機関にとっては医学的な要素以外で、悩み多き代物です。なお、当院では今月6日から、12月29日、年末まで行います。ご希望の方は、お電話あるいは直接窓口にてご予約を受け付けていますので、お早めにご連絡ください。ではまた。
明日が皆さんと僕にとって良い日でありますように。