夢はなにをしているか

睡眠の根本は、いまだに解明されていない。
実は、ほ乳類から鳥類に至るまでどころか
ごく小さな虫にも睡眠があることが
証明されている。

それにもかかわらず
睡眠の本質は解明されていないのである。

非常に社会化されており
犬の様に人が横を通っただけで
眼がさめて、臨戦状態になる
なんてできず、
熟睡時は触れれても起きない。
(危険性が少ない飼い犬はそうでもないが。。。)

あの渡鳥たちは、
何日も飛び続けて大陸から渡ってくるのだが
実は、長距離を飛んでいるときは
右脳と左脳を器用に半分ずつねむらせている
ということが分かっている。
(たまに、眠り込んでしまって
急速に落下しそうになる鳥もあるようだが)


睡眠の本質がわかっていないなら
夢の本質などさらにわからない。

ただ、少なくとも記憶の整理、再構成を
しているのは確からしい。
大体、膨大な記憶を
人間すべて覚えるわけにはいかない

コンピューターでいうと
ビット数を落として記憶させる。
決まった要領の記憶装置に覚えさせるために
圧縮という機能はつかわずに
ビット数を落として記憶させる。
8K画像から昔の白黒テレビまで落とす様なもの
(実際はもっと荒い画像に)

だから、記憶というものは
実は非常に不確かで、
かなり、時間がたってしまうと
事件の目撃情報などはかなり怪しいものに
なってしまう様だ。

ただ、夢では、どうも記憶の再合成を
する様で、画素数を落とすどころか
自分で絵をかいてしまう。
だから、どうかすれば九州への旅行の
思い出の一部が北海道への旅行の一部に組み込まれて
しまう事さえある。

さっきのたとえでいえば、8K画像を
昔の映りの悪い白黒テレビまでおとして
されにそれを見て自分で絵をかいて
それを記憶として残す様なもの。


よく考えると夢の中身は
ほとんどその日の出来事に関係している
ことに気づくだろう。
関係ない様に見えて関係していることが多い。
おそらく今まで書いた記憶の絵の一部に
上手くはめ込むために
他のエピソードとともに夢にでてくるのであろう。

また、どうも寝ている時に
水で体の一部を濡らすと
水に関した夢をみたりするらしい。
水に限らず、寝ながら感覚を味わうこと
が出来る物は、それに関連した夢を見るらしい。


以前は、レム睡眠時にのみ夢を見ると
いわれていたが、(眠りが浅い時期)
今は、ノンレム睡眠でも(深い眠りの時)
夢を見ることが分かっている。

今、一番興味があるのは、
どうして夢を忘れてしまうかなのだが、
今のところよくわかっていないらしい。

私、以前は、眠りをあまりとらない
人であったのだが、
年の性かどうも睡眠不足が
身に応えるので、できる限り
睡眠時間を長くしている。

そうすると時間がもったいないので
夢の中のことを第2の人生と考えて
寝床にノートをおいておいて
眼が覚めたらできうる限り
覚えている夢をノートに書くことにして
夢を楽しんでいる。

前回、書いた試験の夢も起きているときは
それほど苦にならないので書き留めている。

それをあとで書き直して
また、読み返してみるとなかなか面白い。

一度やってみてはいかがかな。。。