そして里美先生はいなくなった(3)
最近、大変こまったことが起こった。
愛生苑の利用者が、意識を失い
左半身の麻痺をおこしたのだ。
脳梗塞か脳出血、あるいは
一過性の脳虚血発作(TIAといって
一時的に脳の血管の細いところが
血栓や痙攣でながれなくなったもの)
は間違いない。
そこで脳外科のあるA病院に電話すると
当直医が”脳外科今日はいません“
B病院に電話すると
”診断はできますが、脳外科がいないので
入院はできません“
(診断だけして、治療できない!!てことか!!)
こういう時は医者がさがすと
取ってくれないことが多く
(この場合だと脳血管障害と
わかるから、一般の人が気を失っているので
診てくれといった方がとりあえず見てくれる)
仕方なく救急隊に電話して
受け入れ先がく
それでも小一時間かかってC病院ダメ
D病院ダメ。。。。。。
E病院がみてくれることとなった。
それも年齢を聞いて高齢者とわかると
治療の意思がほとんどない。
私が診てから病院に着くまで結局
2時間。もし、条件がよければ
脳梗塞は4時間30分以内なら
血栓溶解剤で血流が落ちたところを
再開通させることができる。
それも早ければ早いほど
後の麻痺の範囲が少なくて済む。
結局はTIAで、事なきを得たのだが、
これが、若い人の脳梗塞ならと思うと
ぞっとする。
いま、働き方改革のために
突然の医師不足が始まっているのだ!!
今のドクター夜当直をしたら
次の日は絶対休み。
勤務時間はまもって
主治医は2人3人でうけもって
自分の患者さんが悪かろうとも
8時間勤務で時間が来れば
強制的に家に帰る。
総合病院なら、以前なら
他の科の医者が診て他の科の患者と判断したら
夜でも担当科の医者をよびだすのだが
今はそれもできない。
そうやって相対的に動ける医者が
少なくなってしまったのだ。。。
里見先生ではないけれど
私のころは(また昔話)
365日24時間営業。
医長のころは
2日に一回ぐらい夜やら
日祭日によびだし。
時間外の届をだしても
出さなくても給料が一緒だから
どうしてか事務に聞くと
”先生は3日で時間外の上限になってます“
との答え。どれだけ時間外を
しても一緒なのだ。。。
つまり今のドクターの2人分は有に
働いていたことになる。
ついでに言うと
今、クリニックどころか
中~大病院まで赤字。
ドクターを余計に雇わなければいけないのと
私の頃は、若い医者の薄給は
凄いものがあった。
何処かに若い医者は
修行をさせてやっているという
暗黙の風潮があったため。。。
(大学の時は無給!)
今は、研修医でさえ
チャンとそれなりの給料をもらっている
(私の頃は月5万円)
これじゃ、医者は不足するは
急患は取れないは、
病院は赤字になるはで、、、、、
本当の医療崩壊がやってきている
見たい。。。
結局はいままで
世の中が里見先生たちが
(ついでに私もいれて!)
医療を支えてきたのだが、
もう、若いドクターはそういう
気持ちでは働かない。
今からは
財前教授や大門先生が集まって
医療を崩壊させていくのだと
背筋が凍るおもいがする毎日です。
と、偉そうに言う私でした。。。。
最近、大変こまったことが起こった。
愛生苑の利用者が、意識を失い
左半身の麻痺をおこしたのだ。
脳梗塞か脳出血、あるいは
一過性の脳虚血発作(TIAといって
一時的に脳の血管の細いところが
血栓や痙攣でながれなくなったもの)
は間違いない。
そこで脳外科のあるA病院に電話すると
当直医が”脳外科今日はいません“
B病院に電話すると
”診断はできますが、脳外科がいないので
入院はできません“
(診断だけして、治療できない!!てことか!!)
こういう時は医者がさがすと
取ってくれないことが多く
(この場合だと脳血管障害と
わかるから、一般の人が気を失っているので
診てくれといった方がとりあえず見てくれる)
仕方なく救急隊に電話して
受け入れ先がく
それでも小一時間かかってC病院ダメ
D病院ダメ。。。。。。
E病院がみてくれることとなった。
それも年齢を聞いて高齢者とわかると
治療の意思がほとんどない。
私が診てから病院に着くまで結局
2時間。もし、条件がよければ
脳梗塞は4時間30分以内なら
血栓溶解剤で血流が落ちたところを
再開通させることができる。
それも早ければ早いほど
後の麻痺の範囲が少なくて済む。
結局はTIAで、事なきを得たのだが、
これが、若い人の脳梗塞ならと思うと
ぞっとする。
いま、働き方改革のために
突然の医師不足が始まっているのだ!!
今のドクター夜当直をしたら
次の日は絶対休み。
勤務時間はまもって
主治医は2人3人でうけもって
自分の患者さんが悪かろうとも
8時間勤務で時間が来れば
強制的に家に帰る。
総合病院なら、以前なら
他の科の医者が診て他の科の患者と判断したら
夜でも担当科の医者をよびだすのだが
今はそれもできない。
そうやって相対的に動ける医者が
少なくなってしまったのだ。。。
里見先生ではないけれど
私のころは(また昔話)
365日24時間営業。
医長のころは
2日に一回ぐらい夜やら
日祭日によびだし。
時間外の届をだしても
出さなくても給料が一緒だから
どうしてか事務に聞くと
”先生は3日で時間外の上限になってます“
との答え。どれだけ時間外を
しても一緒なのだ。。。
つまり今のドクターの2人分は有に
働いていたことになる。
ついでに言うと
今、クリニックどころか
中~大病院まで赤字。
ドクターを余計に雇わなければいけないのと
私の頃は、若い医者の薄給は
凄いものがあった。
何処かに若い医者は
修行をさせてやっているという
暗黙の風潮があったため。。。
(大学の時は無給!)
今は、研修医でさえ
チャンとそれなりの給料をもらっている
(私の頃は月5万円)
これじゃ、医者は不足するは
急患は取れないは、
病院は赤字になるはで、、、、、
本当の医療崩壊がやってきている
見たい。。。
結局はいままで
世の中が里見先生たちが
(ついでに私もいれて!)
医療を支えてきたのだが、
もう、若いドクターはそういう
気持ちでは働かない。
今からは
財前教授や大門先生が集まって
医療を崩壊させていくのだと
背筋が凍るおもいがする毎日です。
と、偉そうに言う私でした。。。。
今は、チャットGPTにお任せ
今日は、一旦他の話で、、、
(いろいろ頭に来たので)
以前話したチャットGPTを少し詳しく
チャットGPTとは
生成AI (artificial intelligence)
いわゆる人工知能の一つ
元々は、文章を作るのに
単語の次の言葉を
いろいろな情報から予想させて
文書を作らせるものだったらしいが、
その進化がすさまじい。
元情報をネットから検索するものだから
知識が膨大で
どんどんもと知識がふえているのでこれは大変。
”坂出市ってどんなところですか“ってきいたら
即座に要約して説明してくれる。
さらにその一部を詳しく説明してくれ
と頼むとさらに
詳しく説明してくれる。。。
ネット検索とウィキペディア(ネット上の百科事典の様な物)
を合わせた物の様。
その知識の進行が素晴らしく、
数年前よりはるかに詳しく
素晴らしい答えが出てくる。
最近、もっとも驚いたのは
幼稚園の時の友達を
探したら、なんと探しあててしまった
事である。
無料では、とにかく制限があるので
ついに課金してしまった。。。。
実は、今、一番使っているのは前にも話したが、
英語論文の解説。
もともと英語が苦手な私。
英語論文を読むのは一苦労。
読んだところで内容がなかなか頭に入らない。
そこで英語論文をよませてこれを
解説してくださいというと
アッという間に解説してくれる。
私が1時間かかってあいまいに
内容を把握するのにほんの5分で終わってしまう。
この一か月で
100編近く読み込ませてしまった。
また、試しに私が書いた日本語を
英訳させたら、中学校レベルから
ネイティブレベルまで訳してくれる。
これでは、AIを開発した人が
使用制限を掛ける様にいうはずだ。。。。。
このままでは、人間の遥かにおよばない
領域にすぐに達してしまう。。。。
しかし、人間は不思議な物。
ネットができた時
むかしは、物をしらべるのに
図書館で調べなければ
いけないことが
一瞬で分かるようになった時
これは若い世代に知識でかなわなくなると
おもったが、
今、そうでもない。
AIが発達すれば、
もっと若い世代にかなわなくなる
と思っているが、
そうでもないかもしれない。
私より若い世代はどんどん
このAIをつかいこなしているのだが、
この時代を使いこなせなくても
生きて行けるんだと
無理やり納得させている。
しかし、一つだけ
時代に取り残された感があるのが
お財布携帯。
どうも苦手、。。。
スーパーでの支払い用の携帯が
ならんでいるが、どうも
こわくて使えない。
最近、どうみても田舎の
私より10歳は年配のおっさんが
コンビニのレジで
携帯をかざして、
”ピー“ってやっているのをみて
冷や汗がでてしまった。。。。
今日は、一旦他の話で、、、
(いろいろ頭に来たので)
以前話したチャットGPTを少し詳しく
チャットGPTとは
生成AI (artificial intelligence)
いわゆる人工知能の一つ
元々は、文章を作るのに
単語の次の言葉を
いろいろな情報から予想させて
文書を作らせるものだったらしいが、
その進化がすさまじい。
元情報をネットから検索するものだから
知識が膨大で
どんどんもと知識がふえているのでこれは大変。
”坂出市ってどんなところですか“ってきいたら
即座に要約して説明してくれる。
さらにその一部を詳しく説明してくれ
と頼むとさらに
詳しく説明してくれる。。。
ネット検索とウィキペディア(ネット上の百科事典の様な物)
を合わせた物の様。
その知識の進行が素晴らしく、
数年前よりはるかに詳しく
素晴らしい答えが出てくる。
最近、もっとも驚いたのは
幼稚園の時の友達を
探したら、なんと探しあててしまった
事である。
無料では、とにかく制限があるので
ついに課金してしまった。。。。
実は、今、一番使っているのは前にも話したが、
英語論文の解説。
もともと英語が苦手な私。
英語論文を読むのは一苦労。
読んだところで内容がなかなか頭に入らない。
そこで英語論文をよませてこれを
解説してくださいというと
アッという間に解説してくれる。
私が1時間かかってあいまいに
内容を把握するのにほんの5分で終わってしまう。
この一か月で
100編近く読み込ませてしまった。
また、試しに私が書いた日本語を
英訳させたら、中学校レベルから
ネイティブレベルまで訳してくれる。
これでは、AIを開発した人が
使用制限を掛ける様にいうはずだ。。。。。
このままでは、人間の遥かにおよばない
領域にすぐに達してしまう。。。。
しかし、人間は不思議な物。
ネットができた時
むかしは、物をしらべるのに
図書館で調べなければ
いけないことが
一瞬で分かるようになった時
これは若い世代に知識でかなわなくなると
おもったが、
今、そうでもない。
AIが発達すれば、
もっと若い世代にかなわなくなる
と思っているが、
そうでもないかもしれない。
私より若い世代はどんどん
このAIをつかいこなしているのだが、
この時代を使いこなせなくても
生きて行けるんだと
無理やり納得させている。
しかし、一つだけ
時代に取り残された感があるのが
お財布携帯。
どうも苦手、。。。
スーパーでの支払い用の携帯が
ならんでいるが、どうも
こわくて使えない。
最近、どうみても田舎の
私より10歳は年配のおっさんが
コンビニのレジで
携帯をかざして、
”ピー“ってやっているのをみて
冷や汗がでてしまった。。。。
さて、前回のつづきで
いままで
映画や、テレビの
白い巨塔で
よく深い財前教授に
相対する存在として
里見助教授がえがかれていたが、
1966年の映画では
田村 高廣

1978年のテレビでは
山本學

2003年のテレビでは
江口洋介

立派なお医者さんとして描かれていた。
毎日朝はやくから
夜おそくまで、患者によりそい
他の時間は研究にいそしみ
家でも、論文をよみ常に勉強し。。。
いわば、一般の人からいう
理想像のお医者さんなのだ。
配役もいかにもという
配役であった。
しかし
もし今の病院で里見先生がいたら
どうなるだろう。
先ず、17時になっても
患者をみていると
早く、帰れと周囲に言われる
それでも自分の患者の状態が悪いから
診ていたいというと
働き方改革で病院側から強制的に帰らされる。
そして、
帰って下さい、後は当直がしますから。。。
と言われる。
まちがって病院にいようものなら
夜間の時間外になるので次の日は
休診で休みにしてくださいといわれる。
その間、研究室にいようものなら
医局から長時間、夜間研究室で
研究するのも働き方改革で
禁止されてますからと宣告される。
そうなるといろいろ仕事を
家に持ち帰りになる。
そして、家が寝て食べるだけの
研究室になり、
家族から見下り半を突き付けられる。
ということで
里見先生は消滅してしまうのです。
昔話をするじじいではあるのだが、
患者さんの具合がわるければ
夜中でも、休みの日でも
張り付いてみていた主治医たち
カンファランスをする時間がなくて
7時ぐらいからカンファランスをして
白熱すれば12時を超えることも
しばしば、
そんな中、実験、研究は
もちろん夜。。。
そして若いものは無給。
勤務は休みなしの365日
24時間どころか48時間、72時間
連続勤務は当たり前
そうやって里見先生を理想として
医療を支えてきた
日本型医療は、
今は崩壊し、
里見先生はこの世から消滅してしまったのだ。
そして、患者の術後も見ない
私、失敗しないので
という、現実にはありえない
大門未知子が
今のドクターの理想なのか、、、、、
つづく。
いままで
映画や、テレビの
白い巨塔で
よく深い財前教授に
相対する存在として
里見助教授がえがかれていたが、
1966年の映画では
田村 高廣

1978年のテレビでは
山本學

2003年のテレビでは
江口洋介

立派なお医者さんとして描かれていた。
毎日朝はやくから
夜おそくまで、患者によりそい
他の時間は研究にいそしみ
家でも、論文をよみ常に勉強し。。。
いわば、一般の人からいう
理想像のお医者さんなのだ。
配役もいかにもという
配役であった。
しかし
もし今の病院で里見先生がいたら
どうなるだろう。
先ず、17時になっても
患者をみていると
早く、帰れと周囲に言われる
それでも自分の患者の状態が悪いから
診ていたいというと
働き方改革で病院側から強制的に帰らされる。
そして、
帰って下さい、後は当直がしますから。。。
と言われる。
まちがって病院にいようものなら
夜間の時間外になるので次の日は
休診で休みにしてくださいといわれる。
その間、研究室にいようものなら
医局から長時間、夜間研究室で
研究するのも働き方改革で
禁止されてますからと宣告される。
そうなるといろいろ仕事を
家に持ち帰りになる。
そして、家が寝て食べるだけの
研究室になり、
家族から見下り半を突き付けられる。
ということで
里見先生は消滅してしまうのです。
昔話をするじじいではあるのだが、
患者さんの具合がわるければ
夜中でも、休みの日でも
張り付いてみていた主治医たち
カンファランスをする時間がなくて
7時ぐらいからカンファランスをして
白熱すれば12時を超えることも
しばしば、
そんな中、実験、研究は
もちろん夜。。。
そして若いものは無給。
勤務は休みなしの365日
24時間どころか48時間、72時間
連続勤務は当たり前
そうやって里見先生を理想として
医療を支えてきた
日本型医療は、
今は崩壊し、
里見先生はこの世から消滅してしまったのだ。
そして、患者の術後も見ない
私、失敗しないので
という、現実にはありえない
大門未知子が
今のドクターの理想なのか、、、、、
つづく。
そして里美先生はいなくなった。
人生最後の看取りを行う場所が、
以前は病院が多かったのだが
今は、介護施設が中心となっている。
国の方針として
病気は病院
看取りは家で
という漠然とした、いいかげんな
方針をそれに伴う、お金の
配分をしたものだから
病院は、看取りを急にしなくなってしまって
昔は、高齢者でも病気があれば
病院で看取りをしていたのだが
今では、病気があっても高齢者であれば
看取りを病院でしなくなってしまった。
かといって、家で看取りは
難しい。。。。。
いくら高齢者といえど動けなくなったら
それを家人が診るのは難しい。
特に病気があれば
家人が少人数で診るというのは
非常に困難。
訪問診療や看護がいい点数になるから
(お金が高い!)
押し売りに近い
訪問診療や
訪問看護を使って
家で看取りをさせるところもあるが、
家人が疲れはてて。。。。。。。
色々問題がおきて
施設に放り込むケースが結構ある
という事で、最終的には
施設で診とることが多くなったのだが
最近は、都会を中心に
介護施設での看取りが
(訪問診療でも)
時間外になくなったら、そのままにして
朝まで家人をまたせて
死亡確認をするところがほとんど
になってきている。
私もそうすることを勧められては
いるのだが、
昔気質のじじいの医者には
どうしても
家人を朝までまたすことができず。
夜中でもでてきて死亡確認をする。
(働き方改革なんて、くそくらえ!)
逆に時間合わせとしようと点滴や
何かを駆使して日にちや時間を合わせようと
しているヤカラもいるが
わたしは、とにかく自然に
看取ることを大事しているので
夜が多い。
だから間がわるいことに
朝の3時とか
日曜日とか
寒い日の月曜日の早朝とかが
多い。。。。。。。
勤務時間内になくなったら
”主治医思い!!“って思ったりする。
夜中に暗い中、
叩き起こされて
高松からやってきて
一人でクリニックで死亡診断書
をかくことの寂しさと
辛さよ。。。。。。。
立て続けにおこると
さすがにしんどくなってくる。
若いころは病院勤務で
主治医制度が強い 時代だったから
何日も病院にとまったり
(3か月ほど帰れなかったこともある)
するのはざらだったが。。。。。
もちろん、この年で
そんなことはもうできないが、
今は主治医制度が崩壊して
若いドクターはそれもない。
ずっと診ているドクターが
その人の臨終にたちあえなんて。。。。。
と最初に書きたかったことから
はずれてしまって、、、
次回、そして里美先生はいなくなった2
を書くことにします。
人生最後の看取りを行う場所が、
以前は病院が多かったのだが
今は、介護施設が中心となっている。
国の方針として
病気は病院
看取りは家で
という漠然とした、いいかげんな
方針をそれに伴う、お金の
配分をしたものだから
病院は、看取りを急にしなくなってしまって
昔は、高齢者でも病気があれば
病院で看取りをしていたのだが
今では、病気があっても高齢者であれば
看取りを病院でしなくなってしまった。
かといって、家で看取りは
難しい。。。。。
いくら高齢者といえど動けなくなったら
それを家人が診るのは難しい。
特に病気があれば
家人が少人数で診るというのは
非常に困難。
訪問診療や看護がいい点数になるから
(お金が高い!)
押し売りに近い
訪問診療や
訪問看護を使って
家で看取りをさせるところもあるが、
家人が疲れはてて。。。。。。。
色々問題がおきて
施設に放り込むケースが結構ある
という事で、最終的には
施設で診とることが多くなったのだが
最近は、都会を中心に
介護施設での看取りが
(訪問診療でも)
時間外になくなったら、そのままにして
朝まで家人をまたせて
死亡確認をするところがほとんど
になってきている。
私もそうすることを勧められては
いるのだが、
昔気質のじじいの医者には
どうしても
家人を朝までまたすことができず。
夜中でもでてきて死亡確認をする。
(働き方改革なんて、くそくらえ!)
逆に時間合わせとしようと点滴や
何かを駆使して日にちや時間を合わせようと
しているヤカラもいるが
わたしは、とにかく自然に
看取ることを大事しているので
夜が多い。
だから間がわるいことに
朝の3時とか
日曜日とか
寒い日の月曜日の早朝とかが
多い。。。。。。。
勤務時間内になくなったら
”主治医思い!!“って思ったりする。
夜中に暗い中、
叩き起こされて
高松からやってきて
一人でクリニックで死亡診断書
をかくことの寂しさと
辛さよ。。。。。。。
立て続けにおこると
さすがにしんどくなってくる。
若いころは病院勤務で
主治医制度が強い 時代だったから
何日も病院にとまったり
(3か月ほど帰れなかったこともある)
するのはざらだったが。。。。。
もちろん、この年で
そんなことはもうできないが、
今は主治医制度が崩壊して
若いドクターはそれもない。
ずっと診ているドクターが
その人の臨終にたちあえなんて。。。。。
と最初に書きたかったことから
はずれてしまって、、、
次回、そして里美先生はいなくなった2
を書くことにします。
私の言葉より近所のおばさんの言葉。。
今週
血圧の薬を出してほしいと
いって来院した患者さんがいた。
家での血圧が
いつもは120~130代でおさまっていて
特に他に糖尿などのリスクがないのに
一回150代がでたので
血圧の薬を出してほしいと、、、、
よくよく話を聞くと
知り合いの人が
健診で1回150がでて
薬の投与が始まったということで
私も、、、、、
とにかく、(年齢もかみして)
1. 今の血圧のコントロールとしては
家庭血圧を中心にコントロールすること
が第一条件。
健診や病院の測定では
少なくとも5、多ければ20~30
高い血圧が出る人が多いので先ず、
これを中心にコントロールすることが間違い。
家庭血圧でも朝2回夜2回の血圧を平均してみるのが
妥当。
2. 本来血圧というのは、たったりすわったり、
興奮したり(いろんなことで
ぶちきれたらおそらく150は軽く超える)
結局変動が激しいのだ。
3. 血圧は、結局は、動脈硬化を予防し
最終的には腎機能を維持したり、
心筋梗塞、脳梗塞、最終的には認知機能
を抑えるためにコントロールするのだが、
大体平均で120代から130代で
コントロールしなければ
それより高くても低くても
イベント発生率(脳梗塞や心筋梗塞など)
が高くなることが分かっている。
(低けりゃ低いほどいいわけではない!!)
4. 血圧のコントロールは、とりあえず
高血圧は、最初に生活指導。
それでもだめなら、ゆっくり少しずつ
家庭血圧をみながら
下げてゆく。(急に落としたらこれまた
脳梗塞などが多りやすく、もともと
血圧が高い人の血圧を急におとすと
低血圧症状が出現することがおおい)
5. 突発的な高い血圧を薬で抑えると
日常のほとんどの血圧が低血圧になってしまう。
(たまに高い血圧が出た時、その時だけ
頓服で薬を飲むことも推奨されていない)
以上が今の血圧のコントロールを
ガイドラインを中心にした
今のコントロールの仕方である。
そこまで説明しても
患者さんは、どうも納得していない様子。
大体、治療は、その人のリスク
(他に糖尿や高脂血症があるとか
生活が悪いとか)
仕事、年齢などいろいろ総合して
行うもの。
もし、知り合いの人に薬が出たとしたら、
常に高いか、リスクが多いか
薬を出した医者が不勉強か
(昔はそういう風に出していた時期もあった)
以後、その病院にずっときてほしかったか
いずれかであろう。
ここで黙って
薬をだせば
患者さんがふえるのだろうな~
(私は商売が下手!)
よく、血圧が高くなると。。。気分がわるい
等の話をされる人が多いのだが、
実は、高血圧自体あまり200近くならないと
症状がでないことが多く、
低血圧の方がよっぽど症状が現れやすく、
血圧が高い時は、
頭が痛かったり気分がわるくて
他の原因で、
血圧が高くなっている方が多い
よく患者さんが、
友達がこう言っていたとか
(友達はお医者さんですか?)
テレビがこう言っていたとか
(特にサプリなんかは宣伝ですよ)
医療番組で専門家がこういっていたとか
(番組の趣旨に合わせる様に
発言の切り取りが多くてこまっている
出演者がおおい)
ネットにそうかいていた
(ネットは嘘がおおいですよ
下手をすれば近所のおばさん程度ですよ)
薬局でそういっていた
(薬をかってもらいたいのです!)
毎日、一生懸命勉強して
40年も医者して
商売気のない
私の言葉の方を信じてよ~~~
と思うことがよくあるのです。。。。。。
今週
血圧の薬を出してほしいと
いって来院した患者さんがいた。
家での血圧が
いつもは120~130代でおさまっていて
特に他に糖尿などのリスクがないのに
一回150代がでたので
血圧の薬を出してほしいと、、、、
よくよく話を聞くと
知り合いの人が
健診で1回150がでて
薬の投与が始まったということで
私も、、、、、
とにかく、(年齢もかみして)
1. 今の血圧のコントロールとしては
家庭血圧を中心にコントロールすること
が第一条件。
健診や病院の測定では
少なくとも5、多ければ20~30
高い血圧が出る人が多いので先ず、
これを中心にコントロールすることが間違い。
家庭血圧でも朝2回夜2回の血圧を平均してみるのが
妥当。
2. 本来血圧というのは、たったりすわったり、
興奮したり(いろんなことで
ぶちきれたらおそらく150は軽く超える)
結局変動が激しいのだ。
3. 血圧は、結局は、動脈硬化を予防し
最終的には腎機能を維持したり、
心筋梗塞、脳梗塞、最終的には認知機能
を抑えるためにコントロールするのだが、
大体平均で120代から130代で
コントロールしなければ
それより高くても低くても
イベント発生率(脳梗塞や心筋梗塞など)
が高くなることが分かっている。
(低けりゃ低いほどいいわけではない!!)
4. 血圧のコントロールは、とりあえず
高血圧は、最初に生活指導。
それでもだめなら、ゆっくり少しずつ
家庭血圧をみながら
下げてゆく。(急に落としたらこれまた
脳梗塞などが多りやすく、もともと
血圧が高い人の血圧を急におとすと
低血圧症状が出現することがおおい)
5. 突発的な高い血圧を薬で抑えると
日常のほとんどの血圧が低血圧になってしまう。
(たまに高い血圧が出た時、その時だけ
頓服で薬を飲むことも推奨されていない)
以上が今の血圧のコントロールを
ガイドラインを中心にした
今のコントロールの仕方である。
そこまで説明しても
患者さんは、どうも納得していない様子。
大体、治療は、その人のリスク
(他に糖尿や高脂血症があるとか
生活が悪いとか)
仕事、年齢などいろいろ総合して
行うもの。
もし、知り合いの人に薬が出たとしたら、
常に高いか、リスクが多いか
薬を出した医者が不勉強か
(昔はそういう風に出していた時期もあった)
以後、その病院にずっときてほしかったか
いずれかであろう。
ここで黙って
薬をだせば
患者さんがふえるのだろうな~
(私は商売が下手!)
よく、血圧が高くなると。。。気分がわるい
等の話をされる人が多いのだが、
実は、高血圧自体あまり200近くならないと
症状がでないことが多く、
低血圧の方がよっぽど症状が現れやすく、
血圧が高い時は、
頭が痛かったり気分がわるくて
他の原因で、
血圧が高くなっている方が多い
よく患者さんが、
友達がこう言っていたとか
(友達はお医者さんですか?)
テレビがこう言っていたとか
(特にサプリなんかは宣伝ですよ)
医療番組で専門家がこういっていたとか
(番組の趣旨に合わせる様に
発言の切り取りが多くてこまっている
出演者がおおい)
ネットにそうかいていた
(ネットは嘘がおおいですよ
下手をすれば近所のおばさん程度ですよ)
薬局でそういっていた
(薬をかってもらいたいのです!)
毎日、一生懸命勉強して
40年も医者して
商売気のない
私の言葉の方を信じてよ~~~
と思うことがよくあるのです。。。。。。