そして里美先生はいなくなった(3) (2025/03/30)
投稿者: ryokusei
そして里美先生はいなくなった(3)
最近、大変こまったことが起こった。
愛生苑の利用者が、意識を失い
左半身の麻痺をおこしたのだ。
脳梗塞か脳出血、あるいは
一過性の脳虚血発作(TIAといって
一時的に脳の血管の細いところが
血栓や痙攣でながれなくなったもの)
は間違いない。
そこで脳外科のあるA病院に電話すると
当直医が”脳外科今日はいません“
B病院に電話すると
”診断はできますが、脳外科がいないので
入院はできません“
(診断だけして、治療できない!!てことか!!)
こういう時は医者がさがすと
取ってくれないことが多く
(この場合だと脳血管障害と
わかるから、一般の人が気を失っているので
診てくれといった方がとりあえず見てくれる)
仕方なく救急隊に電話して
受け入れ先がく
それでも小一時間かかってC病院ダメ
D病院ダメ。。。。。。
E病院がみてくれることとなった。
それも年齢を聞いて高齢者とわかると
治療の意思がほとんどない。
私が診てから病院に着くまで結局
2時間。もし、条件がよければ
脳梗塞は4時間30分以内なら
血栓溶解剤で血流が落ちたところを
再開通させることができる。
それも早ければ早いほど
後の麻痺の範囲が少なくて済む。
結局はTIAで、事なきを得たのだが、
これが、若い人の脳梗塞ならと思うと
ぞっとする。
いま、働き方改革のために
突然の医師不足が始まっているのだ!!
今のドクター夜当直をしたら
次の日は絶対休み。
勤務時間はまもって
主治医は2人3人でうけもって
自分の患者さんが悪かろうとも
8時間勤務で時間が来れば
強制的に家に帰る。
総合病院なら、以前なら
他の科の医者が診て他の科の患者と判断したら
夜でも担当科の医者をよびだすのだが
今はそれもできない。
そうやって相対的に動ける医者が
少なくなってしまったのだ。。。
里見先生ではないけれど
私のころは(また昔話)
365日24時間営業。
医長のころは
2日に一回ぐらい夜やら
日祭日によびだし。
時間外の届をだしても
出さなくても給料が一緒だから
どうしてか事務に聞くと
”先生は3日で時間外の上限になってます“
との答え。どれだけ時間外を
しても一緒なのだ。。。
つまり今のドクターの2人分は有に
働いていたことになる。
ついでに言うと
今、クリニックどころか
中~大病院まで赤字。
ドクターを余計に雇わなければいけないのと
私の頃は、若い医者の薄給は
凄いものがあった。
何処かに若い医者は
修行をさせてやっているという
暗黙の風潮があったため。。。
(大学の時は無給!)
今は、研修医でさえ
チャンとそれなりの給料をもらっている
(私の頃は月5万円)
これじゃ、医者は不足するは
急患は取れないは、
病院は赤字になるはで、、、、、
本当の医療崩壊がやってきている
見たい。。。
結局はいままで
世の中が里見先生たちが
(ついでに私もいれて!)
医療を支えてきたのだが、
もう、若いドクターはそういう
気持ちでは働かない。
今からは
財前教授や大門先生が集まって
医療を崩壊させていくのだと
背筋が凍るおもいがする毎日です。
と、偉そうに言う私でした。。。。
最近、大変こまったことが起こった。
愛生苑の利用者が、意識を失い
左半身の麻痺をおこしたのだ。
脳梗塞か脳出血、あるいは
一過性の脳虚血発作(TIAといって
一時的に脳の血管の細いところが
血栓や痙攣でながれなくなったもの)
は間違いない。
そこで脳外科のあるA病院に電話すると
当直医が”脳外科今日はいません“
B病院に電話すると
”診断はできますが、脳外科がいないので
入院はできません“
(診断だけして、治療できない!!てことか!!)
こういう時は医者がさがすと
取ってくれないことが多く
(この場合だと脳血管障害と
わかるから、一般の人が気を失っているので
診てくれといった方がとりあえず見てくれる)
仕方なく救急隊に電話して
受け入れ先がく
それでも小一時間かかってC病院ダメ
D病院ダメ。。。。。。
E病院がみてくれることとなった。
それも年齢を聞いて高齢者とわかると
治療の意思がほとんどない。
私が診てから病院に着くまで結局
2時間。もし、条件がよければ
脳梗塞は4時間30分以内なら
血栓溶解剤で血流が落ちたところを
再開通させることができる。
それも早ければ早いほど
後の麻痺の範囲が少なくて済む。
結局はTIAで、事なきを得たのだが、
これが、若い人の脳梗塞ならと思うと
ぞっとする。
いま、働き方改革のために
突然の医師不足が始まっているのだ!!
今のドクター夜当直をしたら
次の日は絶対休み。
勤務時間はまもって
主治医は2人3人でうけもって
自分の患者さんが悪かろうとも
8時間勤務で時間が来れば
強制的に家に帰る。
総合病院なら、以前なら
他の科の医者が診て他の科の患者と判断したら
夜でも担当科の医者をよびだすのだが
今はそれもできない。
そうやって相対的に動ける医者が
少なくなってしまったのだ。。。
里見先生ではないけれど
私のころは(また昔話)
365日24時間営業。
医長のころは
2日に一回ぐらい夜やら
日祭日によびだし。
時間外の届をだしても
出さなくても給料が一緒だから
どうしてか事務に聞くと
”先生は3日で時間外の上限になってます“
との答え。どれだけ時間外を
しても一緒なのだ。。。
つまり今のドクターの2人分は有に
働いていたことになる。
ついでに言うと
今、クリニックどころか
中~大病院まで赤字。
ドクターを余計に雇わなければいけないのと
私の頃は、若い医者の薄給は
凄いものがあった。
何処かに若い医者は
修行をさせてやっているという
暗黙の風潮があったため。。。
(大学の時は無給!)
今は、研修医でさえ
チャンとそれなりの給料をもらっている
(私の頃は月5万円)
これじゃ、医者は不足するは
急患は取れないは、
病院は赤字になるはで、、、、、
本当の医療崩壊がやってきている
見たい。。。
結局はいままで
世の中が里見先生たちが
(ついでに私もいれて!)
医療を支えてきたのだが、
もう、若いドクターはそういう
気持ちでは働かない。
今からは
財前教授や大門先生が集まって
医療を崩壊させていくのだと
背筋が凍るおもいがする毎日です。
と、偉そうに言う私でした。。。。