大学の教授がえらいことになっている。

今、医学部では大学の教授のなり手が
いなくなって大変なことになっている。。。

それもそうだろう。。。。。

なぜならば、∵(昔こんな記号が
数学であった!!)

私の時代は、教授といえば
医局では天皇陛下で
ぺいぺいの若い医者は
直に話ができなかった(秘書を通して)

1.今、大体大学の医局というものは、
以前に話した様に、
文部省と厚生労働省の争いで
文部省が負けて、縮小傾向にあり
医局員が少なくなってしまった。
つまりピラミッドの頂点の教授は
大きい山の大将から、小さい山の大将になってしまった。
(文部省管轄の大学の
医局が医学界に
力を持つことを嫌い、
医局員が激減する
研修医制度を作り上げて医局へはいる
医者を減らしてしまった。)
医局員が減るということは
それだけ、いろいろ力がなくなったということ
(いろいろな病院へ医局員を派遣できなくなって)
地域の医療の頂点ではなくなってしまった。
いろいろ、研究等の本来の大学の
やるべき仕事ができなくなってきている
という事。

2.教授といえば、医局員を指導するもの
力を堅持する役職。
以前は、バカ、アホ、と指導し、
教授に気に入らなければ、いい役職にはつけないし
嫌われたら、左遷。
今そんなことをすれば、
パワハラ、アカハラで教授の方がやめなければ
いけない。

学会に行くときは必ず
カバン持ちといって
世話をする人間がついていた。
大きな医局や、有名教授は、
飛行機、ホテル、現地の食事などなど、
医局員や製薬会社、いろいろな業者が
全て世話をしていた。
”お殿様“
いまは昔の話

ってなわけで、本来の名誉職が
名誉も威張ることもできなくなった。

3.収入が減った。
大学教授といえばたくさん給料がある様におもうであろうが
だいたいが、給料だけなら
世間の人が目を疑うほど少ない。
会社であれば、
一柳機業の重役なのであるが、
今でも50万もらっている人は
まず、いないと思われる。(昔は30万ほど)

昔は大きな医局ほど、臨時収入がたくさん入ってきて
a. 結婚式の仲人
大きな医局なら毎年10人以上結婚式があり
必ず、仲人は教授
だから10×〇万円の申告ナシのお金が入り
(ところが、今は仲人の制度自体が消滅)
b. 博士号取得のお礼
一応、かりにも私も医学博士なのだが、
研究論文のテーマは一応、教授からもらって
研究して、認可するのは教授。
よって、博士になるとお礼がいる
これが大体5人×〇万円
他にも、他の医局の博士号の認可に
10人×〇万円
(ところが、今はこの慣例は、ほぼ廃止)
だから、大きな医局ほど税金がかからない
お金がはいっていた。

c. 講演料の減少
有名な教授になればなるほど教育講演の
依頼があるのだが、1度の講演料が
いろいろな制約がついて減少してしまった。

他、これは推定にすぎないが、
いろいろな病院に医局員を派遣してくれ
とか、○○を使ってくれだのと
袖の下がはいっていた。
(今、それがばれれば即、クビ)

4.有名教授になると
定年後もいろいろ天下り先があって
仕事は終生事欠かなかったが
これも今は減少。

そんなこんなで
教授になっても
特別いいことがあるわけでもない。
そりゃ教授なんてなりたがる
人が減るわけで。。。。。

ただ、問題はそこにあるのではなく、
大学が、研究機関、教育機関としての
役割が減少してきているわけで、
そこには日本の医療の崩壊が見えてきてる
ところにある。
(研究ができなくなってきている
 教育機関がよわって、
 変な医者が増えてきている。
 医局の派遣医がへって
 医師の偏在が加速している。)

ってなことで、
お先真っ暗でさ、、、、