皮膚が薄い!!

関連施設で、デイサービス2つショートステイ、
小規模多機能、特養と多くの
高齢者を抱えているので
まー毎日とは言わないけれど
しょっちゅう
皮膚の皮をはがしてくる。

皮膚が薄い上に
皮下の脂肪組織までへって
クッションまでなくなっているので
ちょっとしたことで
皮膚がベロンとはげる。

まるで服を釘に引っ掛けた様に
かぎ状にさけてくることが
よくある。

皮膚がはげると
皮膚が無くなっていれば
仕方ないので
ハイドロゲルという
皮膚の代わりの物をはって
皮膚が生えてくるのを待つのだが、

皮膚が残っていると
どうにか残っている皮膚を伸ばして
医療用のテープで固定する。
(もちろん、取れてしまった
皮膚は引っ付かないが、
どこかに引っ付いて血行が
のこっていればどうにかひっつく)
<br />
(この写真ではまっすぐになっている
のだが、実際はいろんな形んで
皮膚をはがしてくる。)

しかし、人間の体は良くできたもので
高齢でも傷は結構綺麗に
治ってしまう。

ただし、新陳代謝が
ちがうので、若いひととは
格段の治癒のスピードの違いはある。
(子供のころ海にいってその夜には
皮膚がはげていたのが、
年齢がいくとわすれたころに
剥げてくる)


皮膚の厚さとハリでいえば
若い人に注射で針をさすのと
高齢の人に針を刺すのでは
その感触が全然違う。
皮膚の厚さとともに
血管の弾力性がちがうので

皮膚に針をいれるときは
子供では皮膚が一旦へこんでから
入る感触があり
血管に針が入るときは
プツっという感覚があるが、
高齢になると
皮膚に刺した感覚がない上に
血管がもろくて細いので
すぐ突き抜けてしまう。

われわれは、日ごろ
こういう所からも老化というものを
ひしひしと
身に染みて感じているのです。