がーーーーーー

久しぶりに10日連続で出勤した。
ボケてきたのか
毎日仕事しても
なにも感じなくなってしまった。。。。。
(どうせ最近、休みは家のことを
バタバタしてすぐ終わっちゃうし。。。)

そんな時こんな写真が目に留まった。
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コロナの高齢の患者さんが
感謝祭の日に家に帰りたいと
外に出ようとして泣いているのを
医師が抱きしめてなだめている写真

思わず涙が出そうだった。
おそらく、みなさんとは
少し、違った意味で灌漑深さを
感じたのかもしれないが。

この今、第一線でいられない悔しさ
(ある意味では今も第一線なのだが)
365日24時間働いていたころの
自分の思い出。
その時、自分の力のなさ、医療の無力さを
感じていた日々の事。
若いものが、重症化しないと思って
行動することへの怒り。
経済重視で高齢者を犠牲にしている政策。
軽くしか考えていない者が感染して、それを治療しなければ
いけないやるせなさ。
そんな中、医者が安全地帯にいて看護師だけが
危険なことをしているという
わけのわからないことを平気で
書いている心無い記事

今でもある意味では第一線で働いてはいるが、
若い時に休みなしに働いていた時
純粋に目の前の患者さんの病気と
戦っている感があった
(これでいて私まじめなの)
記事の中にあったが
毎日が戦場だと思って働いていた。
(最後にはノイローゼ気味になって
高松に帰って来たのだが)
その頃の思いが蘇って来るのだった。

その中で、30代の母親が子供を
2人の残して、亡くなって行くのを
どうしようもなく看取ったことや

40代前半の男性が大腸癌で
亡くなって行くの看取る時
意識がもうろうとしている中
突然本人に呼び出され“ありがとう、
先生ありがとう“と言って手を握りしめられて
その日になくなった時
その無力さを悔しくて涙がでたことが
思いだされた。

我々の世代は年上の者は大事にする
という教育を徹底されていたのに、
今は、高齢者を平気で、切り捨てる。
gotoで、高齢者は控える様に
と、いっているが、
逆にいえば若者は大丈夫だから
どんどん外へ出ろといっている様なもの。
本当は、無症状に近い若者や軽症の若者が
ばらまいているので、若者がじっとしている
方が広がらないのはわかっているのに。。。。

経済のことはわからないが
医師として徹底して命を守ることを
教育されてきた世代として
今の政策はやるせなく、じれったい。

そんな中、医師が安全地帯にいて
看護婦が危険なことをしている
というバカな記事を書くやつがいる。
お前はどうしたいのか

最近、コロナの入院の治療をしている
医師と他の事で電話で話をしたが
声は疲れ果てていた。
こんな記事を読んだらもうやる気もなにもなくなるだろう。

われわれでさえ、高齢者施設や自分の
患者さんたちにうつさないために
発熱の人達は、防御してみるのだが
中には、“ただの風邪でなんでそんな恰好をして
見るの、おおげさな“と言わんばかりの態度をとられる
(若者がおおい)
(県外や会食にいつも行っているやつは
そうせざるを得ないんだよ!!)

若者が、旅行に行こうとも会食しようとも
われわれは、この騒動が収まるまで
会食どころか大阪にいる娘にも
あえないのである。

このやるせなさ。。。。。。

そんないろんな思いが
あの一枚の写真で
駆け巡った。