おじさんは、納得しない

9月に入ると坂出の広報誌に
長寿番付がでる。
90歳以上の人の名前がずらっと並ぶ

私の目標としては、当院と
愛生苑関連の人達が
トップ10人の半分を占めること

残念ながら今年は0人。
以前2人入っていたのだが、、、、

私が医者になったころは、医者は、
どうあっても、医者は人を生かしておく
のが使命という時代で、
その人の死を考えるのは医者の仕事ではない
という時代。
鼻に管をつっこもうが、胃に穴をあけようが、
人工呼吸器につけようが、
どうにでも長生きさせるという
概念がまかり通っていた時代。

だだ、時代のながれと、
自分の経験、年齢が立ってゆくと
無理をしない。
身体的なものだけでなく、
人間として苦しめないということに
傾倒していっている。

だから、100歳をこえて、長寿番付には
乗ってほしいのだが、
無理やり生かさないというのが信条。
はたから見れば、あきらめが早いのかもしれない。

だから、今は、そういう状態にならない様
に、心がけて診ている。

それにしても、
毎日、新型コロナの死者の数が
香川県でもたくさん出ているが、
どうも社会の風潮で、
90代、80代なら仕方ない
という風潮があって
それが私にはとても嫌悪感を感じる。
(だいたい人間なんで20代半ばをすぎると
老化するし、ぼけはじめてしまうのだから)

90代、80代なら亡くなってもいい
というなら、私の受け持っている
患者さんは、3分の1近く亡くなっても
仕方がないということになってしまう。

いまの所
施設でも残念ながら
感染者は、何人かでたが、
全て、施設内隔離で(今、どの病院も
見てくれない!!)治療して
全員、ほとんど元通りに回復
しているし、
やりすぎと思われるほどの検査で、
最低限で防御できている
(クラスターにはさせない!)
外来でも、他院にかかっている
高齢者でもどうにか治療が
うまくいって、
皆、回復している。

毎日、そんな、こんなで、
どうにか抑え込んでいるのだが、
高齢者なら亡くなっても仕方ない
という風潮は、いかにもいかにも遺憾である。!!!

だいたい、
野党も含め政治家たちは、
すずしい顔をして、
高齢者を守り、社会を回す!
ということを言っているが、

今見ている高齢の感染者は、
ほとんど家人の
特に孫なんかからもらっているし、
病院も、介護施設も
働いているのは若い人たち
職員の行動制限は
せざるを得ない
それでもコロナはすり寄ってくる。

どうやって高齢者だけ守れっていうんかい
口だけのやつらは大嫌いだ。