あーしんど

私は、意外と思うかもしれないが、
買い物にいって、物を買う時は
ほとんど内容について
店員の人と話さず、素人として
話して物をかう。
たとえば、電気屋さんでパソコンを
買う時、全く”素人ですですので“と
いってから話を聞いて買う
(一般平均よりは知っていると思うが)
(もちろん、高い物、売りたい物を
売りつけようとする時は警戒するが)

なぜ、そうする様になったかというと。
日常の診療からである。

最近は、患者さんがネットでいろいろ
調べて来たり、お年寄りは
テレビや
近所の人達から、いろいろ
情報を聞いて、私に診察室で
講義をしてくれる人がいるが。

テレビやネットは極端な話が多いし
不確かな情報が多い。
近所の人の話や
テレビの宣伝(こんなに膝がよくなりました等)
は論外。
これをさらに間違った方向から
捉えていることが多い。
また、例えば、便秘一つでさえ、
いろんな原因があって、
これがいいというものは、
人それぞれで、
結構、その人にいい方法を探すのに
一苦労する。
それを、テレビであれがいいと聞いた
とか、友達があの薬を使ってよくなった
とか言われても、困ってしまう。
それを信じて来る人の考えを
変えるのは大変。。。。
結局負けたりして、。。。。
なんせ、私の話より、
テレビで話している教授や、
はたまた、近所の人の話の方が、
断然、上なのだから。

例えば、高血圧にこの薬がいいとか
この食べ物がいいとかという事を
人に聞いて、変えてくれと言ってくる人がいる。
ところが、高血圧というのは
原因が複雑で、薬も様々な薬があり、
その中で、原因、薬の作用、
他の持病との関連性、
その人が元気で長生きするためには
どの薬がいいか、
はたまた、その人の性格
(薬をちゃんと飲む人か、時々
忘れる人か、仕事や性格上、3回ちゃんと
飲む人か、一回だけならちゃんと
飲む人か)
仕事上、低血圧だけにはさせれないとか
最終的には経済的にどれがいいか。
といろいろ考えて処方している。
(ホントに)。

いくらいろいろ知識を得てきても
やはり、腐っても40年間
医学に携わっている。
テレビやネットの情報を聞いても
正面より捉えることができるけれども
あまり知識がないと必ずといって
間違った知識になっている。

テレビにOO教授といって出ていても
結構偏った考えを言っている人や
テレビ局の思惑で、変に編集していることが
多い。

もし、商売をしてる人なら
自分が、ずっとやって来ていることで、
いろいろ調べてきて、いろいろ
話をされても、結構とんでもない
事を言っている人に
遭遇すると思う。。。。
それと同じ。。。です。。。

あと、加えて言うと、
自分の患者さんが、他の病院に行ったり
して(特に大きな病院や若い先生)
急に薬が変わってくることがある。
よく、高い薬や、新しい薬や治療法
に変わってくることがある。

先に話した様にいろいろ考えて
出している処方を急に変えられると
涙がでてしまう。。。

医者は、それぞれ考え方がある。
特に自分の専門分野では
いろいろ自分の考えから
自分独自の治療は持っているが、

治療というのは、大学病院で試験をしている
のではないので、
一般に広く認められて初めて
するべきものと考えているので、
決して自分独自だけの考えての治療は
基本的にしない。
それが、一般の病院がするべきことと
考えている。

余談。
まー、自分も年齢を重ねてくると
有名な教授たちも
年下が多くて、なにをいっても
ほとんど“くそくらえ”って
思っている。。。。。。。へへ