それは結膜下出血という状態です。
多少、コロコロする時もありますが、痛みや痒みはなくまた目やにも出ません。
白目のところには結膜という粘膜があるのですが、その下の小さい血管が破れて内出血しているだけです。
眼球の中にまで血液が入っていくことはなく、もちろん視力が低下する心配もありません。
出血は、大抵、1~2週間以内に自然に吸収されます。

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原因は以下のようにさまざまです。

●目の擦りすぎ
●重たいモノを持ってりきんでしまった
●くしゃみ
●せき
●お酒の飲み過ぎ
●寝ている時に目を圧迫していた
※まったく身に覚えのない場合もあります。


治療ですが、基本的に自然に吸収されますので必要ありません。
ただ、見かけが気になるようであれば、マブタの上から蒸しタオルで10分程度、温めると吸収が早くなります。
軽い充血を伴う時は軽い抗炎症薬の目薬を点眼してもらいます。
出血の吸収が悪い場合は、アドナ錠などの止血作用のあるお薬を短期間内服していただくこともあります。

このように結膜下出血は、ほとんどの場合、心配はありません。
ただ、気をつけたい結膜下出血もあります。
以下の場合は、必ず、眼科受診をしてご自分の症状をしっかりと眼科医に伝えてください。

●目の外傷を受けて結膜下出血になった場合
●痛みや痒み、目やになどを伴った結膜下出血
●頻繁に繰り返す結膜下出血
●熱を伴った結膜下出血