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2008年4月より、新しいドライアイ治療法が健康保険適応になりました。
液状コラーゲン涙道プラグ「キープティア」です。
新しく開発されたキープティアは、従来の涙点プラグと異なり、涙の出口である涙点より涙小管内にアテロコラーゲンという水溶性の液を注入します。
このアテロコラーゲンは体温近くになるとゼリー状に固まり、涙小管内を閉塞することにより、眼内の涙の量を増やしドライアイの症状を改善します。
効果の持続時間は約2~3ヶ月です。(2~3ヶ月経つと、アテロコラーゲンが徐々に分解されて自然に鼻腔に排出されます。)



実際の治療方法はこんな感じです。

処置用のベッドに横になっていただき、点眼麻酔後、キープティアの溶液を0.1ml、涙点に注入します。固まるまで15分間、目をつむって待っていただきます。少しあふれた分は、15分後に綿棒でぬぐい取ります。処置後は、痛みや異物感もまったくありません。


従来の涙点プラグとの比較

従来の涙点プラグの欠点は、
1) シリコン性のプラグにより、挿入後に少し異物感を感じる場合がある
2) 自然脱落が多い
3) 涙小管内に肉芽形成がおこりプラグが押し出される場合がある
4) 非常に稀なケースですが、涙点プラグが涙小管内に迷入し、炎症を引き起こす場合があ
  る


キープティアには、上記のような欠点はありません。
効果の持続時間は2~3ヶ月でなくなってしましますが、従来の涙点プラグに比べて、目によりやさしい治療といえるかもしれません。

シリコン性のプラグを涙点に挿入することに抵抗を感じるドライアイの方は一度、お試しされることをお勧めいたします。
治療相談をご希望の方は、当院にご来院ください。


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