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学校検診にて視力低下を指摘されたら、早いめの眼科受診を!!

文部科学省が発表した学校保健統計調査によると、小学生の約3割、中学生の約半分が、裸眼視力1.0以下の近視だそうです。
ここ20年間で、近視は増え続けています。
近視になる原因は、遺伝的な要因と環境的な要因があります。
両親のどちらかが近視だと、子供さんも近視になる確率は若干高くなるようです。ただ、遺伝的な要因以上に、視力低下に影響を与えるのが環境的な要因です。


近視化する環境的な要因とは

20年前にはなかった、テレビゲーム、パソコン、携帯電話などが小中学生のまわりに氾濫し、長時間、近くばかり見ていることが近視を悪化させる環境的な要因と考えられています。近視にならないためには日常生活の改善が必要になってきます。


当院の方針

当院では学校検診で視力低下を指摘され来院された子供さんには、すぐには眼鏡処方せずに、一ヶ月間は点眼治療および望遠訓練(WOCという機械を使用します)で様子を見ます。特に小学校低学年の近視になりかけの調節痙攣(仮性近視)と言われる状態の時には効果があります。ただし固まってしまった近視で改善する見込みのない場合は、すぐに適切な度数の眼鏡を処方します。


一般的な眼鏡を掛けるかどうかの基準です。視力は両眼視力で判定します。


 0.7以上 教室の席の一番後ろでも黒板の字が見えるので、メガネを掛ける必要がありません。
 0.4~0.6 教室の席をできるだけ前にしてもらう必要があります。
 本人が見にくさを訴えるようであればメガネが必要です。
 0.3以下 メガネは必ず必要です。

過矯正(度が強すぎる)の眼鏡の使用によって、近視が進みやすくなったり、眼精疲労の原因になったりすることがありますので、小中学生の眼鏡は必ず眼科で処方を受けるようにしてください。