徐々に暖かくなってきた今日この頃ですが、皆様如何お過ごしでしょうか?


今月のジャケットは久し振りに来日を果たしたイーグルスを特集してみました。
3月3日には名古屋公演もありましたね。私は残念ながら諸事情で行けませんでしたが、観に行かれた方も多かったのではないでしょうか?


Eaglesは70年代アメリカンロックを代表するロックグループで、Doobie Brothersと並んで最も成功したアメリカンバンドではないでしょうか?私は高校生の頃非常に影響を受け、本気でアメリカに永住しようと思った程です(笑)。


先ず玄関先は代表作の「Hotel California」です。

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LAに実在するビバリーヒルズホテルを使ったKOSHデザインの素晴らしいジャケットです。
KOSHはアメリカンノスタルジック調な作風で有名ですが、もともとはイギリスで活動しており、意外な所では、あのBeatles の「 Let It Be」も彼のデザインです。


表題曲については、語り尽くされた感があり、敢えて多くを言及しませんが、やはりこの曲のギターはDon FelderとJoe Walshのツインで聴きたいですねえ。

続く「New kid in town」もいい曲ですね。J.D.Southerも加わった一糸乱れぬハーモニーも素晴らしい。
よくこの曲はホール&オーツの事を歌った、という記事を読みますが、歌詞を読んでもピンとこないんですが、本当なんですかね?

「Life in the fast lane」「Wasted Time」と続くA面は完璧。

B面はややテンションが落ちますが、顔に似合わず?ロマンチックな面が伺われるJoe Walshの「お前を夢見て」、哀愁味溢れるRandy Meisnerの「素晴らしい愛をもう一度」はなかなかの佳曲です。


壁の2枚です。

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先ずはセカンドの「ならず者」


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Henry diltzの渋い写真を使ったジャケットです。
西部のならず者を描いたトータルアルバムですが、やはりA面の3曲、
「Doolin-Dalton」「Tequila Sunrise」「Desperado」は素晴らしい出来栄えですね。やはり名曲です!


そして彼らの出世作、「呪われた夜」です。


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個人的には表題曲は彼等の最高傑作ではないかと思います。
Don Henleyの艶めかしい唄も勿論ですが、スリリングなDon Felderのギターソロ!最高です。
これ程までにセンス良く無駄のないソロは、他にはSteely Danの「Peg」に於けるJay Graydonのそれ以外思い当たりません、というのはちと褒めすぎですかね?

次の「Too Many Hands」もギターが活躍するハードな曲です。

B面の「Visions」もDon Felderをフューチャーした疾走感溢れる佳曲で、(当時ソロで活動してましたが)Joe Walshっぽい感じが格好いいです。

B面最後はこのアルバムでグループを去るBernie Leadonの「安らぎによせて」ですが、これまた泣ける良い曲なんです。まさに「置き土産」ですね。

彼等はこのアルバムで名実共に№1アメリカンバンドとなります。


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裏ジャケットのノーマンシーフ撮影のポートレイトは当時飛ぶ鳥を落とす勢いだった彼等の自信漲るいかした一枚です。
特に、今では人のよいおっさん?になってしまいましたがGlenn Freyの凄みある表情には男の私でもドキッとしてしまいます。


最後にもう少し。今回は載せませんでしたが、私の一番好きなアルバムは
「On the Border」です。ジャケットはイマイチですが、内容の充実度は他を軽く凌駕します。

特に脇役?の二人、Bernie Leadonの「My Man」とRandy Meisnerの
「Is it true?」は最高ですよ。

前者はグラムパーソンズの事を歌っており、美しい旋律と優しいボーカルが印象的です。

Meisner節の聞かれる後者は、Glenn Freyの弾くスライドギターがいい感じです。

あと、特筆すべきはTom Waitsの名曲「'Ol 55」のカバーです。
GlennとDonによって交互に歌われる抒情的な名曲ですが、独特の世界観を持つオリジナルには敵わないかもしれませんが、如何にもアメリカ的なアレンジは個人的にはアルバムのベストトラックに推す出来栄えです。

いつもこの曲を聴くと留学時代テキサスのインターステートを明け方に走った思い出が蘇ってきます。所謂dawnの雰囲気に合うんですよね。

以上、長々とお付き合い頂き有難うございました。
やはりイーグルスいいですねえ。