三月も終わりに近づき、徐々に春めいてきましたが、まだまだ朝晩の冷え込みは続く今日この頃ですが、皆様如何お過ごしでしょうか?



前回のジャズヴォーカル特集は割と好評でしたので、今回もジャズでいこうと思います。


先ずはベタで申し訳ありませんが、Blue Noteレーベル、その中でも特に人気ある3枚をセレクトしてみました。



ジャズも永年聴いていると、どうしてもマニアックなレコードを有難がるようになり、このような名盤は逆に敬遠しがちになってしまいますが、改めて聴いてみると、やはり名盤には名盤たる所以がありますね。



玄関先です。



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Cannonball Adderley名義のSomethin' Elseです。

ブルーノートを、いや、モダンジャズを代表する一枚です。



Reid Milesデザインのシンプルなグラフィックジャケットですが、何でもないような文字の配置や色使いが絶妙で観る者を飽きさせません。


ユニクロさんが、昨年ブルーノートのジャケットデザインのTシャツを何枚か発売しましたが、やはり一番人気はこれでしたね。


私も買いましたが、もったいなくてまだ着てません。



内容は語り尽くされてきた感がありますが、冒頭の「枯葉」は哀愁感あるマイルスのミュートトランペットが素晴らしいです。

個人的には、B面のタイトル曲が勇ましい感じで好きです。



待合壁です。




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先ずはJohn Coltrane BNでの唯一のリーダー作、「Blue Train」です。



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鉄道マニアが勘違いしそうですが、「はやぶさ」とか「さくら」なんて曲はありません。

硬派なジャズ喫茶に映えそうなハードバップです。



私はコルトレーンに関してはあまりよい聴き手ではなく、マニアが腕組して瞑想に耽る?後期インパルスはどうも苦手です。


初期のプレステッジでの諸作や、インパルスでも「Ballad」や「with Duke Ellington」などの方がターンテーブルに乗る回数は多いですね。



このLPでも、実は一番好きなのはB面2曲目のバラッド「I'm old fashioned」だったりします。

年をとってくると、スタンダードのバラッドがより心に染みてきますね。
日和った、という事なんでしょうね。



次はこれです。



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名曲「クレオパトラの夢」を擁するBud Powell後期の名(迷?)作です。



この頃のパウエルは麻薬の影響で、神経症状も患っていたらしく、運指はスムーズでなく、所々怪しい部分があります。

でも、それも許せてしまうくらい、全盛期の彼は凄かったみたいですね。



ルースト盤の邦題「バドパウエルの芸術」での、鬼気迫る指使いとは雲泥の差ですが、やはり枯れても天才、凡百のピアニストが束になっても敵わない ”somethin' else”が彼にはあります。



そんなおやじを心配そうに見つめている息子を撮ったフランシスウルフの写真を絶妙にトリミングしたリードマイルスも流石です。



BNにはまだまだ素晴らしいジャケットデザインが沢山ありますよね。

また機会があればご紹介させて頂きたく思います。