まだまだ春は遠し・・という感じですが、皆様如何お過ごしでしょうか?


寒い時は、粋なジャズヴォーカルでも聴きながら温かいコーヒーでも如何でしょうか?


時間があれば、ジャズ喫茶で本でも読みながら、時にブラインドなどやったりしてのんびりしたいですんですけどね。


学生時代は名古屋の今は無き「The Cat」や、今でもたまに行きますが、「Yuri」に良く行ったものです。それこそコーヒー一杯で数時間粘って次にかかるアルバムを心待ちにしていたものです。


むか~し、岡崎にもジャズ喫茶があったのですが、今はたぶん無いでしょうね。誰か創ってくれませんかね?
もう少しいろいろな意味で余裕があれば、私が開くのですが・・・。


では、玄関先です。


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Chet Bakerの名盤、「Chet Baker sings」です。

オリジナルは10インチレコードですが、なかなか状態の良いものに巡り合ってないので、LPでご勘弁を。


彼のヴォーカルは逞しい?トランペットの音とは対称的に、中性的になよっとしてますね。
口の悪い御仁は「ナメクジ」などど揶揄しますが、私的にはアンニュイな感じがたまらなく好きですけどね。


ただ、このパシフィック期よりも、麻薬でボロボロになった後、カムバックしてからの方が辛酸を舐めた分だけ、凄みが増して更に好きです。


70年代後期のSteeplechaseや、80年代のCriss Crossといったマイナーレーベルに膨大な作品を残してますが、ボーカルの入った盤はいずれも外れなしです。


特に、Pau Brey のピアノとのデュオアルバム「Diane」は最高ですね。


若い頃、彼の刹那的な生き様に憧れ、自伝映画「Let's Get Lost」を貪るように観てた時期がありますが、やはり凡人の私には到底真似できませんでした。



続いて待合室の壁です。


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先ずは、こちらです。



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Helen Merrillの名盤です。


Clifford Brownの名演やQuincy Jonesの名アレンジもあり、女性ジャズボーカルの金字塔、といえる素晴らしいアルバムです。


ジャズビギナーに聴かせるならこれ!ってな感じで様々なガイド本に登場しますが、事実、私も中学の時にこれを聴いてジャズヴォーカルの深みにハマっていきました。


全編素晴らしいのですが、私は「恋に恋して」が一番好きですねえ。
何か、ニューヨークの雑踏を歩いているイメージが湧いてきます。

深夜の人気のない寒い路地~道路脇からスチームの蒸気がボワ~っと上がっている~を恋人と二人で酔っ払いながら歩いている、そんな感じです。

例えるなら、Bob Dylanのフリーホイーリンのジャケットをそのまま夜にした感じかな?



もう一枚は私のフェイバリットフィメールシンガー、Anita O'dayです。



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名盤「Anita sings the most」です。


歯医者さんの看板に使えそうな位、大口を開けているのは御愛嬌。


彼女ほど鉄火肌~姉御的な唄を聴かせてくれる白人女性シンガーはいないと思います。


なかなかの美人だし、意外にグラマラスですし、ノーマングランツが気に入ってVerveに沢山吹き込ませたのも当然です。
私は殆ど持ってますが、どれも良い唄が沢山つまってます。


特にこのアルバムは、歌伴がOscar Peterson Trioですから、尚更です。

冒頭の「スワンダフル~誰も奪えぬこの思い」は素晴らしいし、次の「テンダリー」も最高!

てな具合で、本当に素晴らしいアルバムです。



皆さん、是非聴いてみて下さいね。