この季節になると現れる皮膚病があります。

 1、チャドグガ皮膚炎

   例年、5月~6月になると腕や首にかゆみが強い紅いボツポツが
 できたと患者さんが来院します。
 よくお話しを聞いてみると、前の日に公園や木の生えている所を
 歩いた。こういった場合が多いようです。椿や樹木についていた
 チャドグガが犯人です。この病気がみられると皮膚科医は5月になったと
 実感します。

 2、サクラソウ皮膚炎

  両手の甲や前腕に紅い斑点やぶつぶつがでてきた。庭やベランダで
 植物を触ったことがあるか否かを患者さんに伺うと、 サクラソウ と
 わかることがあります。

 3、ズック皮膚炎

 新学期になり、学生さんの足の裏のヘリにそった紅い縁取りのある
 湿疹がでていたら、 ズック皮膚炎です。新しいズックの 生地 に
 かぶれたためです。

 4、ジベルばら色粃糠疹(ひこうしん)
 
 5、ジャノッテイ病

 6、多型紅斑

   4,5,6、の病気もこの時期に多くみられます。

  皮膚科医は、皮膚の病気で季節を感じます。
  もっとも最近は、地球温暖化の影響で季節や時期がずれてでてくる
病気も増えているようです。