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February 2016 の投稿一覧です。
カテゴリー: 1.アレルギー
投稿者: satohcli10-9
こんにちは。先日の減感作療法、または免疫舌下療法について、何人かの方からご質問をいただきました。「子供にやらせたいのだけど。」というものでした。すいません、説明が足りなくて。今のところ、12歳以上という条件付きです。なお、数年後には対象年齢が下がるかもしれませんので、その時にはご相談できます。
さて、最近変な被り物をして診療しておりますが、実は3か月ほど前から「円形脱毛症」になってしまったのです、しかも5,6か所も!!ああ、仕事のストレスか(?)、家で気を使いすぎか(?)なんてかわいそうな俺!なんていいたいところですが、実は違うのです、これが。この病気は、ストレスが原因ではなく、毛根に対する自己抗体、つまり、自分の髪の毛を作る細胞に対して、「こいつは異物だ、外から来た悪者だ!」という勘違いをして、、そのために誤ってそれを攻撃、破壊する抗体を作ってしまうのです。いわば自分で自分の体(の一部)をぶっ壊してしまう、というものなのです。いわゆる自己免疫疾患(昔の膠原病のこと)の一つなのです。ですから、治療は心療内科の薬ではなく、皮膚科を受診し、強めのステロイドや免疫抑制剤を長期に使うことなのです。すると時間はかかりますが、だいたいの患者さんは治る(らしい)のです。
私の場合、某大学の分院の教授が元同級生なので、「これ治るの?なんとかならないの?」と泣きながら(嘘です)受診したところ、いともあっさりと、「あ、ほんとだね、何カ所かあるね。もともとアレルギー悪いんでしょ?強めのステロイドでないとね。うん、そのうち治るから。」とのこと。(なんで?そのうちって一体いつよ!)などと思いつつも、そんなことも言えませんので、「悪いね、忙しいのに。きちんと塗って、あんまり良くなければ、また来るね。」と外来を後にしました。そして、せっせと塗ること1,2か月。大きいのはまだ良くなりませんが、小さいいくつかは、新たに髪が生えてきて、地肌が目立たなくなりました。「やった!」
さて、ここで再認識したこと。1:病気が治るのには、ある程度の時間が必要であり、必ずしも自分の希望通りにはならないものであること。2:医者にもはっきりとわからないことも多いということ3:軟膏はまじめに塗ること。など、学んだこと、再認識したことが多い、この度の円形脱毛症でした。なんだ、僕は今までさんざん病気しているし、今も実は難病患者なのですが、まだまだ人間出来ていませんね。ではまた。
こんにちは。インフルエンザが流行り、花粉症も出てきたり、さらにはおたふくかぜ、溶連菌もかつてないほど流行し、僕のクリニックも、そして、たぶんあちこちのクリニックも、患者さんがたくさんで、今がかきいれどき掻き入れ時です(などと言ったら、大炎上でしょうか?)なかでも花粉症(スギ花粉に対するアレルギー性鼻炎、結膜炎)は、その患者数の多さと症状の重さから言えば、世界最悪、と言っても良いくらいです。ですが、ひょっとしたらそのにっくき花粉症が治るかもしれないのです。その治療法の名は、減感作療法というもので、簡単に言えば、アレルギーを起こす物質を少しづつ体に入れて、それに慣れてしまうことでアレルギーを起こさなくなる、つまり、治ってしまうというものです。普通、浴びたり食べたりを繰り返すとどんどん悪くなる、というのがアレルギー疾患の特徴なのですが、その一方で、少しづつ摂取すれば(食べたり吸い込んだりすれば)体が反応しなくなってしまう、という現象が有り、それを利用しているのです。詳しいメカニズムは、完全には判っていません。今のところ、スギ花粉とダニアレルギーの2種類について、治療が可能です。当院や、その他の耳鼻科でも行っている患者さんはいます。ただ、予想したよりも希望者が少ないな、というのがアレルギーをやっている医師、製薬会社等の正直な感想でしょう。
というのも、毎日欠かさず3,4年間飲み続けなければならないからです。この治療法を説明すると、花粉症の方は、ほとんどが「へけっ?」とか「まじすか?オレ的にちょっとむり」「三年も飲むんですか?今の薬効いてるし?」と言います(ホント?)まあ、二,三か月で終わるスギ花粉症のために、365日×4年なんて薬飲めませんね、でも、ダニアレルギーならどうでしょうか?ほぼ毎日、抗アレルギー薬を飲んでいる人は結構いるでしょうし、一つ増えたと思えばなんてことありません、と言いたいところですが、やっぱり希望者は少ないです。
かくいう自分も、マルチにアレルギー反応有っても、ついつい億劫なので、毎日抗アレルギー剤など飲んでます。人間って、そこそこ困ってなければ、余り新しいことをやりたくないものかもしれませんね。別に2分ほど口に含んでから飲み込むだけなのですがね。まあ、僕は鼻炎もアトピーも喘息もありなので、やった方が良いのは判っているのですが。ただ、僕なんかよりアレルギー症状がはるかに重い人がたくさんいらっしゃるのがこのクリニックです。もし治る、あるいは軽くなる、そんな可能性を持った治療法ですので、興味がある方は、どうぞ、外来でお尋ねください。ああ、今日も長くなりました。話の長いのは一生治らないようです。ではまた。
カテゴリー: 3.運動療法
投稿者: satohcli10-9
こんにちは。今日は風が強くて、また気温が急上昇!外で運動するっていうには、かえって不向きな日曜でした。僕もテニスコートを予約していましたが、まともなテニスになりそうにないほどの風でしたから、キャンセルしました。残念。今日の有酸素運動は、犬の散歩だけ。
ところで、つくばはジョギング、ランニングをしている方が多いですよね。軽やかに、あるいは黙々と、皆さんそれぞれのスタイルで走っているのを見ていると、「かっこいいなあ。」と素直に思えます。「じゃあおまえ走れよ!」と言われそうですが、僕は走るのが、昔からそう好きではないのです。ただ、自転車はわりに好きなので、たまにはクロスバイクやマウンテンバイクの街乗りタイプでそこらを走ります。足での移動は、遅くて景色が変わらないのが嫌なんですね。泳ぐのはもともと下手なので全然進まず、だから嫌いです。要するに、ゆっくりとか、持久力や根性のいるものが不得意です(筋トレの1時間半くらいなら週4回はやっちゃうので、ほんと、ただの好き嫌い、わがままなのでしょうね)。そういう人に生活習慣病の改善として有酸素運動を勧めても、なかなか難しいものです。ただ、それはどうも体質、というか血統?なのでしょうか?ぼくには53歳の妹がいますが、体脂肪率は約10%、エアロビクスのインストラクターをやってます。彼女も「私は走んないよ。走るより、ダンスの方が単純じゃなくて楽しいし、一時間でかなりのカロリー使うよ!」と言います。ただし、普通の人は彼女のように一日5~6時間もエアロビはしませんから、なんの参考にもなりませんし、みんなが躍るのが得意なわけでもありません。でも、犬の散歩位では、ほとんど運動をしない人を除けば、50歳代の人では大した運動にならないのも事実。日常的に運動をする人たちにとっては、やらないよりましってレベルです。もう少しアクティブに動き、負荷をかける必要が有ります。そうなると、一人でできるのは、やはりジョギングかプールで泳ぐことでしょうか?村上春樹さんみたいですね。
ところで、彼のエッセイの中に、長編小説を書くためには体の健康、体力が必要だ、という内容のことが有ります。これは本当に良いことを言っているな、と思います。頭脳労働をする職業の人は、とかく肉体を軽視しますが(鍛えた良い体をしている人に対するコンプレックスも多分にあります)脳も体の一部であり、体調が損なわれれば頭も十分に働かないのは自明の理ではありませんか!コンディショニングというのは何もスポーツに限った事ではなく、すべての人にとって重要だ、というのを、僕も50歳になったころから、やっと実感し、自分でも理解できました。確かに精神や知力は体力とは別に発達するものですが、だからといって体を軽んじてはいけません。あまりに粗末に体を扱うと、なんせ死んでしまいますからね、大事にしないと。ところで、最近はミュージシャンの方も、ベテランになってからトレーニングしていますよ、矢沢永吉さんとか、小田和正さんとか。彼らも、若い時には何もしていなかったと思いますよ。体調管理、体力の維持というのは、どこの世界でも重要だということでしょう。
今日は医学的には、たいしてお役にたたない話でしたね。でも、たまにはご容赦ください、なんせこれはブログなので。ではこのへんで、さようなら。
カテゴリー: 3.運動療法
投稿者: satohcli10-9
こんにちは。インフルエンザが爆発していますが、皆さんはつつがなくお過ごしでしょうか?今日は、筋トレの実際について、少々。初めは大した道具は要りません。脚、胸、腹筋ならば、ダンベル、バーベル、マシンなどを使わない、いわゆる自重トレーニングで結構イケると思われます。まあ、3kg,5kg位の軽めのダンベルが有ればなお良し、というところでしょうか?種目としては、大人であれば大体知っている種目からで十分。スクワット、腹筋(肩が持ち上がり、自分のへそが見えるくらい首が持ち上がっていれば十分、クランチ、という種目です)、腕立て伏せ(これは腕、というより体幹と大胸筋を鍛えるもので、腕ではありません)等が、まずやるべき種目でしょうか。また、カーフレイズ(爪先立ちを繰り返す)も下腿(膝から下の部分)を鍛えるためには重要です。腕、肩は、残念ながらダンベルやチューブがないと難しいです。あ、そう言えばペットボトルで代用することも可能です。また、チューブですが、初めは緩んでいるためにまったく負荷がかからず、伸ばしてゆくほど力が必要になる、という性質が有ります。本来人が運動する際の力のかかり具合と逆になります。(普通は初めにかかる力が大きいはずです)初心者、女性、高齢者は良いと思います。けがも少ないし、安価です。ただし、ある程度の筋力のある人、高負荷をかける人には向いていません。あと、背中は自重が難しいです。懸垂が良いでしょうが、めちゃくちゃ大変です。正直マシンが欲しいです。ダンベルでも、若い人や中年男性でも20~30kg 位のものが要るように思います。ちなみに、私は広背筋、脊柱起立筋の運動では片方で22~33㎏づつを種目ごとに重量を変えながらやってます。
さて、それらの運動を、腹筋やスクワットなら20~30回、ダンベル、バーベルなどのウエイトトレーニングなら8から12回を3セット行います。高齢の方なら2セットから始めても良いでしょう。セット間の休憩は1分以内。なお、一回づつ、丁寧にやってください。早すぎると負荷が不十分になります。例えばスクワットは、2,3秒で、太ももが地面と平行になるまで膝を曲げ、2,3秒で立ち上がる、くらいのペースでしょうか。それ以上遅いと、かえって負荷がかかり、むしろ上級者向きです。それらいくつかの運動を週に2回程度行います。週2回、同じ運動をすることが、筋の成長、筋力アップに最も効果的です。また一度にどのくらい時間をかけるかは、腕、肩の運動をどのくらい取り入れるかで決まるでしょう。ちなみに、私は腕の日、肩の日、胸と背中の日、脚と腹筋の4つに分けて、それぞれ週1回づつやっていましたが、受験生の息子と一緒に筋トレをすることにしたので(運動不足解消のためです、子供の)、1;胸、肩、腹筋、脚と2;肩、腕の2つに変更しました。1回で9種目、各3セットづつ行うので、それぞれ1時間以上かかります。私は週4回、息子は時間がないので種目を絞って週2回です。
皆さんは、何かしら、自分なりの目標、目的を持って、自分にフィットした筋トレを試行錯誤して、続けてみてください。私もいろいろ考えながらやってます。私ですか?できればゴリマッチョっぽくなりたいのですが、年を考えても無理っぽいです(笑)。お腹がぷよぷよで(泣)、ではまた。