なにごともほどほどがよいのです。

これは、たしか
20年ほど前の役所広司が
主役の時代劇 “どら平太” という
映画で、終盤で主役の奉行が
藩の家老たちにいった言葉だった
様な気がする。

役所広司の名演と
力強いその言葉が
妙に頭に残っているのです。


医療の治療や、薬の投与、
ダイエットや、食事療法。
なにごともほどほどがいいのです。

医療では、昔
“low is better”
“低けりゃ低いほどいい“という
言葉が流行ったことがある。
ところがそれは
大きな間違い。。。。


例えば血圧で言えば真ん中が
年齢や疾患で少し違うが
収縮期血圧(高い方の血圧)
120~140が丁度いい
それより高いといろいろな
イベント(脳梗塞やら心筋梗塞)が起こり安い。

グラフで書くと
縦軸がイベントを起こる件数で
横軸が血圧とすると
真ん中に適正血圧がくる。

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最近の研究でそういう事がわかってきたのである。


コレステロールなんかもそう。
低ければ低いほどいいかといえば
やはりコレステロールも
必用なもので
あまり低すぎてもよくない。
大体のことがそうなっている。

睡眠時間と認知の関係でもそうで
中心が6時間前後になる。
それより長くても短くても
認知の発生率が高くなるのである。

炭水化物ダイエットで
炭水化物を極端に減らす
ダイエットが流行っているが
決してlow is betterではない。

物事、何事もそうでしょう。

仕事のし過ぎもよくないし
休みすぎもよくない。

運動のし過ぎもよくないし
しなさすぎもよくない。

世の中、なにごともほどほどがよいのです。