毎日、毎日。

今は昔。

今年は、クマに襲われる事件が多くて
ニュースをにぎわせているが、
私の子供のころは、
どういう訳か
どの家にもサケを口にくわえた
クマの彫り物が
置いてあったような気がする。
大小さまざまだったが、
なんか結構、
どこの家でも見かけた気がする。

昔は、新婚旅行が
宮崎だった時代だから
北海道の旅行なんて
今でいうハワイより遠いところの
旅行だったに違いない。

今、海外旅行で、おみあげを
もらうがごとく、
北海道旅行したら
くまの彫り物を
おみあげとして
かってかえって周囲に配ったからに
違いない。


以前、人に、なんの職業がいいかと聞かれたら
”サケをくわえたクマの彫り物士をしたい“
と人に行ったことがある。

もちろん、その職業は、大変であるのは
わかっているし、そんな簡単な
商売ではないと思っている。

クマの彫り物というか
何か一人で作って、
それが商売になればいいとおもった
末の話である。

今の職業の
医療は、とにかく毎日
患者さんはもとより
職員との人との接触で成り立っている
職業であるから、
ふと、それに疲れを感じて
しまうことがあるから
そういう発言をしたのである。

医療にたがわず
たいていの職業が人との接触で成り立っている
のだが、

人との接触で、
患者さんでいえば
さまざまな患者さんに合わせながら
結局は治療の誘導や指導をしなければいけないので
診察の間に、患者さんの性格にあわせながら
最終的に自分のペースに乗せなければ
いけない。
患者さんというのは
老若男女、育ちも性格もさまざま
定期的に来ている患者さんは、
だいたい、その人となりを
わかっているのでいいが、
特に疲れるのは新患さん。

先ほど言った、一連の作業を、ほんの5分から10分で
完結しなければいけない。
だから、当番当直の日は
患者さんが少なくても
めちゃくちゃ疲れてしまう。

そして、従業員。
当院は、当院と関連施設で
100人ほどの人がいる。
この、さまざまな人達と
接し、私の立場であれば
まとめ上げていかなければ
いけないのだ。

そんな作業が一日の
精神的疲労の半分とは
いわないが1/3ぐらいは
占めるだろうか。

そんな、毎日をすごしていると
ふと、人と付き合わないでいい
仕事がしたいな。。。。。。って
おもうことがしばしばある。



しかし、人とのふれあいで
悩んだり、苦労したりしながら
喜びも味わえるので
思い直しては
毎日頑張っている次第なのです。

それが証拠に
自分は、上里医院がクリニックが
関連施設をもつ施設でよかった
(たくさんの人がいて)
とおもうし、
若い時研究室で孤独に
実験をしていたときは
そのまま大学の研究室にのこらず
早く臨床に出たいとおもっていたの
だから、
やっぱり人と接したかったのだろう。。。

ところが、

悪いことに
最近の若い人達は
人との付き合いが
苦手な人間が多い。
近しい人間には
親しく接することができるのだが
立場が違えば
それは苦手

特に年の違いがあると
それはもう苦手中の苦手

ということは、
こちらが、かなり気を利かさなければ
いけないということなのである。

そんなことは、若い人達には
思いもよらないだろうが、、、、、

といろいろ考えながら
今日も人と付き合いながら
すごす毎日です。。。。。。