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February 2019 の投稿一覧です。
カテゴリー: 総合
投稿者: ryokusei
前回のプラセボ効果の話の続き
(偽薬の話)

プラセボ効果ななんて
日常いたるところにある。

香川県の田舎では、
伝統的に三越のデパートでは
高くていいものが売ってあるという
迷信に近い様な雰囲気が
今でもある。

もし、人に物をあげる時は
同じものでも三越の包装紙に包まれたものと
マルナカ(香川県で一番一般的なスーパー)
の包装紙では、
相手に対するありがたみが
全くちがう。

香川県の人間は、三越の包装紙に
包まれたものは、良いものと
信じているのだ。!!!!

うちのお嬢様は
小さい時に、
同じものだったら
三越とコープだったら
どちらで買う??と聞いたら、しっかり
三越と答えたことがある。
(同じものでも三越の方が高いんじゃ!!!)

人というのはこんなもの。。。。。。

少し、プラセボ効果とは話がそれるが、
人は、見かけが全て!!!

もし、若い可愛いい女の子が
車がパンクして止まっていたら
(例え性格が悪くても)
おじさんたちが車を止めて
タイヤを交換していくれるだろうが。

OOなおばさんが、
車がパンクして止まっていたら。
邪魔だとばかりに
クラクションを鳴らされる
に違いない。

人間なんて、こんなもん
人は見た目が一番どころか
物は見た目が一番。。。。。
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投稿者: ryokusei
あああ、もう!!!!
ある、高齢の患者さんが、
他の病院で(総合病院)この薬がでて
良く効いたので、出してほしいといってきた。

その薬は、足の裏が冷たいというので
出された薬なのだが、
なんと、、、数週間前に私が同じ
訴えで出した薬と同じくすりで、
その時は、2~3日で
効かなくて、その上、気分が悪いといって
やめた薬と同じものだった。!!!!

まあ、総合病院のブランドというか
私の信用のなさというか。。。。。。。。。。
トホホ。。。。。。

話は変わるが
医学では、プラセボ効果といって
心理効果だけで薬を投与することは
よくある話で、
偽薬
つまり、ニセ薬である。


医薬品の開発をする時に
その効果を調べるために
本物の薬と偽物の薬を投薬して
その効果の差を調べる。

例えば高脂血症の薬を
100人に本当の薬
100人に偽薬をのませて
そのコレステロールなんかの値で
その薬の効果を調べる試験をする。

しかし驚くなかれ、
だいたいの試験で、30%ほどの人は、
その薬で効くのである。!!!!!!

高血圧の薬でさえ偽薬で30%ほどの人が
血圧が下がる効果があるのである。!!!!!

なんと人間は、バカというか
単純というか、不思議というか。。。。。

入院中の患者さんには
よく、眠り薬をくれといわれた時に
ふらつきや、全身状態のことを考えて
この偽薬を使うことがよくある。
外来では、今、
薬局でご丁寧に薬の説明を
かいた紙を渡してくれるので

せっかく本人の体のことを考えて
一生懸命に作り話をして、
しんじさせて偽薬を出しても
しっかり薬局で説明をしていくれるので
バレバレになってしまう。

皆さん、気を付けてくださいというか
我々の努力を汲んで
だまされてください。
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投稿者: ryokusei
そんな世界観を考える中で、
自分の住んでいるところが
球形なんていわれても。。。。。
逆さになったらどするの。。。。。。
なんで落ちないの。。。。。。
海に太陽が沈んだらどうなるの
海のはては滝なのと考えるのが落ちだろう。

まあ、それらのことを全て受け入れて
考えたのがこれまた自分中心の世界観。

これは、確か古代のユダヤ教の世界観で
しっかりエルサレムが世界の中心になっている。
ゆだや.jpg

こうやってやっぱり自分が中心であることから
逃れられない。
いつもは日本がほぼ中心の世界地図をみなれているが、
他の国、特に西洋では大西洋中心の
世界地図が主流であることをしり
びっくりするとともに
それを見て日本周囲のことを
“極東”と呼ぶことを
理解したものだ。
020420_appendix2[1].jpg


農耕がはじまると
人類は、季節を読むために
天文学を発達させた。
そこで、惑星というものを見つけ
(水、金、地、火、木。。。。。)
他の星と区別した。

そのそしてその運航を考えて
その中心に地球を住まわせた。

2世紀ごろにプトレマイオスという天才が
いて、地球を中心に宇宙がまわる
いわゆる天動説を体系化して
天動説では、惑星の運航に無理が
あったのだが、巧みにそれを体系化した。
宗教的、人間的な世界観
(自分が宇宙の中心であるという)
と、あまりにも巧みな構成で
長にわたりそれが信じられていた。
(紀元前280年ごろにはアリスタルコス
という超天才が地動説を説いたといわれている。)
てんどうせつ.jpg

それが、16世紀になってコペルニクス
の地動説がやっと世間に受け入れられる
様になってやっと今の太陽系
が受け入れられた。
2440[1].jpg

やっと、自分中心でない世界を受け入れたのである。
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投稿者: ryokusei
前回、世界の中心は自分ということ
と世界感の話をしたが、

ちょっとそれるけれども
今回は宇宙の話。

以前私は、物理学者になりたかった
と書いたことがあるが、
私の知っている範囲で
人間は、いかに自分中心で物事を
考えてきたか、
そして宇宙というものが
いかに大きいものかをお話ししたい。


私は小学校の低学年のころは
“宇宙”というと“永遠”や“死”
を連想し、とても怖く感じていたが、
いつの日がすごく“宇宙”感心を
抱くようになった。

宇宙の話をすると以外と
みんな知らないことが多いので、
世界観と宇宙の話を一つ。。


人間は、自己中心ということを
前回お話したが、
古代の人間にとってもそうだったし
宇宙は小さいものだった。

恐らく、なにも制約がなければ、
古代の人間にとっては、
世界は小さいものだった。

幼いこらは、おそらく
自分の歩いて行ける範囲で、
世界を考えていた違いない。

せいぜい半径10km程度の世界で
その中心に自分が住んでいる家があって
それを中心にした
町が存在し、離れたところに
山があったり、川があったり
そしてせいぜい周囲に海が
存在したに違いない。
丁度、ドラえもんの漫画の中の世界の様に。

それから、もう少し発展したところで、
それよりおおきな世界観
(太陽や月、星をいれて)
を考えると
次の様になる。
古代バビロニアの宇宙う.jpg

これは古代バビロニアの宇宙観
山が天を支えている
その天の天井の中を月や太陽が
通ってゆく。
いんどの宇宙.jpg

これは有名なインドの世界感
世界は、象や亀が支えているのだ

いまは、いろいろ知っているから
へんな世界観と思えるのだが

化学が発達していない当時では
ごく当然のことだろう。

ここで、最大の注目点は
全てが自分を中心においているということ。