一年で最も過ごしやすい気候になってまいりました今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?


今回はSugar Babe時代に発表した傑作アルバム「Songs」40周年で一際脚光を浴びている山下達郎さんの特集です。



先ずはその「Songs」です。




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ジャケットのこの絵についてですが、大変不勉強にてどういう意図があるのか分かりませんが、 何か70年代っぽい香りが漂ってきますね・・・。


私は恥ずかしながら 「Downtown」 はEPOさんで知ったクチでして、偉そうなことは言えませんので、(達郎ファンはマニアックなので下手な事は書けません) このアルバムの批評などできません・・・。

よって、「感想文」程度と割り切ってお読みください・・・。



これまでの印象は、達郎さん以外は、大貫さんも含めて、大変失礼な言い方ですが、そこはかとなくアマチュアっぽい素朴感がありました・・・。  いい意味で70年代初期っぽい、あの感じがしたんです・・・うまく言えないけれど・・・・。


しかし、今回音が良くなったこともありますが、改めて聞いてみますと、やはり皆さん、プロフェッショナルでしたねえ・・・。   いやはや、思い込みというのは恐ろしいものです・・・・。





お次は待合壁の2枚です。




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まずは1978年の大傑作ライヴアルバム! 「It's a poppin' time」 です!




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私のこのアルバムとの出会いは、大学1年の時でした。   所属していた軽音楽部のギターの先輩が、「このアルバムにいろんなパターンの曲が入ってるから、参考にしなよ・・・。」みたいな事を仰って、このCDを貸してくれたんです。


一曲目の「Space Crush」 はスタジオワークでの曲で、前座みたいな感じですが、 ポンタさんのドラム一発から始まる2曲目の 「Rain Queen ~ 雨の女王」から最後の「Circus Town」の大団円まで、 この世のものとも思えない(ちと言い過ぎか)、素晴らしいライヴが楽しめます。


ホントに、録音したカセットテープが文字通り、擦り切れるまで車やウォークマンで聴きまくったものです。



全員が凄腕ミュージシャンにて、非の打ちどころの無い、素晴らしいグル―ヴを放ち続けており、当日この会場(六本木ピットイン)に居合わせた観客は、それこそ(ドラッグ無しでも)極上のトリップ感覚を味わっていたことでしょうね・・・。 羨ましい・・・・・。



本当に今考えると、恐ろしく豪華なメンツでして、ポンタさんのドラムは勿論ですが、 YMO結成前夜でセッションミュージシャンとして引っ張りだこだった坂本龍一さんの鍵盤さばきには惚れ惚れしてしまいます。  ARPオデッセイ、 フェンダーローズ、 スタインウェイピアノ・・・・と様々なキーボードを駆使して、素晴らしいソロ、バッキングを聴かせてくれます。



特に素晴らしいのが、「Solid Slider」で、中間部で坂本さんのローズだけになり、そこからポンタさんのドラムが被さって二人で凄まじいグルーヴが弾ける所は何度聴きこんでも鳥肌が立ってきます・・・・。



ピットインという場所柄、ジャズに根差した成熟した演奏が聴かれるのは、ベースの岡沢章さん、 サックスの土岐英史さん、 ギターの松木恒秀さんらのいぶし銀の演奏からなんでしょうね・・・。  



コーラスに何と、吉田美奈子さんも名を連ねているのは何気に凄い!



ここでポンタさんのドラミングについて、書かせて頂きます。


私個人的には、日本で一番グルービーなドラマーではないかと思います。  とにかく、ノリが半端なく気持ちいいし、小気味良いロール回しや高速タム回しを交えた、粋なフィルインは大変勉強させて頂きました・・・。


また、ちょっとした小節のキメや、シンバルのアクセントなど、とにかく無駄がないんですよね・・・・。 リズムキープとして黙々同じフレーズを叩く、という事が皆無なんです・・・・・・。


同じようなメンツで、これまた同じピットインで録音された、渡辺香津美さんがリーダーのユニット、「KYLYN」でのライヴでも、ポンタさんのドラムは素晴らしいですよね・・・。 パーカッションのペッカーさんと共に、これまた凄まじいリズム波状攻撃を仕掛けてきます!


このアルバム、「キリンライヴ」 についても、いつかこのブログで取り上げたいですねえ・・・・。



そして、もう一枚です。




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1980年発表の大ヒットアルバム、 「Ride on Time」 です。


私は当時、小学6年生でしたが、リアルタイムでシングル盤を岡崎の有名レコード店「サウンドイン大衆堂」で購入しました!!  子供ながらに中間部の土岐さんのサックソロと伊藤さんのバキバキベースを夢中になって聴いてました・・・・。


このアルバムから、ドラムが青山純さん (早すぎる死が本当に悼まれます) 、ベースが伊藤広規さん の鉄壁のリズムセクションが全面参加することになり、 彼のサウンドがタイトで隙のないモノに変わっていくんですよね・・・・。  勿論格好いいんですが、何かカッチリしすぎて計算されたものになってしまっている感じがします。



ある意味、マンネリ化する前兆だったのかもしれません・・・・・。 (あまり適当な事書くと、達郎マニアに殴られそうですのでこの辺で・・・・・。)



でも、何だかんだ言って、伊藤さんのあのベースが無いと、物足りないんでしょうねえ・・・・。  最近は行ってませんが、達郎さんのライヴは本人よりも伊藤さんのベースを観てる方が長いんですから・・・・・・。 (ご同輩も多いんじゃないでしょうか?)