寒暖の差は激しいものの、暖かい日も多くなってきた今日この頃、皆さま如何お過ごしでしょうか?


今年の2月~4月は洋楽好きには堪らない日々が続きます。
超大物アーティストの来日がこんなに固まってくることはここ数年無かったですよね。


先ず、終わってしまいましたが、2月後半のエリッククラプトン、同じく2月後半から3月頭のローリングストーンズ、これから3月後半からのボブディラン、ジェフべック、ビーチボーイズと、凄いラインナップですね。



私はどれも行きませんが、ビーチボーイズ以外は昔観に行きましたね。べックとディランは各一回、ストーンズはミックジャガーとミックテイラーのそれぞれのソロ公演も合わせれば4回、クラプトンは5~6回は行ってますが、一番思い出に残ってるのは、やはりジョージハリスンとのツアーでしたね。



さて、今回の壁レコードは、やはり現役最強?ロックバンドの貫禄を見せつけたRolling Stonesを特集してみました。


とはいっても、長い長い歴史を誇る彼等なので、とても3枚だけに絞れません。
先ずは60年代に在籍したデッカレーベルに残した作品からピックアップしてみました。



先ず玄関先です。



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1969年発表のベストアルバム第2集、「Through the past,
darkly」です。

オリジナルは8角形の変形ジャケットでして、程度の良いオリジナルはかなりの値段がついていますね。なかなか巡り合わせが悪く、未入手にて、国内盤の普通の正方形のものを飾りました。スミマセン・・・。



まあ、ベスト盤に評論云々は野暮なので、内容については無難な選曲ですね、とだけ言っておきます。


面白い、というか哀れなのは求心力を失って、ぶざまな顔をさらしても平気?なブライアンジョーンズです。



普通、いくらなんでもロックミュージシャンがブタ鼻はやらないですよね。おっさん揃いのELOだって、「Face the music」の裏ジャケットで同じようなコンセプト(硝子板に顔を押しつける)で写真を撮ってますが、笑いを取ってる人はだ~れもいません!


その数年前のアルバム「Between the buttons」でも、薄ら笑い、半開き眼のみっともない?写真をフロントカバーに使われても、文句言わない(言えなかった?)のは、仮にもリーダーを務めてきた人間と同一人物とは思えません。



やはり、相当ドラッグの影響はあったんでしょうね。


その後、追い出されるように脱退~謎の死を遂げる訳ですが、オルタモントの悲劇は、彼の怨念が起こしたものではないでしょうか?
日本人ならば、怨念を封じ込める為に社を築いていた所でしょう。




それでは壁の2枚です。



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まずはロック名盤に必ず登場する大傑作のこれです。



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泣く子も黙る、1969年の「Let it bleed」です。

これは私もフェイヴァリットアルバムでして、何度聴いても新たな発見がある凄いアルバムです。


全ての曲が素晴らしく、完璧な仕上がりだと思います。
なんかの本で、カントリーホンクでなく、シングルでリリースされた「Honky Tonk Women」だったらもっと良かった、なんて記事がありましたが、解ってないなあ、と思います。

やはりあの流れで「Live with me」の地を這う様なベースが始まらなきゃねえ・・・・。


どの曲も好きですが、A面では冒頭のキースのギターが冴えわたる「Gimme Shelter」、ボビーキーズのサックスや、レオンラッセルのピアノの客演もカッコいい「Live with me」、そして6人目のメンバー?イアンスチュアートの転がるようなピアノが最高なタイトル曲、「Let it Bleed」。


B面では不穏なイントロから何かとんでもない世界が繰り広げられる予感かしますが、果たしてその通りの展開を見せる「Monkey Man」、そしてプロデュ-サーのJimmy Millerが意外に達者なドラムを叩く、大団円の「無情の世界」など、本当にこの時期のストーンズは凄かったですよねえ。



一応、ミックテイラーはこのアルバムから参加、という事になってはいますが、実際は「Country Honk」と「Live with me」でギターを弾いているだけでして、殆どはキースが多重録音しているんですよ。

どうしても、キースはカッティング命のリズムギタリスト、というイメージが強いんですが、どうしてどうして、素晴らしいソロも弾くんですねえ・・・。



お次はこれです。



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御茶目なチャーリーワッツとロバが可愛い?ライヴアルバム「Get Yer Ya-Ya's out 」です。



これはミックテイラーの流麗なギターが楽しめる名ライヴアルバムですが、やはりLP一枚だと時間的な制約もあり、物足りないといえば物足りないです。



先ごろ正式にネット上にアップされた1973年のヨーロッパツアーでのライヴなんか聴くと、ぶっ飛びますね。



今のストーンズもいいですが、あの頃の演奏は荒いですが、凄まじい勢いが感じられます。正に「世界一のロックバンド」でしたねえ。



個人的には、ミックテイラー時代のストーンズは最高だと思います。
ロンウッドも気がついたら40年近く居るんですが(それも凄いことですが)、やはり彼は、ストーンズに入らないほうが良かったんではないでしょうか?


Rod Stewartとずっと組んでいて欲しかったし、「Now Look」の路線でファンキーなソロアルバムをもっと出して欲しかったなあ、と思うのは私だけでしょうか?