予防接種
予防接種を受ける方へ
予防接種を受ける前にお知らせや問診票をよく読み、必要性や副反応についてよく理解しましょう。気にかかることや、よくわからないことがあれば、予防接種を受ける前に看護師や医師に質問しましょう。
予防接種は診療時間内ならば接種可能ですが(なるべく予約をお願いします)、水曜日午後と土曜日午後は時間指定の予約があります。土曜日午後は予防接種優先外来(予約制)を設けており、14時~16時の時間帯は小児予防接種予約の方が優先となります。土曜日午後は待ち時間が比較的少ないのでご利用ください。水曜日午後(15時30分~・16時30分~・17時30分~)・土曜日午後(14時~・15時~)の時間指定の枠があります。接種後は体調の変化がないか観察するため、30分間院内で待機をお願い致します。
また、保育園などの入所時健診も行っていますのでご利用ください。
予防接種の実施
以下の予防接種を実施しております。
定期予防接種
※越谷市在住で対象年齢に該当する場合は無料で受けられます。
※B型肝炎ワクチン(小児)完全予約制です。
- 四種混合(ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ)
- ヒブ
- 小児用肺炎球菌
- B型肝炎ワクチン(小児) ※要予約
- 二種混合(ジフテリア、破傷風)
- ポリオ
- MRワクチン(麻疹風疹混合)
- 麻疹(はしか)
- 風疹
- 日本脳炎
- 水痘(みずぼうそう)
- 成人用肺炎球菌(ニューモバックス)
任意接種
※接種費用は自己負担となります。
※ロタウイルスワクチンは完全予約制です。
- インフルエンザ
- 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
- 破傷風
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ロタテック(3回接種)の接種料金:1回8500円 |
※予防接種は予約となっております。ご希望の方はお電話にてご予約ください。
※予防接種のスケジュールはこちらを参考にしてください。
日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール
http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/vaccine_schedule.pdf
当日ご持参いただくもの
①母子手帳 安全に予防接種を行うために必ず母子手帳をお持ち下さい
②保険証
③こども医療費受給資格者証(市内の方)
④市から届いた問診票(定期予防接種)
⑤おくすり手帳(お持ちの方)
⑥お熱の記録(お熱のある方は、熱の記録を書いてお持ちください。)
⑦委任状(保護者以外の方が付き添われる場合お持ちください。)
予防接種を受けることができない人
- 明らかに熱のある人。(通常 37.5℃以上をさします。)
- 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな人。急性の病気の経過がわからなくなる可能性があるので、その日は見合わせるのが原則です。
- 今回受ける予定の予防接種に含まれる成分によって、アナフィラキシーをおこしたことが明らかな人。「アナフィラキシー」とは、通常予防接種後約30分以内に起こるひどいアレルギー反応のことです。発汗、顔が急にはれる、全身にひどい蕁麻疹がでる、吐き気、嘔吐、声が出にくい、息が苦しい等の症状に続き、血圧が下がっていく激しい全身反応です。
- その他、医師が不適当な状態と判断した場合。
- ポリオ、麻疹、風疹の予防接種については、妊娠していることが明らかな人。
- 過去1ヶ月以内に、麻疹、風疹、おたふく風邪、水痘、ポリオなどにかかったか、予防接種を受けた人。
予防接種を受ける際、担当医と相談しなくてはならない人
- 心臓病、腎臓病、肝臓や血液、その他慢性の重篤な病気で治療を受けている人、免疫不全状態にある人。特に、重篤な心不全、呼吸不全、副腎皮質ホルモンや免疫抑制剤を服用中の方、悪性腫瘍で、抗がん剤や放射線治療中の人。
- 過去の予防接種で、2日以内に発熱または全身の発疹などアレルギー症状を疑う症状の出現した人。
- 過去にけいれんの既往のある人。
- 過去に免疫不全または免疫異常を指摘されたことがある人。
- 接種しようとする予防接種の成分にアレルギーがあるといわれたことがある人。
(とくに鶏卵、鶏肉、ゼラチン、メチロサール、抗生物質などワクチン関連成分)
注射部位が、赤くなったり、はれたり、痛んだりすることがありますが、通常2~3日のうちに治ります。また、軽度の発熱やだるさ、寒気などがある場合もありますが、通常2~3日で治ります。また、非常にまれですが、ショックや蕁麻疹、呼吸困難などのアナフィラキシー症状が現れることがあります。
生ワクチン(麻疹、風疹、ポリオなど)の場合、軽い感染症状がでることがあります。
予防接種後
予防接種の副反応の有無を確認するため、接種後30分、院内で経過観察が必要です。変わったことがございましたらスタッフまでお申し出ください。
当日はいつも通りの生活を送り、激しい運動は控えてください。
入浴は差し支えありませんが、注射した部位を強くこすることは避けてください。
予防接種の種類と間隔
ワクチンには生ワクチンと不活性化ワクチンとがあります。
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生ワクチンから生ワクチン、または不活性化ワクチン間では4週間以上
不活性化ワクチンから生ワクチン、または不活性化ワクチンまでは1週間以上の間隔が必要です。
小児用肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌感染症とは
肺炎球菌は、多くの子どもの鼻やのどにいる身近な菌です。普段はおとなしくしていますが、子どもの体力や免疫力が落ちたときなどに、いつもは菌がいないところに入り込んで、いろいろな病気(感染症)を引き起こします。ときに細菌性髄膜炎、菌血症、肺炎、副鼻腔炎、中耳炎といった病気を起こします。肺炎球菌による化膿性髄膜炎は、約20%が予後不良とされています。肺炎球菌感染症に罹患するのは1歳から2歳までの子どもに多く、それ以降は年齢とともに少なくなっていきますが、5歳までは罹患の危険性があります。
接種時期
肺炎球菌による髄膜炎は約半数が0歳代でかかり、それ以降は年齢と共に少なくなりますが、5歳くらいまでは危険年齢です。(5歳を過ぎての発症もあります)
2ヶ月になったらなるべく早く接種しましょう。※接種回数は初めて接種する月齢によって異なります。生後2ヶ月以上7ヶ月未満(4回接種)が標準スケジュールとなります。
接種開始月齢 | 接種回数 | 接種間隔 |
生後2カ月から (標準的な接種方法です) |
4回 |
初回免疫:27日以上の間隔で3回接種 |
生後7カ月から 生後12カ月未満 |
3回 |
初回免疫:27日以上の間隔で2回接種
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生後12カ月から 生後24カ月未満 |
2回 |
初回免疫を1回接種し、60日以上間隔をあけて追加免疫を1回接種する |
生後24カ月以上 6歳未満 |
1回 | 1回だけ接種する |
水痘ワクチン
水痘(みずぼうそう)とは
水痘は、水痘-帯状疱疹ウイルスの初感染によって引き起こされる感染症です。感染力が強く、周囲のたくさんの人にうつしてしまい、保育園、幼稚園では流行します。潜伏期間は感染から2週間程度と⾔われています。症状は痒みを伴い、赤い水疱が全身に出ます。頭の中にも出るのが特徴です。発熱は必ずしも伴いません。発疹出現のピークは2~3日でその後は次第に乾いて黒っぽいかさぶたになります。平均して1週間くらいで治ります。水疱が全部かさぶたになるまでは、感染力があるため、幼稚園や学校には行ってはいけません。平均して1週間ぐらいかかります。学校感染症第2類に分類されていますので、お休みしても出席扱いになります。また、水痘にかかったあとも、ウイルスは一生涯体の中にひそんでいて、ときどき免疫が低下した時に帯状疱疹を発症させます。水痘のワクチンは1回の接種で80%前後の予防効果があるとされ、水痘に対する免疫を引き起こす作用が比較的高いのですが、それでも水痘ワクチン接種者の20~30%が水痘に罹患してしまうため、2回接種が望ましいです。
水痘(みずぼうそう)の予防接種が、2014年10月1日から定期接種になります。
対象年齢
生後12月から36月に至るまでの間にある者(1歳から3歳の誕生日の前日まで)
2回接種となります。すでに水痘にかかったことがある方は接種対象外となります
標準的な接種年齢
初回接種:生後12月から生後15月に至るまでの期間
追加接種:初回接種終了後6月から12月に至るまでの間隔をおく
接種回数
2回接種(1回接種後、6ヶ月~12ヶ月の間隔をおいて接種)
水痘(みずぼうそう)ウイルスワクチンは、予防効果を確実にするために2回接種が必要です。1歳以上で1回接種、6ヶ月以上あけて2歳未満に2回目の接種をすることが望ましいです。
※既に水痘に罹患したことがある場合は、対象外です。
任意接種として既に水痘ワクチンの接種を受けたことがある場合は、既に接種した回数分の接種を受けたものとみなします。
B型肝炎ワクチン
このウイルスはヒトの肝臓に慢性持続性感染を起こし、その内10%~15%が慢性肝炎、肝硬変、肝細胞癌を発症します。非常に感染力が強いウイルスで、血液あるいは血液成分との直接の接触、「輸血」「入れ墨」「ピアス」「針刺し事故」などが感染経路として推定されています。ワクチン接種による効果は子供の方が高いので、お早めに予防接種を受けて下さい。できれば生後2か月から接種がおすすめです。4週間隔で2回、初回接種より20~24週あけて3回目の接種を受けましょう。集団生活に入る前に接種することをおすすめします。
世界の70%以上の国が全員に3回のワクチン接種
世界では179の国と地域(70%以上)で出生児の全員にB型肝炎ワクチンを3回接種しています。日本では2016年10月より定期予防接種となりました。
ロタウイルスワクチン
ロタウイルスとは
ロタウイルスは嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)を引き起こすウイルスの一つです。乳幼児の冬の急性下痢症の最も主要な原因がロタウイルスによる感染症です。生後6ヶ月から2歳の乳幼児に多くみられ、5歳までにほとんどの小児が経験します。残念ながらロタウイルスに直接効くお薬はないので、自然によくなるのを吐き気止めや整腸剤を使いながら待つだけですが、時々脱水症状が強くなり入院となります。また、まれに脳炎や脳症を引き起こすこともあります。ロタウイルスワクチンの接種(内服)により約80~90%予防することができると言われています。
予防にはロタウイルスワクチンを
ロタウイルスワクチンは、経口生ワクチンで、現在2つの製品があり、接種回数等が異なります。どちらか一方のワクチンのみで規定の回数の接種を完了していただく必要があります。
接種対象 | 接種回数 | 接種量 | |
ロタリックス | 生後6週~24週 |
2回 (4週以上の間隔で) |
1.5ml経口接種 |
ロタテック | 生後6週~32週 |
3回 (4週以上の間隔で) |
2.0ml経口接種 |
ロタリックスは生後6週から24週の間に2回内服し、ロタテックは生後6週から32週の間に3回内服します。どちらのワクチンも、初回接種は生後14週6日までに行うことが推奨されています。当院ではロタテック(3回接種)を接種しています(要予約)。ロタテック(3回接種)の接種費用は 1回8500円です。途中で接種するワクチンの変更はできません。ロタウイルスワクチンは、飲むワクチンです。当日接種前後30分は、授乳をお控えください。
成人用肺炎球菌ワクチン
成人用肺炎球菌ワクチンとは
肺炎球菌は、鼻やのどにいる身近な菌です。普段はおとなしくしていますが、体力や免疫力が落ちたときなどに、いつもは菌がいないところに入り込んで、いろいろな病気(感染症)を引き起こします。肺炎球菌は約90種類に分類され、その中でも成人・高齢者で病気を引き起こしやすい23種類の菌の成分を含んだものが成人用肺炎球菌ワクチン(ニューモバックスNP)です。肺炎球菌による肺炎は、成人の肺炎の25~40%を占め、特に高齢者では、肺炎球菌が肺炎の原因菌の第1位を占めています。当院では、これらの病気を予防するために肺炎球菌ワクチンを接種することをおすすめしています。
成人用肺炎球菌ワクチン定期予防接種のお知らせ
2014年10月1日から高齢者肺炎球菌ワクチン予防接種が定期接種となります。定期接種とは、予防接種法に基づき自治体が実施する予防接種です。定期接種制度では対象者の年齢や接種回数が決まっています。この制度では、今まで肺炎球菌ワクチンを接種したことがない方を対象に、平成30年度までの間に1人1回、定期接種の機会を設けています。対象となる年度においてのみ、定期接種として公費の助成が受けられます。制度の対象外の方が接種する場合は任意接種となります。
平成30年度高齢者肺炎球菌ワクチン予防接種対象者
実施期間
平成30年4月1日~平成31年3月31日
接種対象者
①平成30年度に、65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳以上になる方
年齢
生年月日
65歳
昭和28年4月2日 ~ 昭和29年4月1日
70歳
昭和23年4月2日 ~ 昭和24年4月1日
75歳
昭和18年4月2日 ~ 昭和19年4月1日
80歳
昭和13年4月2日 ~ 昭和14年4月1日
85歳
昭和8年4月2日 ~ 昭和9年4月1日
90歳
昭和3年4月2日 ~ 昭和4年4月1日
95歳
大正12年4月2日 ~ 大正13年4月1日
100歳
大正7年4月2日 ~ 大正8年4月1日
②60歳~64歳までの方で、心臓、腎臓、呼吸器の機能障害またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能障害で、身体障害者手帳1級をお持ちの方、またはそれに相当する方
注意事項
過去に肺炎球菌ワクチンを接種したことがある方は、対象外となります。
60歳~64歳の方で、一定の障害をお持ちの方が接種を希望される場合は、身体障害者手帳、または診断書の提示が必要になります。
接種回数
1回
一部負担金
3000円
当日ご持参いただくもの
高齢者肺炎球菌ワクチン予防接種の説明書をよくお読みになり、接種当日、医療保険証と前日夜の体温測定値をご持参ください。接種対象者②の方は身体障害者手帳または診断書をお忘れになると接種できませんので必ずお持ちください。