東洋医学では、ストレスをチェックをする方法がいくつかあります。

〇手のひらが冷たい、汗ばんでいる
〇手のひらの小指側が紅い
〇舌の先が紅い
〇舌の横が紅く、舌のへりがシャープ
〇舌の表面が黄色っぽい
〇のどがつまる、イガイガする
〇胸のつけねが痛い、何かにおさえられてような感じがする
〇右の肋骨の横腹が痛い、変な感じがする

これらの所見と問診から、どこにストレスがかかってるか、どのような状態か
判断して 漢方薬 を処方します。

    数字は 漢方薬の番号
※イライラ、カッカ

 12 柴胡加竜骨牡蛎湯
 26 桂枝加竜骨牡蛎湯
 15 黄連解毒湯
 54 抑肝散
 83 抑肝散加陳皮半夏

※強いストレス
 
 35 四逆散

※精神的、心理的なストレス

 14 半夏瀉心湯
 16 半夏厚朴湯
 
※女性のストレスに

 23 当帰芍薬散
 24 加味逍遥散 → 生理前のイライラに著効
 25 桂枝茯苓丸

※気、血のめぐりが悪い時

 41 補中益気湯
 48 十全大補湯

※うつうつして調子が悪いとき

 70 香蘇散

※乳幼児のストレス

 99 小建中湯
 72 甘麦大そう湯
 
 これらの漢方を患者さんの状態によって使いわけて処方します。
 同じものでも患者さんによって異なります。
 時にはこれらをいくつか組み合わせたり、処方する順番を変えたりします。
 
 西洋薬でみられるような眠気や依存性等の副作用がなく飲みやすいと
思います。症状が強い時は、西洋薬といっしょにこれらの漢方薬を
処方します。
 
ストレス対策の漢方薬がいろいろあります。うまく使うことにより
体調は楽になると思います。