患者さんを診察していると、”鉄” がたりない ”潜在性鉄欠乏性貧血”
の方が多いと思います。体調が優れない、皮膚の症状やがなかなか
良くならない原因の一つと考えられます。

※めまい、息切れ、寝起きが悪い、疲れやすい、抜け毛が多い、
目のクマ、シミ、にきび、イライラ、やる気がしない、集中力がない、、、
このような症状がみられます。

鉄分のヒトでのはたらきは

〇血液中のヘモグロビンというタンパク質の原料となり酸素を運ぶ
〇骨、皮膚、粘膜を作り、新陳代謝に関わる
〇コラーゲン合成を働きかける
〇白血球の働きに関わり、免疫力を高める
〇脳の神経伝達物質を合成するのに必須
〇活性酸素の消去に関わる

多岐にわたります。

診察では、患者さんの、 爪の色(ピンク色でなく白っぽい)や
眼瞼結膜が白い(あかんべーをした時の目の下の色が白い)ことから
判断します。
血液で、貧血のサインが出る前からのチェックが必要です。
鉄は蓄えがあっても不足しやすいからです。

”鉄”の補給には、肉や魚がよいと思います。ひじきやホウレン草、小松菜、
プルーンもおススメですが肉や魚は吸収されやすいからです。
ビタミンCは鉄の吸収を高めるため、レモンをしぼってください。
コーヒーやお茶は避けてください。

思うように皮膚がよくならなかったり、体調不良の方は鉄にめを
向けてみてください。

“冷え” がとても強い方で、甲状腺の異常や、膠原病、がん
でない方も 鉄 が足りない方が多いようです。
氷をよく食べる方や、生理の後も”鉄”が足りない貧血が多いです。

  出典
              心療内科、医学博士の姫野友美 著
         「美しくなりたければ食べなさい」 三笠書房

  ※食事に関する貴重ないろんな情報が書かれていますので
   ご覧になってください。