にきび、手の湿疹、じんましん、いろんな湿疹があります。
これらの皮膚病が治らない時は、身体にどんな事がおこっているでしょう。

 にきびをはじめとして、最近はいろんな塗り薬や付け薬、外用薬が
でてきました。これらの薬は、優れたものが多く皮膚病にとてもよく効きます。
しかし、これらの薬を使っていてもなかなか病気が改善しないことが
多いようです。

 睡眠不足、食事が不規則、仕事や勉学が忙しく、悩み事やいやな事を
かかえておりストレスが多い等の事情がよくみられます。

 東洋医学的には、胃腸、肝臓、膀胱の弱りや、 ”水毒”、”お血”、
”血虚” などの異常や ”冷え症” をかかえている患者さんが
こういった悩みを訴えているようです。
ぬり薬を使ったり、いろんな治療をしているが、なかなか皮膚の状態が
思うようによくならない。そんな時は、”身体の内” に目を向け、
弱い所を治していくと皮膚病が改善していきます。

例えば、胃腸が弱っていて 口の周りのにきびがよくならない時。
東洋医学的に診察した際に、手の指がとても冷たい。舌の色が真っ白。
舌のへりがギザギザの時は、 ”水毒”、”血虚”、”胃、脾”、”冷え症”、
と考えます。さらに、イライラしたり、カッカしたりすることが多い、
こんな時は、 猪苓湯、半夏厚朴湯、抑肝散加半夏陳皮、
等を飲んでいただきます。生理不順、便通が悪い、等のことがあれば、
加味逍遙散、、このような考え方で患者さんを診察してそれぞれの方の
状態に合う 漢方薬をみつけます。また、生活習慣につきアドバイス
したりします。

弱い所をみつける。そして、その状態に合った ”漢方薬” を飲み
自身でできることを少ずつ行っていく。
その結果、皮膚病がよくなると思います。

東洋医学を用いれば、皮膚病は良くなる、ということではなく、
今までと少し違った観点から身体をとらえ、できることをすこしずつ
積み重ねるという考え方がよい結果をもたらすと思います。