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November 2024 の投稿一覧です。
カテゴリー: 総合
投稿者: wakui-clinic
11月16日、17日と ウェブにて 日本皮膚科学会東京支部学術大会に
参加しました。

自律神経の第一人者であられる順天堂大学教授の小林弘幸先生の
ご講演を拝聴しました。

自律神経を整えるためには、「呼吸」 が大切との旨。
空気を鼻から吸って口から吐という呼吸を行うといいそうです。

東洋医学やヨガでも呼吸は大切で、横隔膜を意識してゆっくり
呼吸をすることがすすめられます。丹田というお腹 の下に
力をいれるといいと思います。

自律神経を整えるためには、つぼ、漢方薬、
半導体レーザー等もおススメです。

以下に大事な項目をあげておきます。
◯体、技、心→「心、技、一体」ではなく、体すなわち体がしっかりしていれば
メンタルは強くなる
◯脳腸相関→腸も脳と同じく オキシトシン という幸せホルモンが
でるため、腸内環境がポイント
◯腸内細菌を整えるには、朝食が大事。食物繊維をとって。



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投稿者: wakui-clinic
◯冬の過ごし方
朝:日登ってからゆっくり起きよう
昼:寒さに気をつけて適度に動く
夜:温かい食事でしっかり身体を温める
◯冬に気をつけたいトラベル
① 血の巡りの悪化→高血圧
②腎のトラベル→頻尿や膀胱炎になりやすい
※冬の養生 5つ
①体力と気力を温存する
②冬こそ日光浴
③頭と関節を冷やさない→出かける時は、マフラー、手袋を
④食べ物でうるおいを補う→魚介類、果物や野菜、冬に旬をむかえるもの
⑤冬のうちに花粉症対策→加湿器を

出典
漢方生活を楽しむ教科書
櫻井大典 著
ナツメ社
2021年12月1日 初版発行
2023年9月20日 第6刷発行

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投稿者: wakui-clinic
有名な漢方薬として、風邪には、葛根湯。頻尿には、八味地黄丸。

ところが、、
漢方薬は、患者さんの体力や体調(証)に合わせて処方します。
したがって、証があっていないと効果がなく効きません。
また、あっている漢方でも、飲み方や飲む時期によって効果がでないことが
あります。

葛根湯は、かぜの症状がでてからでは効きません。何となく風邪っぽい、
背中がゾクゾクしてまだ汗がでないときに、1包では効かないので
2、3包と症状がでなくなるまで飲みます。

漢方薬を飲んでも効かない時は、飲み方や、その症状にあっていないか
考えてみてください。
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投稿者: wakui-clinic
皮膚の病気で辛いことは、とにかく かゆいことでしょうか。

かゆいときは、
①つけ薬が合わない、つけ薬にかぶれている
②つけ薬の依存(とにかく塗らないと落ち着かない)
③本人の意志とは別で、かくと落ち着く、クセと習慣でかいている

一方で、かゆいけれど、、
好きなことをしている時、美味しいものを食べているときはかかない。

※小児の場合→親御さんのイライラが伝わりかいている、
もう一人兄弟だできるときに、お母さんに甘えたくてかく
※成人の場合→ご本人が自覚していないこともあるが、強いストレスや不安が
隠れていることがある。
抑うつやうつ状態のこともあります。

これらのことを考えて、患者さんからストレスの元をお聞きしたり、
痒みとストレスや不安を軽くする漢方薬や塗り薬、ツボや半導体レーザーを
用いて加療していきます。
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投稿者: wakui-clinic
東洋医学を表す言葉はいくつかあります。
有名なものは、「心身一如」、「医食同源」ですが、
下記の言葉は東洋医学の内容を的確にに表す言葉と
思います。

※「東洋医学は相関の医学」

例 肩こり
気候(天人相関)→湿度が高いと悪化
内臓(臓器相関)→血流低下、むくみで悪化
心身(心身相関)ストレスで悪化
肩こりの時に、効果のある漢方薬はこれらのことに加えて、
四診:望診、聞診、問診、切診(腹診、触診)を含め
患者さんからいろんな情報をつかみ、その方に合った漢方薬を処方
します。
つまり、漢方を処方する際には、患者さんのいろんな情報をもとに
決められるということです。患者さんにあった漢方薬は
いろんなことが関連しているという意味です。
一方で、漢方薬には、いろんな生薬が含まれているので
漢方薬を飲むことで、患者さんの、いろんな症状が改善されます。

Man Fred Porkert(1974)ドイツミュンヘン大学教授の言葉です。

いろんな分野の病気に、西洋医学だけでなく、東洋医学を加えて
加療することが求められると思います。

※小生が患者さんに、問診から含めいろんな事を伺っているのは
こういった事情があるからです。

出典
信州漢方ビギナーズセミナー R6,11、3
千葉大学墨田漢方研究所 勝野達郎 先生