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January 2020 の投稿一覧です。
カテゴリー: 総合
投稿者: wakui-clinic
タンパク質は人間にとってとても大切な栄養素です。
皮膚科の患者さんは、意外と一日に摂っているタンパク質の量が
少ない方が多く、意識して摂っていただくと皮膚の症状のみでなく
いろんなところがよくなります。

命をつくる栄養素といわれます。
以下のようなものが有名です。こんなものまでタンパク質と思われる方
が多いでしょう。人間のいろんなところに必要な栄養素です。

〇美肌を生む コラーゲン
〇酸素を運ぶ ヘモグロビン
〇筋肉をつくる アクチン、ミオシンン
〇心を落ち着かせる セロトニン
〇髪の毛をつくる ケラチン
〇血をためる フェリチン
〇肝臓で働く酵素 アルコール分解酵素
〇胃、十二指腸でタンパク質を分解する ペプシン トリプシン
〇ウイルスと戦う免疫 インターフェロン
〇血糖を下げるホルモン インスリン

現代のタンパク質の摂取量は1950年代と同水準だそうで驚きです。
糖質制限はしない。体がエネルギー不足になり、筋肉を分解してエネルギー
を作ることになる。筋肉が減ると代謝も減り、やぜにくくなり、リバウンド
しやすい体になる。

※一日に必要なタンパク質は、1.0g/体重1kg(すなわち体重50kgの
方は必要なタンパク質は50g)

※一日に数回、二回~三回に分けてこれらのタンパク質をとることが
 必要。

※アミノ酸スコア:アミノ酸スコアの最高値をである100を示す
 食品と低い食品

高い食品         低い食品


牛肉 100       小麦粉     56
             ピーナツ     87       
             アーモンド    78
豚肉 100       うどん      51
鶏肉 100       コーンフレーク   22
いわし 100      くるみ      71
さけ 100       日本なし  69
牛乳 100
ヨーグルト 100
大豆 100


     出典

          新しいタンパク質の教科書
          健康な心と体をつくる栄養の基本
          女子栄養大学教授 上西一弘 先生 監修
          池田書店 
                2019年10月28日 発行
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投稿者: wakui-clinic
患者さんが意外と気が付かない 皮膚の手入れ(スキンケア)について
とてもわかりやすく書かれている書籍をご紹介します。

〇セラミド入りの化粧品は必ずしも皮膚に潤いをあたえるわけではない。
 値段の高い「ヒト型セラミド」はおすすめ。
〇保湿系のコスメの重ね塗りはさける。
〇体も顔もごしごし洗いすぎない。
 顔はぬるま湯はさける
〇マッサージ器で顔をコロコロしても効果はない
〇湿布を貼って紫外線にあたらない。
  ”痛み止め” の成分が日光と反応して湿疹がでやすくなる 
〇帽子だけでは、紫外線は防げない。つばは広い、日焼け止めは一年中。
〇飲む日焼け止めだけでは効果は不十分
〇日常生活、海、山と日焼け止めは使い分ける。SPFとPAに注目。
  SPF:しみや炎症をおこすUVBをブロック。
  PA:しわ、肌老化の原因のUVAをブロック。
    山 SPF 50 PA ++++
    海 SPF 40~50 PA+++
    日常 SPF 20~30 PA++ 
〇亜鉛不足は、美肌の大敵。
〇大豆の効果は半分のひと。
〇肉やごはんを抜いても肌はボロボロ。
〇にきびは洗顔や食事だけでは治らない。
〇わきが や 多汗症 は皮膚科へ。

知っているつもりが、実は間違っていたということもあります。
ご参考にしてください。
開業して第一線で診療されている先生でなければわからないような
事もたくさん書かれております。

         出典
               皮膚科専門医が見た
               ざんねんなスキンケア
           札幌皮膚科クリニック安部正敏 著 
                       Gakken
              2019.11.4第1刷発行
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投稿者: wakui-clinic
書店に立ち寄った時にお時間のある方、健康に興味のある方、
病気のことでお悩みの方は 「NHKテキスト きょうの健康」 を
ご覧ください。

今現在で一般的、標準的、確かな医療情報がわかります。
情報としておすすめと思います。

2020年、1月号をご覧ください。

〇肺がん、尿酸値、若返りの筋トレ、ひざの痛み、尿と便の悩み
 活動性膀胱、てんかん

また、いろんな科の病気についての質問コーナー

〇高齢者と薬では、残薬調整のこと

〇身体を温める体ぽかぽかあったかレシピ(しょうが豚汁、洋風
かきたまスープ、カレードリア、簡単おでん、甘酒ミルク、
はちみつしょうが湯)

〇芸能人の磯野貴理子さん(脳梗塞)の闘病のこと、
「ほどほどに」のすすめ

多岐にわたり病気のこと、健康のこと、それ以外の大切なことが
記載されてます。
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投稿者: wakui-clinic
皮膚の症状が良くなって治る時の治り方や時間は
患者さんによって違います。
早く良くなる方も時間がかかる方もおります。

その違いは、何か。

〇今までで湿疹がでていた症状や期間、長さ、場所
〇今までの治療方法
〇今まで塗っていた薬の量や、薬の塗っていた範囲や広さ
  →ステロイド外用剤は、その薬の強さやランク、いつまで使って
   いつ止めたかにより皮膚の症状の治り方が変わります。
   ※従って、当クリニックでは患者さんによく伺っています。
  →アトピーや慢性の湿疹の場合は、ワセリンや保湿剤の影響が
   とても大きい。
〇悪化要因がとれたかどうか
〇気候;台風、低気圧、雨、雪など

「皮膚のターンオーバー」といって皮膚が生え変わる速度は約1か月です。
特別なことがなければ、1か月で皮膚病はなおります。

それぞれの患者さんで、今の皮膚はどうゆう状態か、ここが峠か
などだいたいの予想や状況がわかりますので
こういったことを患者さんに告げます。
予想は難しいですがわかるときは、患者さんにどのくらいで良くなるか
お話しします。

皮膚病は治るまでに時間がかかり、良くなったり、悪くなったりを
繰り返しながら皮膚はきれいになります。
ご自身のその時の状況をご理解いただき、食生活や冷え 対策など
できることを少しずつ続けていただくと軽快、改善すると思います。

特に、ステロイド外用剤を止めた時(脱ステロイド療法)、いわゆる”リバウンド”が起こり
皮膚がきれいになる時は、ジクジクとカサカサを繰り返して、皮膚が
ボロボロへびの脱皮のようにむけてきれいになります。