私にとっては定期的に診ることが大事

私が10年前に当院に来た
時は、上里先生の影響で
2週間処方、
つまり2週間に一回来院
してもらうことがほどんど
だった。

さすがに、今の時代2週間は
早いと思って1っか月
処方が多くなった。
ところが、コロナ禍の影響で、
処方が1か月以上の人も
増えてきているのが
現状。
中には、薬だけで、ほとんど
私の顔を見ないで
帰ってしまう人もいる。

かかりつけの
患者さんにとって
1っか月に一回は
とても速いかもしれないが、
この1っか月というのは
微妙なタイミングだと思っている。


私の悪い癖で、
診察の80%は
待合から
診察室の椅子に座るまでに
行う。
(その間の顔、つや、肌の状態
歩き方、そして雰囲気)
だから、
1っか月ごとに一回会うのは
大変重要なのである。

人間、毎日見ていると
その変化に気づきにくいもの
しかし、しばらくぶりに
会うと、結構微妙な変化が
目につくものである。

長年の経験という物は
怖いもので、、、、、
その微妙な変化を見ると
何かあるのではないか
とそこで、本当の意味の診察が
始まるのである。


理由もないのに
やせたり、肌つやがなくなったり
歩き方が悪くなったり、
顔の様子が変だったり、、、、、
なんで、なんで、なんで、、、、

そこからどこか
悪いところはないかを探し出すのが
かかりつけ医というもの

当院の患者さんは
高齢者が多いので
いろんなところ、
身体的なもの以外に
身振り、手振り、話し方で
その認知機能の低下を
見つけることも多い。

そうやって、定期的に
会うこと、話すことは、
患者さん側からは
いつもの
バカな会話とおもうだろうが
私にとっては
会うこと、たわいもない
話をすることが
とても重要なのである。

そこは、ほれ、
40年来の経験というか
なんというか。。。。。


逆に初めて会う患者さんで
主訴が
熱だけとか全身倦怠感だけとか
いわれるのが一番困るのである。

ほとんどすべての病気は
熱が出たり、全身倦怠感が
出てたりするから、
初めてあった人でそれから
病気を推測することは
きわめて困難と言わざるを得ない。
なんせ、世の中のすべての
病気を考えて
そこから少しづつ
病気をオミットしなければ
いけないのだから。

今度、会うとき
私が、
診察室にはいってから
いつになく、聴診をしたり
触診をしたり、
たわいもない長話をしたりしたら
お気をつけください。。。。

なんて、、、、