やっぱり見捨てられた。

ま、また、
施設の一つにコロナの感染者がでた
今回も十二分には気をつけていたのだが、
複数人でてしまった。。。。

ここで、一人、
感染後に重症化してしまった人がでて
いままで、全てコロナの患者さんは
施設内で、私が診ていたのだが、
さすがに、初期からかなり危険な状態に
なったため、
他院へ送ろうとした。。。。

状態が重症であるため
紹介病院が限られる。
(中等症以下を受け入れるところは
あるのだが、中等症以下は
施設内で私が診るほうが
ましだから。。。。。。なんてね)

その限られた病院全て断られた。
断り方は様々であるのだが
実の所、認知症の高齢者は、
いろいろな理由をつけて断られるのだ。

これは、コロナだけではなく、
他の病気でも同じ、
こちらとしては、
施設というのは基本、“おうち”なのだから
“おうち”で見れない患者さんは、
入院させてくれないと。。。。。。

でも、認知症をもった高齢者は
たびたび断られるのだ。。。

ちなみに、先ほどの重症の患者さんは、
私、ブチ切れて、いろいろ治療したら
上空2万メートルぐらい
まで上がっていってしまっていたのですが
やっと地上10mほどのところまで
戻ってきてくれました。
(めでたし、めでたし)

これは、野戦病院での経験が多い
何でも屋の私にとっては
微妙なところなのである。。。。

第1に、野戦病院でなんでもしていた私の様な
野蛮な医者は、色んな疾患を
治療してきたので、たいていのことは
対処する。
こういう場面では、
ブチ切れて”若い、てめえらより
上手い治療をしてやるわ!(# ゚Д゚)“
となってしまうのです。。


第2に。大学病院からどんどん
規模が小さな病院を経験して
今、クリニックを経験し、
おまけに、介護施設まで見ているので、
紹介をしたときの電話の
向こうの状態が見えてしまう。
(逆に向こうはこっちの状況が
把握できていないとおもう)

第3に、自分が若いころは
どんなに無理をしても、
入院が必要な患者を引き取っていた。
(今ではゆるされないが、
昔は、4人部屋を6人部屋にしたり
倉庫を病室にしたりして
入院させていた。)
畜生!!!今のやつらは!!!

となってしまう。


私が上里医院にくるまで
裏の施設にいる人で
常に入院している人が10人ほどいた。
今は、おそらく平均したら
1人切るぐらいの人数しがいない。

その理由は、
入院させても治療に身が入っていないのが
眼にみえる時が多々あるので、
それなら自分で診た方がましと私が
紹介することが減ったことと、
単純に最初から認知症の高齢者を
とらない病院が増えてきたからである。

そんなに、認知症の高齢者の命を
かんたんにすてていいのか!!!
てめえだって
気が付いたら高齢者だぜ!!

テレビでは、毎日、
ここへ行け、あそこがいい、
あそこの何がうまい。。。。
という話ばっかり

あれだけ不安をあおっていた
奴らは、どこへいったのか?

今でも、どこもいかず
コロナ感染に気をつけている
我々は、、、、、
(特に私が感染すると
病院だけでなく、高齢者施設を
見る人間がいなくなるので
私だけは感染できないのです!!)

あまり、過度に気を付けていたら
逆に変人扱いされる日々になってきている
のです。

マスコミはこわいですな
(医学系ではむかし、むかしから
マスゴミといっていましたが、、、)

と憤慨している私でした。。。。