医者として一人の人として


安倍首相が健康を理由に辞任した
本人がして来た政治に対しては
専門家ではないので言及しないし
わからないが、

医者として、この病気の患者さんを
治療している者として
この難病を患った人間としての安倍総理
の大変さを気遣うばかりである。

潰瘍性大腸炎という病気は慢性的で難病
この病気を患っている人にとっては
大変な病気である。
ストレスを受けるとかなり悪化するとともに
長期間罹病していると大腸癌も発生する。

おそらく大腸癌が見つかったか
かなり病状の進行があったかと思われる。
本人の無念さが目に見える

父親の安倍晋太郎が胆道系の癌になった時、
テレビで顔を見ただけでそれとわかった。
晋三と違い、
戦争体験者で平和主義者であった
父親が首相にあと一歩というときに
道半ばで倒れた無念さとともに
病気に対していろいろ考えさせられる。

医療関係者でも
やめるのが、遅すぎるとか
コロナに対する
失策を指摘する人間がいるが、
医者が、それと病気を関連させるのは言語道断と
言わざるを得ない。

そんな中
野党が首相の健康状態を責める場面が
みられていたが、
非常に違和感を覚えていたところに

“大事な時に体を壊す癖がある
危機管理能力のない人物“
と激しく攻撃した野党の議員がいたようだが
なんとも政治家として失格と言わざるを得ない。
それをしっかりと叱らない野党の執行部
もどうであろうか
この難局に一国の首相のストレスが
どれだけのものかも考えていない。
これでは
コロナになった人をなじるのと
なんら変わらない。

以前にもいったが、自分の価値を上げる
方法の一つとして、人の価値を下げて
相対的に自分の価値を上げるという
人として、姑息な手段である。
だれもこれを良しとは思わないだろう

これでいいのか???
野党が本当に頑張らないと日本の政治
はよくならない

日本人の心の根底には
“敵に塩を送る”という
ある意味作られたものではあるが
武士道精神が流れている。

こう言う風なことをやっていたのでは
どうしても人間として
信頼できないものがあるのではないか

野党が、こういう状態である限り
こういう発言をしている限り
いつまでも野党のまま、合併をしても
烏合の衆になるだけではないか、
(特に今回、野党の合併の裏で動く小沢一郎が
綺麗ごとをいうのは、今まで裏で、何をしてきたか
知っている物としてはどうも。。。。。。)

敵に塩をおくることぐらい
出来る野党になれば
すぐ政権は取れるだろうに。

と、潰瘍性大腸炎の患者さんと
歩んできたことのある一人の医者として
時に、真面目に思うこともあるのである。