褒め殺し

当院に時々点滴にやってくる高齢の
女性95歳方がいる。
年齢的にもう記銘力(記憶力)はかなり
低下しているが、、
この患者さんが、来るなり、
口から出てくる言葉が、周囲の褒め殺しである。

受付で受付の人間に対して先ず
“お世話になります”
足元がおぼつかないので
そのまま、誘導に行くと
“ありがとう”の連呼
私の顔を見るなり
“先生お世話になります”
(ほとんどお世話してないんだけど、、)
“ありがとう”(なにが、、)
“点滴してくれますか、
点滴するとげんきになる、、、“
(ほんと????)

看護婦さんを見るなり
“まー美人の看護婦さん”
“ずーと美人でいてくださいね。。”
(美人????)
当院に来てから帰るまで
ずーとこの調子である。

しかし、人柄というかなんというか
全くイヤミがないのである。

それどころか、本人より我々の方が
癒される。

また、当院で、電機をあてている方で、
この方も90歳後半の女性だが、
電機(治療用の低周波装置)
の端子(吸盤の様なもの)をつけると
“ありがとう”、“ありがとう”
“これをするとものすごく気持ちがいい”
この方も人柄というか雰囲気というか
本当にこちらが治療されている
様に癒される。

決して患者さんを差別してはいけないのだが、
どうしてもこの様な患者さんには
優しく接して、絶対、病気にさせない!
という気合が入る。

しかるにこれとは逆に。。。。。。。つづく