実を言うと
この制度ができる時
現場では、このままでは
小児科、産婦人科が回らなくなるということや、
大学の研究が人員不足でできなくなるという
懸念がでていた。

ところが、こういう話はどこの世界でも
通らないもので、
その話は完全に無視されて
この制度が急に始まった。
現場は混乱し、

ただでさえ医局員が減って苦しくなっているときに
教育係に多大な労力を払うことになり
現場はさらに重労働を課せられ、

また、小児科、産婦人科は
医局員を派遣できなくなり
中小の病院の小児科、産婦人科は閉鎖
をせまられ、(根底はもっと根深いものが
あるのだが)
予想どおり大学での研究員は不足して
しまった。

研修医は、もうわれわれの
時の様に丁稚ではなくなり、
遅くまで拘束もできず、
病院側としても優秀な研修医は
病院で囲い込みたいので、
自ずと扱いが丁寧になり、
学生やお客様扱いになり、

また、最近は諸問題がウルサイので
現場で、こういう人たちが
愚行をしても、罵倒しようものなら
病院や世間から
指導を受けるのは罵倒した側。。。。

一度、教育係の先生がわたしに
いったことなのだが、
研修医から夜のカンファランス前に
“9時から見たいテレビがあるので
帰っていいか“と聞かれて唖然とした
が、時間外の拘束ができないために
了承するしかなかった。。。。。
というウソのような本当の話を聞いたことがある。