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09 November 2017 の投稿一覧です。
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投稿者: ryokusei
手術というとテレビの一場面を
想像するだろうが、
1、 2年目の大学での仕事は、
第3~4助手。
術者がいるので第4~5番目の人間ということである。

腹を開けてする手術というのは
術野(手術自体をやっていることろ)
が見えるのはせいぜい第2助手までで、
だい第3、4助手は、術野が見えやすい様にする
筋鈎という先が曲がった金属の
棒をひたすら引っ張ること。
術野が見たくて覗こうものなら
“邪魔”と言う怒号が飛んでくる。
15-01-1[1]-2.jpg
筋鈎

胸の手術に至っては第1助手までしか
みえない。
ちなみに私の医局の教授は、日本の
食道癌手術のトップの教授で
食道の手術では、第4助手が普通で、
やるとこといえば、7時間も8時間も
ひたすら半身で先ほどいった筋鈎という
金属の棒を引っ張って
見えるのは教授の背中のみ。
img0052.jpg

連日夜遅くまで肉体労働している
ので7時間も8時間も教授の背中を
ひたすら見て起きていられる
はずがない。

時々教授の背中にコツンと頭をぶつける
と、教授も慣れたもので
“どうしたんだい”
“何かあったのかい”
と皮肉交じりに軽く注意される。

教授は、この程度だが、
指導のドクターは、先ず頭突きが
回し蹴り。(手が清潔で
手術での現場では、手がだせない。)
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投稿者: ryokusei