言葉というのは時代で変わってしまう。

私たちが小学校のころは、
“全然”の言葉は否定的言葉が続くというのが
正解で、国語のテストで“全然いい”なんて
書いたら××であった。
しかし、今の時代は、肯定文で使うのが当たり前
になって、最近では慣れてしまった。
こういう風に言葉というのはどんどん変化して行く。

だから
明治時代の本を読もうとするとかなり苦労する。

よく、タイムスリップを起こすドラマがあって、
ペラペラ話しているが、
突然、今の人間が、戦国時代に行こうものなら
会話なんて通じるわけがない。

ここでやっと水戸黄門の話が出現するのだが、

時代劇というのは時代劇の言い回しがある。
決してその当時の言葉ではないのだが、
独特な言い回しがある。

最近口語調の時代劇もあるみたいだが、
なにか雰囲気が悪い。

“拙者(せっしゃ)は○○でござい。”
“遠からん者ははれここに来て見よ”
“われこそは〇〇でござい”
これが時代劇の雰囲気を醸し出す。

言葉というのは、時と共に変化してゆくのかも
しれないし、
自分も若いころは失礼な言い回しをしていたの
かもしれないが、

時代劇には時代劇の言い回しがある様に
日常でもその場面、シチュエーションに
あった言い回しがある様に思う。