水戸黄門は素晴らしい。その2

一度だけ、石坂浩二が水戸黄門になっているシリーズが
あったが、長続きしなかった。
いままでの水戸黄門と、筋がちがって、新しい水戸黄門を
つくってしまったからと思われる。

歴史的にいえば、水戸黄門のドラマは変なところばかり
である
それは、みな分かっている。
ドラマと史実は違っていて当たり前なのである。
信長然り、武田信玄しかり、赤穂浪士しかり、
史実にもとずいて作っていたのでは
面白くないのは間違いない。

暴れん坊将軍しかり、ももたろう侍しかり、遠山の金さん
しかり、この同じ構成と、安心感が万人に受け、
長続きした秘訣なのである。

私が水戸黄門の中で、忘れられなくて、
感動したシーンがある。
それは、助さんが相撲をやっていてふんどし姿でいながら、、
悪人との立ち回りが始まるやいなや、
うっかりはちべいが服を投げわたし、
ほんの数秒後のシーンでは服を着て立ち回りをして
いたのである。

つまり、瞬時に
立ち回りをしながら服をきて、悪いやつらをやっつけて
いたのである。
よく見れば、開いた口がふさがらない
しかし、
水戸黄門はこれでいいのである。
逆にいえばこれこそ水戸黄門なのである。

つづく