本日は、雪なり

今週は、久しぶりといっていいほどの
冬の天気と気温である。
讃岐山脈は雪景色で
なんともその
雪景色が私は好きなのである。

讃岐山脈は、
吉野川が流れる
中央構造線のおかげで
地層がギュッと押し縮じめられて
断層がだんだんに
露出した独特の地形で
険しい襞をもつ
堀の深い山並みである。

それが、なんとも独特な
綺麗な陰影をつける。

高松からは、北斜面を見る形に
なるから、私の小さいころは
冬になると少し寒い日は、
大川山から竜王山まで
真っ白な雪山で綺麗だった。

それが、今は、温暖化のおかげで
年に何回かしか見れない風景になってしまった。
その時期が今週なのである。

そんな極寒の空気が澄んだ中を
歩いてその風景を見るのが
なんとも好きなのである。

寒い日に外を歩き回るなぞと
バカと思われるかもしれないが、
何とも切り詰めた
澄んだ空気の中、
流れる雲間から零れ落ちる
陽光が
とても美しく
、、、、、いとおかし。

冬の風景といえば、
大学受験で見た、金沢の海岸の
地響きの様な音をたてる
豪快な冬の日本海の風景や
富山湾の神通川の河口でみた
日本海と夕日にかがやく
雪化粧の能登半島の風景が
40年以上たった今でも
目に焼き付いている。

雪国の人間にとっては
こんなに厄介なものは
ないののだろうが、、、、
南国の人間には、、、、、

それにしても
私のおじが金沢の大学
だったので、
冬の金沢がずっと雲がたれこめて
雪だったといっていた。
兼六園ではいまでも
雪のそなえで雪吊りを縄でしている
のだが、その金沢でさえ
雪に閉ざされることが少なくなっている。

今回の様な大雪が
だんだん、珍しくなって
以前より備えが甘くなっているのか
大雪がふると大混乱になっている
みたいな気がする。

なんだか温暖化というものが
身に染みて怖くなる。


それにしても
子供のころは
休校になるやら
雪で遊べるやらうれしかったが、

じじいは、毎日、毎日、
道路が凍結しないか
水道管が凍らないか
建物に不具合がおこらないか
心配ばかりしなけりゃ
いけなくなってしまった。

でもそのなかでも
少し、子供心が
よみがえることがあるのです。