叱ることはいけないのか

今、叱ること良しとすると
そのとたん
世間からたたかれまくる
という風潮にあるが、
果たしてどうなんだか
私にはわからない。

何でも、褒めて育てる時代。
今の子供を含め若い世代は
叱られることに馴れていない。
叱られると、潰れるか、逆切れする。

水曜日にあった自衛隊の銃撃事件も
詳細は知らないが、
上官を狙ったところを見ると
ひょっとして、、、、、、、

叱られると
高齢者もよく切れるといわれるが
逆切れと言う点だけでいえば、
やはり若者が多い様な気もする。
(実際怒らなくても、
行動が逆切れするのも入れて
最近の子は仕事でなにかあると
すぐやめる。これも逆切れの一種??)

医学的に言えば、
人間、感情を抑える脳の場所として
前頭野という部位があるが、
高齢になると機能が低下する。
また、最近の研究で、ゲーム、スマホの
依存でこの前頭野の発達が未熟になると
いうデーターが出ている。


大体、人間だけでなく、動物も
怒りという感情が存在する。
これは何かというと
本来は、自分の生命をまもるための
防衛本能的に身についたといわれている。

この怒りの感情を無理やり抑えていたら
それこそ爆発しそうだし、
むしろ怒られることで、人間、対人関係で相手をおもいやり
どうやったら相手を怒らせないか、
あるいは、怒られても我慢するということが
身についてくる本能の様な気がする。
最近は、その対人関係自体が崩壊し、
他人の気持ちを思いやる気持ちが
失せてきていることに
多いなる問題がある様な気がする。

日本人は、特に島国で育ってきているので
その対人関係を文化的に重視してきたきらいがあり
その粋たるものが
日本人がすきなことばの
おもてなし
の様な気もする。


九州でいたころ
私の上司が
私の物まねをすると
“ちくしょう”の連発をしていた。
私は育ちがいいもんで
口癖が ちくしょう だったらしい。

中学と大学と軟式庭球に没頭してたから
当時は、いまで言ったらいじめの世界
医者になってからは
ぼけ、カス、死ねの世界
そんな中で、”ちくしょう“が
口癖になったのだろう。

若い人は知らないとおもうが
最近なくなった
中西 太さん
(高松一校出身で西鉄ライオンズの
全盛期の中心打者)の口癖が
なにくそ 
だったらしい。

偉人と比べるのはおこがましいが
この”ちくしょう“と”なにくそ“は
ほとんど同じ意味の様な気がする。

そんな中西太さんは、
褒めて育てるタイプであったらしいが、
本人は、いやというほど
怒こられて育ってきたに違いない。

学術的にいえば

褒めて育って成功した人の例がたくさん挙げられるが、
怒られて、我慢して、なにくそと
おもって育って成功した人もたくさん
いるに違いないし、
褒めて育ってダメになった人達、
怒られてダメになった人達の
具体的な症例数がしりたいものだ。

しかし、一つ言えることは
怒られ慣れてない
今の若い者を叱ると
ダメになることだけは
間違いない様だ。