ああ、大変だった。1

3年前に新型コロナが発生してから
当院でも400人たらずの
人を診断し、フォローして来た。
100歳弱の人をはじめ
90代の人もたくさん見てきたが
一人も亡くなった人はいなかったし、
そのことが
私にとっての慰みであり
私にとってのささえだった。
(肺炎をおこしたり、感染終了後
体力を落として亡くなりかけた人はいたが)

また、ほとんどの介護施設で
クラスターが発生するなか
特養に感染をもちこまなかったことが
奇跡的とはいえ
若干の誇りであった。

ところが、ついに
特養に患者がでてしまった。
たった1人発熱が認められたため
すぐさま周囲を全部洗いだしたら
もうすでに10人以上の利用者と
3人の介護士に陽性者がみつかり
利用者はその時点では無症状で(次の日に全員発熱)
介護士にいたっては、
終止ほとんど無症状。

それからというもの
あらゆる手段を講じて
拡大を防ぎ、治療をしたのだが
さらに感染者がでるは
感染者を診させていた介護士や看護師には
感染するはで
完全収束まで2週間も費やしてしまった。

そしてその間。
一旦、感染から解熱、症状消失して
回復した人が、
急に全身状態が悪くなり
残念ながら無くなってしまった。


世間一般が
新型コロナを軽視する一方
逆にその恐ろしさを
思い知らされてしまった。


とにかく、感染力が強いのと
無症状者から重傷者まで
いるのが非常にきつい。
今回、たった一人の
発熱に気づいたときには
特養などの施設では
すでに周囲に感染してしまっているという事態。

認知症の人を介護するには
密着することを免れないので
介護するものがつぎつぎと
感染してしまう。

また、

今はやっている新型コロナのタイプは
肺炎を起こす人は少ないが、
若い人には気管支症状として
爪後をのこし、
高齢者には
なにかしらの臓器障害をのこす
(心筋がやられやすい気がした)

これが、臓器自体の予備能力がない人や、
回復能力がない人では
かなりきつい感染症でることをおもいしらされた。
(おそらく、若い人たちでも臓器障害が
でているのだが気づいてないのでは
なかろうか?)

もう一つ、
この感染のさわぎの中で、
感染した人はもとより
感染しなかった施設の人達も
運動を減らし、刺激が減ってだけで
かなり弱ってしまった人もでた。

これからそれらの人を元に
もどさなければいけない
という大仕事が待っている。

ああしんど