鎌倉殿の13人

今、NHKの大河ドラマで
鎌倉殿の13人をしているが
三谷幸喜が力を入れて脚本をかいているだけに
なかなか面白い。

なんでだか知らないが、
子供の頃よりほとんどの大河ドラマを
見ている。

私、完全な理科系の人間で、
英語も国語もてんでだめだが、
どういうわけか歴史、地理は
文系の者より得意科目であった。

高校の時は、世界史と日本史が選択で
世界史をとったために
日本史は全然していない。

私の日本史の知識はほとんどこの大河ドラマで
得ている。
ドラマ仕立てであるので
真実とはかけ離れた部分はあるが、
それでも歴史の大筋を見るのには
苦労していない。

かつて歴史小説家の大家である
海音寺潮五郎が、
日本の歴史は、

源平の物語と
武田信玄と上杉謙信の戦い
信長、秀吉、家康の3人を中心とした戦国自体
そして明治維新と
この4つが日本史のドラマの中心であると
いったことがあったが、
さすがに60年近くしている大河ドラマも
もうネタがとっくに切れている。

最近は、これらの人物からそれて
北条時政や明智光秀、そして真田幸村など
の人物が中心の大河がえがかれているが、
俳優や脚本家、今の時代解釈
それにこの見る側の時代の変遷
があるから、
同じ人物を何度取り上げても
いいのではないかと思う。

さすがに、このジェンダーの時代、
女性を主人公にしたり、
ドラマ性が乏しい時代をテーマにしたり
することもあるが、
さすがに面白さに欠ける。
最近は合戦シーンも減ってきたが、
やはり合戦が中心のドラマでなければ
歴史ドラマとしては
迫力がなさすぎるといったところだろうか。

時々、アーカイブ的に
古い大河ドラマを再放送してるが、
(実は、70年代以前のものは
この大河ドラマさえ、ビデオテープの値段が
高かったため、映像がほとんど残っていない)
実に、今みたらセリフや
演技が藤善である。

以前の大河ドラマは、
高齢者までわかる様に
大げさな演技と大声でのセリフが
強調されていたらしいが、

それを加味しても
なかなか、不自然である。
やはり舞台を意識させる様な芝居に
かなり今見ると違和感を感じる。

これも時代の変遷である。

あの世界的な俳優である三船敏郎は
映画でみると
その絵はすさまじいほどのオーラがある。
しかし、テレビにでると
なにか、無骨さが前面にでて
オーラが消える。

逆にあの、舞台ではとびぬけた
名優の仲代達矢が、映画やテレビでは
いかにもすべてが大げさすぎる。

昔、二百三高地という映画で、
仲代達矢と丹波哲郎が共演していたが、
テレビでは大げさとおもわれた丹波哲郎の演技が
映画では群をぬいて自然体でよかった。
仲代達也は映画でさえ
大げさすぎている感が否めない。

そういえば、
3年前の大河の
せごどんで
鹿賀丈史と渡辺謙が2人で向き合い
熱延をふるうシーンがあったが、
渡邊謙より鹿賀丈史の
熟練の演技のほうがすばらしかった。

それからすれば、最近の大河は
技術的な向上もあり
(マイクの性能や照明の性能など)
自然体に近い演技になっていて、
それも面白い。


そういえば、
使っているカツラが、
映像能力が上がってくると
カツラの毛穴がどんどん気になってくる
様になっていたが、
最近は、されにその映像技術の向上と
ともにカツラの技術を上がってきたのか
あまりカツラの毛穴や額の境界、襟足が
気にならなくなってきた。

これはこれで凄いと思わざるを得ない。

最近、テレビの視聴率がへって
番組に金をかけられなくなって
金のかかる時代劇ものは
急激にへってしまった。
その中で、資金力とネームバリューがある
NHKは、
今後も贅沢な俳優陣と
セットで頑張ってほしいものだ。。。。。